アン・クリーヴスのレビュー一覧

  • 青雷の光る秋

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    ネタバレ

    シリーズの最後なんだけど予想もしなかった展開に驚きと哀しみが大きすぎて、読み終わったあと、心理的になかなか立ち直れなかった。もちろん無関係の人が巻き込まれてしまうことなんてミステリーの世界では日常茶飯事に起こるんだけど。なんて理不尽なんだろう。でも世の中は得てして理不尽なものなんだろう。自分たちだけは大丈夫だという幻想の元にある日常を痛感した。

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    2018年04月22日
  • 野兎を悼む春

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    いくつもの家族の因縁がからまって、今にいたる。
    じっくりじっくり読みました。このシリーズ、なんとも言えない、惹き付けられる感じがあります。あと1冊かぁ。

    サンディの成長ぶりがいちじるしい!

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    2018年03月29日
  • 白夜に惑う夏

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    ネタバレ

    シェトランド四重奏のシリーズ第二章。
    とは言っても一作目は未読。
    この前に読んだ、ヘレン・マクロイより断然読みやすく感じたのは何故なんだろう。そんなに疾走感のある展開ではないのに一気に読んだ。シェトランドの風景描写も素晴らしかったし、人物への共感度が高かったからか。
    最後、思ってもみなかった犯人にかなり呆然となった。
    三章、四章も読みたい。

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    2018年03月06日
  • 青雷の光る秋

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    ネタバレ

    シェトランド四重奏シリーズ最終巻。
    描写がとてもきれいで、深い余韻を感じさせてくれるこのシリーズ。
    でもこの作品に関してはラストが衝撃的すぎて。
    納得いかないくらい驚いたし、まさかこの人が死んでしまうなんて。
    この衝撃でこのシリーズは完結するんだろうし、きっと作者はこの結末を最初から意図していたんだろうけれど、それでも四作読んできた側としては悲しい。
    絶対に順番に呼んだ方がいいシリーズ。

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    2017年05月27日
  • 大鴉の啼く冬

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    シーリアの存在がムカつく&気持ちが悪い
    シーリアは、周りの男(息子も含め)をみんな自分の思い通りに動かしたいのか?
    マイクル、男のメンツ無いのか?こんな浮気女とっとと離婚しろ
    フランもダンカンに「シーリアと手を切らないとキャシーに会わせない」と言えばいいのに。ダンカン、目を覚ませ。ロバート、大人になれ。 
    きれいな島がシーリアの腐った性根で汚染されていく 島の女性達、一致団結して立ち上がれ。こんなクソ女、一文無しで島から追い出せ!

    サリーと母親(教師)との微妙な母娘関係 サリーの母親に対する冷めた感情も読み応えあった

    読みやすくて、サクサク読めた

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    2017年02月16日
  • 水の葬送

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    ネタバレ

    コニー・ウィリスの『航路』で大切な人を突然失った人に、周囲の人が善意故にいかに無神経になれるかを描いていたが、ペレスの姿にそれを思い出した。ひょっとしてウィローと進展があるのかな。

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    2016年01月08日
  • 水の葬送

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    「シェトランド四重奏」の四作でシリーズが完結したものだと思っていたので、続編が出たのは嬉しい。ただ主人公の境遇が境遇なので、どのように話を進めるのか気になっていたが、そこは新たな人物が登場することでカバーされた。
    この新たな登場人物の造形はまだしっかり定まっていない気がするけれど、今後もシリーズに絡んできてくれることを期待しています。

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    2015年12月27日
  • 水の葬送

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    ネタバレ

    1話目ではなんだこいつ、使えねえ、と思っていたサンディ刑事の成長ぶりときたら!親戚のおばちゃんのような気分で見守りました。
    ペレス刑事もちょっとずつ、ね。

    読んでいろいろとほっと出来た1冊。
    続きも楽しみ。

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    2015年12月14日
  • 青雷の光る秋

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    ネタバレ

    シェトランド四重奏第4弾。
    ペレス刑事とフランが故郷フェア島に行くところから始まるお話。
    フランの心情がいつもより細やかに綴られていて、幸せな気持ちで読んでいたのに。
    突然空に放り出されたような衝撃のラスト。

    あんまり悲しくて、買ってあった「水の葬送」に即とりかかりました。どうなっちゃうんだペレス。

    しかし、この四作のまとまりは素晴らしい。
    美しいシェトランドの式を追いながら、いい旅ができました。

    0
    2015年12月14日
  • 大鴉の啼く冬

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    シェトランド四重奏の1冊目。
    4冊読み終わった後だとはるか昔のような気がしてくる。
    イングランドの北のシェトランドで起こる殺人とそれを取り巻く人々を丁寧に丁寧に描いてく、本としても面白い作品。

    0
    2015年12月14日
  • 水の葬送

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    ショッキングな幕切れだった〈シェトランド四重奏〉シリーズの続篇。てっきりあれで終わりだと思っていたので、これは嬉しい。期待通り楽しめた。

