アン・クリーヴスのレビュー一覧

  • 白夜に惑う夏

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    ネタバレ

    「大鴉の啼く冬」はだいぶ前に読んでいた。
    今回手に取ってみてシェトランド諸島の白夜の風景が美しそうでそれだけで旅心を刺激されそう。(前回は冬だったから寒い暗い一辺倒)
    白夜は美しいけれど人の心を惑わす。
    原作の題名が「White Nights」だったので、訳者の方の手腕がありがたい。

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    2020年03月08日
  • 大鴉の啼く冬

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    シェトランド四重奏というシリーズがあるということも、女性作家ということも何も知らずただ寒い内容~という先入観だけだったけれど、読みやすくて、登場人物の内面的なことまで詳しく描かれていて思いがけなく丁寧に読み込んでしまった。
    シェトランド諸島の美しい風景にまた出逢いたい。このシリーズもリストに加えてゆこう。

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    2016年10月05日
  • 青雷の光る秋

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    シェトランド四重奏の4作目。
    これで完結となります。

    ジミー・ペレス警部は婚約者のフラン・ハンターを連れて、故郷のフェア島へ。
    天候不順で、孤立した島への着陸も大揺れとなり、その後は島に閉じ込められてしまう。
    両親とフランは互いに気に入るが、船長の父と古風な母と、シェトランド諸島生まれでもない画家のフランとでは、生活の仕方には相当な違いがあることは否めない。

    島のフィールドセンターは、バードウォッチャーが世界中からやってくる場所で、住民が何かと集まる中心ともなっていた。
    所長の妻アンジェラは、テレビにも出る有名な自然科学者。

    ペレスとフランの婚約披露パーティの直後、事件が起こる。
    シェト

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    2023年07月15日
  • 野兎を悼む春

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    シェトランド署のサンディ刑事は、帰省したウォルセイ島で、祖母ミマの遺体の第一発見者となってしまう・・・。ウサギを狙った銃に誤射されたように見えるその死に、漠然とした疑惑を抱いたペレス警部はサンディ刑事と共に彼の親族や近くで遺跡を発掘中の学生らに接触し、事情を探りだす。果たして小さな島で起きた死亡事件にはどんな真相が隠されているのか?本当にウサギを狙った銃に誤射されたのか?それともそれはカモフラージュで大きな闇が隠されているのか?


    現代英国ミステリー珠玉「シェトランド四重奏」第三弾!とのことですが、私は初めてこの作品を読みました。読んだのは第三弾ですけど、これだけでも十分面白いです。


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    2012年03月10日
  • 野兎を悼む春

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    ジミー・ペレスの同僚(部下)、サンディ刑事が帰省したウォルセイ島で、祖母ジェマイマ(ミマ)の遺体の第一発見者となってしまう。ウサギを狙って誤射されたように見え、容疑者はすぐに発見されるが、ペレス警部は疑惑を抱き、サンディとふたりで真実を探ることに…。奔放な人生を送ったミマ、その息子であるサンディの寡黙な父、活動的だけれどクセのある母イヴリンと伯母ジャッキー。さらに赤ん坊を生んだばかりのアンナとウォルセイ島で遺跡発掘をしている若いハティ、ソフィ。たくさんの女性が生き生きと描かれ、逆に男性たちは内向的でナイーヴ。今回はとくにペレス警部が「俺は単に詮索好きなだけの男じゃないのか」と自問自答する場面が

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    2011年09月09日
  • 水の葬送

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    シリーズ5冊目で新章スタート

    とは言え、過去にはサンディがメインとなるタイトルもあったし、普通に第五弾として読んだ

    心理描写と行動描写の安定感は相変わらず
    小分けにして読み進めると、あれこれ誰?となってしまう点も相変わらず

    ミステリーとしてはややトーンダウンかな?
    犯人がわかっても(わからなかったが)インパクトは小さめといった感想

    ペレスの回復ぶりを喜びつつニューヒロイン?への欲情がリアルで少し笑った

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    2026年06月16日
  • 水面の弔花

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    ネタバレ

    2026年の21冊目は、アン・クリーヴスの「水面の弔花」です。25年の9月に読んだ、マシュー・ヴェン警部「沈黙」以来のアン・クリーヴスです。こちらもヴェラ・スタンホープ警部を主人公とする警察ミステリーとなります。
    舞台は、イングランド北東部ノーサンバーランド州です。サッカーで有名なニューキャッスルの北と言ったら分かり易いでしょうか。西は、ワシントン・ポーで有名なカンブリアです。犯罪者にとっては、受難な地域ではないでしょうか。
    自宅の浴槽で少年の遺体が見つかります。浴槽には、野の花々が浮かべられていました。更に、海辺の雨裂で若い女性の遺体が同じような状態で見つかります。何かに対してのオマージュな

