酒井信のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
松本清張さんの生い立ちから、長きにわたってベストセラー作家になるまでを綴った新書。生い立ちは非常に貧しい。苦労人。印刷工として腕を磨き、朝日新聞に入り、
やがて筆で身を立てる。この辺りの苦労は非常に読みごたえがある。
そしてベストセラー、点と線、ゼロの焦点、砂の器、、、
はて、私はこの小説、映画、読んだんだろうか、観たんだろうか?
自信がない、、、でもよく知ってる気もして。「張り込み」も観ただろうか。。
そんな心もとなさがありながら、この新書は非常に楽しく読めた。
なんだか不思議だ。
第一章 運命をひらく
行商の旅で鍛えた「作家の足腰」/米兵の死体処理のアルバイト/人生の起爆剤となったデビ -
-
Posted by ブクログ
ルポから思想まで豪華布陣だが、宮台さんの激憤しながらの筆致が鮮やか。『「ファストフードからスローフードへ」と同じく「原子力から自然エネルギーへ」も日本的に勘違いされるでしょう。〈食の共同体自治〉の問題が、食材選択の問題に短絡したように、〈エネルギーの共同体自治〉の問題が、電源選択の問題に短絡するでしょう。(略)原発災害からの学びがその程度で終わってしまうのですか。』pp.384-385. まさにそこなのだ。設計の悪い世論調査と内閣支持率に翻弄されて愚昧な二択に落とし込んではいけない。そこで一般意志2.0の登場なんだろうな。東さんと宮台さんと津田さんは全く方法論が違うけど、震災をきっかけに議論が
-
Posted by ブクログ
■はじめに
数年前、松本清張の『実感的人生論』(中公文庫)を読んだ。
あれほど巧みなストーリーテリングで、読者をぐいぐい引っ張る小説を書く作家が、人生論を語ると、なぜこんなにも筆が鈍るのか。期待していただけに、正直、肩透かしを食らった印象が残った。
もちろん、文豪をつかまえて「随筆が不得手だった」と断じるつもりはない。あくまで私的な読後感。
確かに、人生論という主題を選んだ瞬間、人は否応なく自身の半生と向き合わざるを得ない。貧困、差別、無学、容貌―清張自身に降りかかった過酷な人生は、「語るには痛すぎる領域」だったのではないか。
……そう考えたほうが、僕には腑に落ちる。
そんな読書体験を -
-
-
-