    このシリーズは、小さな島の錯綜する人間関係が事件の背景になっているところが独特で、そこにひきつけられる。静かな語り口も好みだ。エキゾチシズムあふれる佳作。

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    2015年10月28日
  • 青雷の光る秋

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    ネタバレ

    婚約者フランを連れ故郷のフェア島に帰ってきたペレス警部。フェア島のフィールドセンターの所長モーリスの妻で著名な鳥類学者アンジェラが殺害される。事件前夜に解雇を通告された調理人ジェーン。同じ鳥類学者のジョン・ファウラーとサラ・ファウラー夫、バードウォッチャーのダギーとヒュー。崇拝される事を好むアンジェラ。島の男たちと関係をもち、ヒューも関係を認める。客の荷物を調べていたジェーンの殺害。ヒューとアンジェラの本当の関係。アンジェラが有名なった発見に隠された秘密。

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    2015年05月24日
  • 白夜に惑う夏

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    シェトランド四重奏シリーズ第二作目。季節は夏にかわる。観光客が多く訪れる夏に、地元の人間ではないイングランド人の死体が発見される。主人公のペレス警部と本土からのテイラー警部とのコンビが死体の身元を解明していくが、さらに死人が出て、それから過去の出来事も明るみになっていく。という展開。夜も暗くならない白夜の様子や、一作目に続き地元民とよそ者との距離感が伝わる。幼馴染同士が年をとっても身近にいることがいいことなのか居心地悪いことなのか考えさせられる。程良く読みやすくてミステリー要素も程良くていいシリーズかも。

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    2015年05月20日
  • 野兎を悼む春

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    ネタバレ

    実家のあるウィルセ島に帰ってきたサンディ刑事。祖母の家の庭で発見した祖母ミマ・ウィルソンの遺体。酒をのみ兎狩りをしていたサンディの従兄弟ロナルドが誤射したと思われた事件。捜査にあたるペレス警部。ミマの家の近くで発掘作業を行う大学のチーム。大学院生のハティがペレスに証言をしようとした夜に殺害される。戦争中に死んだミマの夫ジェリー。戦争中に防衛活動をしていたジェリーとロナルドの父親アンドリュー、セドリック、ノルウェー人の男。ドイツに通じたとして殺害されたノルウェー人の男。ジェリーの死に隠された秘密。

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    2015年05月08日
  • 白夜に惑う夏

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    ネタバレ

    恋人のフランと有名画家ベラ・シンクレアが開催する絵画展にやって来たペレス警部。ベラの自画像を見て泣き崩れる男。厨房でペレスが話を聞くと記憶がないと語る男。シェフのマーティンと男を残し会場に戻った隙に消えた男。翌日ピエロの仮面をつけケニーの所有する小屋で首を吊って死んでいた男。他殺と断定された遺体。ベラに失恋して失踪したケニーの兄ローレンスの可能性を示唆するマーティンの母親でケニーたちの友人のアギー。来場者の少なかった絵画展。何者かの妨害工作。ペレスがつかんだ男の正体。教育劇団のジェレミー。発見されたベラの甥ロディの遺体。。ローレンスの失踪に自分は関係ないと証言するベラ。ロディの遺体発見現場で見

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    2015年05月05日
  • 大鴉の啼く冬

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    雪に囲まれた海外のとある村で起こった殺人事件を捜査していく話。
    ものすごい大掛かりなトリックを使ったようなものではなく、村の住人や村について掘り下げを行っていく描写が多い。個人的にいい小説を読んだと満足はしたが続編まで手が伸びにくかった。

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    2014年12月29日
  • 青雷の光る秋

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    地味だが続きを読みたくなる展開。視点・語り手が細かく変わるから読みやすいということかな。それにしてもこういう結末とは。「シェトランド四重奏」の最終章ではあるがシリーズはまだ続いてるようです。

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    2014年08月23日
  • 白夜に惑う夏

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    シェトランド四重奏シリーズ第2作。

    シェトランド島の小さな村で、道化師の仮面をつけた身元不明の他殺体が見つかる。

    前作とは季節が一転。一日中、太陽が沈まない白夜の夏を迎えた島の描写が印象的。狭い島なので事件関係者のほとんどがペレス警部と顔馴染み、というのがこのシリーズの特徴。それぞれが抱える秘密をいかにして探りだすか――ペレスの穏やかな捜査手法が核心に迫っていく。

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    2017年01月31日
  • 青雷の光る秋

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    ネタバレ

    シェトランド四重奏の最終章。
    あまりに悲しい終わり方。ジミー・ペレス刑事が可哀想でした。
    でも、あとがき読んで、もの静かなこの刑事の新シリーズがあると知り
    翻訳が出るのを楽しみにしています。
    幸せになってほしいなあ。

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    2013年07月17日
  • 青雷の光る秋

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    そうかあ、「本の雑誌」で矢口誠さんが「衝撃」と書いていたのはそっち方面(ドラマとして)のことだったのか。私はてっきりこっち方面(ミステリとして)だと思い込んでて、正直ちょっと肩すかし。

    でも「シェトランド四重奏」してとてもよくまとまっていて、再読に耐える上質の作品ばかりだと思う。四部作の中ではやはり「大鴉の啼く冬」がいちばんいいかな。シェトランドの荒涼たる冬の雰囲気が素晴らしい。シリーズとしてはまだ続くようなので楽しみだ。

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    2013年07月05日