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    2026年06月14日
  • 青雷の光る秋

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    うわあああああああ


    まず2作目解説で知った共通点が崩れた
    なんでや

    そしてクライマックスには予想外の展開
    なんでや

    衝撃度はピップの「自由研究」シリーズ3作目を思い出した。青空を斜めに見上げたいレベル

    四部作を読み終えて
    程よく多めの心理描写が良かった

    終盤には大好物のハードボイルド風なフレーズも出てきて、展開的にも探偵稼業に鞍替えキタコレかと期待したが

    続編不可避!

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    2026年06月01日
  • 大鴉の啼く冬

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    ネタバレ

    記述のフェアさという点で疑問がわいてくる。マグナス宅への訪問にキャサリンがカメラを持っていて、さらに撮影までしているのに最初に場面に書いていないのはどうもいただけない。マグナス視点とはいえ、自分が撮られているのだから、あるものを書かないのはフェアではないと思う。

    とはいえ、「被害者の親友」ポジションの妙などは実に読ませる。ストーリーテリングはうまいと思う。もう1冊まで試してみよう。

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    2026年03月28日
  • 地の告発

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    新4部作の3作目。

    読み始めてすぐに引き込まれたのはスコットランド北方の島の荒涼とした光景。ああ、私が好きな眺めだ、と感じた。オークニーまでしか行ってないけれど、次の機会にはシェトランドまで足伸ばしてみようか。

    ペレス警部のシェトランドもの。前の4部作は読んだし、ドラマも何度か見ているけれど、何故かこのシリーズ、詳細を忘れてしまう。
    さすがにマグナス老人のことは覚えている。孤独な世捨て人の暮らしが長かった彼も故人となり、その埋葬から物語は始まる。彼の最晩年が結構幸せだったようでそれは良かった。
    この話、主役の筈のペレスよりも、サンディの印象が強い気がする。サンディ、初登場の頃はこの若い警官

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    2026年02月22日
  • 大鴉の啼く冬

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    スコットランドから北にフェリーで14時間の最果ての島で起こる事件
    いきなりズンと重苦しく物語は始まる
    初めは、もしかしたら単純な事件?とおもわされたが、次々に容疑者が浮かび上がり、混沌とそして長く続く
    そして、むくわれない結末

    違うんだけど、グリーンマイルと言う映画を思い浮かべていた

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    2025年11月16日
  • 大鴉の啼く冬

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    イギリスのミステリーが大好物だった。好きだったよな、という感想だけでもう一度読んで愕然。なんと、犯人を覚えてなくて、夢中になって読み上げた。やっぱり面白かった。このシリーズ、もう一度読み返してみよう。

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    2025年07月13日
  • 空の幻像

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    ネタバレ

    シェトランド諸島最北端に位置するアンスト島にて、里帰り結婚式が催された。
    新婦キャロラインと新郎ロウリーは、大学時代の友人とそのパートナーの本土人4人を招いていた。
    アンスト島にはその昔、島きってのお屋敷の幼い娘が水難事故に遭ってから、その子の幽霊"小さなリジー"が現れるという民間伝承がある。
    新婦友人のエレノアはパーティ後、同行者3人とのクールダウンの語らいの場でその"小さなリジー"を見たとの目撃談を披露。
    "小さなリジー"を見るとその後子を授かるという風説、流産によりいっとき心身喪失状態に陥っていたエレノアという組合せにより、一同

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    2024年05月05日
  • 炎の爪痕

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    ネタバレ

    ジミーペレスのシリーズ最終話。何はともあれジミーペレスがようやく幸せになれそうで良かった(子どもが出来たとウィローから聞かされた時の、ジミーの態度は酷かったけど!)。事件の方は犯人も含めて、後味が悪かった。追い詰められた子どもたちと無関心の親、虐待の連鎖。子どもが関わる犯罪はとても悲しい。

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    2024年04月14日
  • 大鴉の啼く冬

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    ペレス警部シリーズ一作目。雪原で黒髪の少女の絞殺遺体が発見される。シェトランド島の自然と、濃密な人間関係が描かれる。ペレス警部のじっくりとした捜査のペースで物語が進むが、後半は一気読みしてしまう展開である。怪しげな人物が続々登場するので、犯人探しも楽しい。

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    2024年04月06日
  • 地の告発

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    ネタバレ

    比較的懇意にしていた知人の葬儀の最中、轟音と共に大規模な地すべりが発生。
    土砂は丘の斜面を駆け抜け、幹線道路を挟んだ農家を直撃。
    亡き恋人フランの墓石も流されてしまうような惨事の中、落ち着きを取り戻したジミー・ペレスは被害の状況を確認しに農家へと向かう。
    そこで発見された赤いドレスに着飾った美しい女性の死体。
    その農家は空き家だったはずなのに、この女性は一体誰なのか。
    さらに検死で判明した事実。
    女性は地すべりにより命を落としたのではなく、その前の時点で殺されていたという。。。

    女性の身元を辿るうちに、またしても「ここはシェトランド」の狭く濃密なコミュニティの人間関係が複雑に交錯していく物語

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    2024年03月23日
  • 地の告発

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    ネタバレ

    ジミー・ペレスの新作「炎の爪痕」を読もうとしたら、1個前の作品を読んでなかった。前回ウィローが出てきた時、あんまり好きになれないなと思ったが、今回ジミーとの仲が進展して、彼女の印象も変わって、素直に良かったなあと思えた。
    事件は、地滑りで流された家で殺された女性が見つかるところから始まる。近くに住む、どこか張り詰めた様子のジェーン一家、一向に良くならないシェトランド島の荒天。2件の殺人で更に全体の雰囲気が重苦しくなっていく。サンディの存在だけが軽くて明るい。最後あたりで犯人はこの人かなと分かったが、ウィローまでも?とヒヤヒヤしたが助かって良かった。

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    2024年01月23日
  • 青雷の光る秋

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    ああ…終わってしまった。。
    物語の結末はわかっていた。
    そんな雰囲気が早い段階から漂っていたもの。

    それはさておき、今回は閉ざされた空間で起こった殺人事件で、ペレスが容疑者たちと対峙してじっくりと捜査を進めていく様は、読みごたえがあり興味深かった。
    時にじっくり過ぎて、フランじゃないけど
    ちょっとジリジリしてしまったけど。
    でも嫌いじゃない、そんなペレス。

    この作者の作品は、ほんとにどれも淡々としていて、
    先が気になりどんどん読めるというタイプの物語ではないんだけど、読み終えると不思議と次の作品も読みたくなる、スルメ的なおもしろさがある。

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    2024年01月05日
  • 青雷の光る秋

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    ペレス警部シリーズ、「シェトランド四重奏」の最終話。婚約者を連れ、故郷のフェア島に帰省し、パーティーを開催する。その晩、会場となったフィールドセンターで職員の女性が殺される。孤島で孤軍奮闘するペレスの前に、次々と難題が立ちはだかる。フェア島の厳しくも美しい自然と住民の濃厚な関係、バードウォッチャーたちの独特の世界も描かれ読み応えはあるが、物語終盤は衝撃的な展開となる。

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    2023年12月18日
  • 野兎を悼む春

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    シリーズ3作目。
    これまでで一番おもしろかった。
    今回の主役はなんと言ってもペレスの部下、サンディだ。

    上司であるペレスの評価は毎回かなり低めで、
    けっこう辛辣な言われようをされてきた、この頼りなげな青年。
    その彼が生まれ故郷で起きた連続殺人事件の目撃者となり、被害者のうちひとりは彼の祖母だった。

    これまでの印象は、ちょっといい加減で適当で、いいところなしな感じだったのが、今作では心優しく気遣いができ、家族思いで、ちょっとうぶな所もかわいくて、
    一人きりでの出張シーンではまるで彼の母親にでもなってしまったかのように心配してしまった。

    また、他のキャラクターも魅力的に描かれていて、
    特に被

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    2023年12月14日