梅村真也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ釈迦が人サイドに寝返り、七福神が合体して、零福になったかと思ったら、最低最悪の邪神・波旬へと変貌を果たし、とことんまで追い詰められた釈迦が零福と絆を結んで生み出した力により、逆転勝利を決めた第六回戦にも、度肝を連続で抜かれまくったのに、この第七回戦でも、先生らは一切、手を抜かず。
第七回戦、人サイドから出場するのは、中国統一を果たした最初の「王」たる始皇帝。戦えるイメージが、あまり無い偉人を闘士の一人にする点で、まず、驚かされるのだが、彼と戦う神に、これまた、ギョッとさせられた。
まさか、ここで、冥界を統べる「王」であるハデスが参戦とは。ギリシャの天神の中でも、ゼウスやポセイドンと比べれば、正直なとこ、知名度が高くはないハデス。それこそ、『聖闘士星矢』を読んでいた人間で、やっと、その強さがイメージできるほどじゃないだろうか。
ただ、やはり、と言うべきか、始皇帝もハデスも、激強。ここまで、ガチンコの強さを有しているのを目の当たりにし、私は改めて、この『終末のワルキューレ』が好きになった。
始皇帝が使う武術の名、それは、蚩尤(シユウ)。こちらはペルソナシリーズをプレイしたことがある者なら、その姿が思い浮かべられるだろう。ざっくり言えば、破壊神的なポジションで、この『終末のワルキューレ』でも、圧倒的な力と存在感で、始皇帝よりも前の王らを恐怖で縛っていた魔だ。作中では、自分の上に誰かが立つ事を許さぬ始皇帝により、激闘の末に討たれている。
この時の戦いで、始皇帝が開眼し、体得した武術「蚩尤」は五つの体系からなっており、その一つ“鎧式”はカウンター技。剛の一撃を繰り出した相手は、自らの攻撃力を己の身で味わう羽目になる。
当然ながら、ハデスだって負けていない。第三回戦で、佐々木小次郎に敗れた弟神・ポセイドンの仇を討つべく、怒りを持って参戦しただけあって、実力は本物。
戦えるな、と一目瞭然である筋肉で固められている体を使って繰り出す鎗撃は、シンプルな力で相手を冥府へ落とす剛のもの。また、始皇帝の「鎧式」を一度喰らいながらも、すぐさま、その対策を立て、ダメージを与えられる知も、ハデスは兼ね備えている。
まだまだ、実力の底をお互いに見せあっていない、始皇帝とハデス。お互いに、王としての信念を持っているだけに、勝敗を決するのは、その辺りだろうか、と予想している。
それにしても、やはり、アレスは、良い味を出している。ポンコツと言っちゃうと可哀想かも知れんけど、三枚目感が出まくっているアレスの存在感が、バトルで自然と磨り減っちゃっている、読み手の神経を地味に癒してくれる。彼の活躍が、これからあるか、分からんけど、期待はしている。ただ、アレスが良い味を出すのは、ヘルメスがSっ気を発揮する時なので、アレスがエライ目に遭うのは確定か。
この台詞を引用に選んだのは、先にも書いた通り、アレスの味が良く出ているものなので。
人間にしろ、神にしろ、やらなくきゃいけない時は、必ず、やってくる。
誰だって、負けるのも、死んでしまうのも、嫌だ。
その恐怖と向き合い、葛藤した末に、戦う決断を下せる者を、世では「英雄」と呼ぶ。
ハデスに先んじられてしまったとは言え、挙手しようとしたアレスは、確かに、「軍神」の端くれだ。
ただ、まぁ、「軍神」なのに、結論を出すのに、0.25秒もかけてしまう、そこが、彼のポンコツっぷりを表しちゃっているんだよなぁ。
そこが、彼の魅力と言えば魅力だが。
(ええ!? まさか・・・オレ!? そ・・・そうだ、一応、オレ、これでも、軍神だし、神々の期待が集まっちゃうのも仕方ないよな。うん。よ・・・よし、ここは、オレが!! って、いやいや、待て待て待て! 人類の強さは、想像以上だぞ? 下手したら、オレも消滅・・・か・・・勝てるのか? このオレに・・・し・・・しかし、ここで尻込みすれば、軍神としての矜持が・・・・・・・・・・・・・・・否!否!!否!!!ごちゃごちゃ考えるな!ここはオリュンポス12神の名にかけ、天界に勝利をもたらすのだ! ビビるな、アレス! 立ち上がれ、アレス! オレならやれる!!)
ここまでのアレスの思考、0.25秒。
「お・・・おお、おお・・・オッ、オレが―――」(byアレス) -
ネタバレ 購入済み
始まりの王の物語
始まりの王の凄まじき物語りは、実際にはどうだってのかはわかりませんが、ものすごい凄惨な話しであった。それでも王の中の王であろうとするほど、神々の長兄たる敵との、これまた凄まじき戦いがある。終わりが想像できない凄さがある
-
Posted by ブクログ
ネタバレまさかまさかの連続だった第6回戦も、ついに決着の刻を迎える事に!!
いきなり、勝者から言っちゃいますけど、やはり、釈迦が勝ちましたね。
七福神が合体して零福となり、釈迦のデカさに零福が自分の敗北を悟り、受け入れようとした矢先に、闇をも凌駕する邪悪が零福を飲み下し、史上最悪の存在が誕生しました。
その名は、第六天魔王・波旬(はじゅん)。狂気と暴力性、残虐さ、そして、極悪を凝縮させたような存在でした。未来すら見通せる釈迦ですら予想していなかった、なおかつ、攻撃を予知させぬ波旬の強さは圧倒的でしたね。
しかし、私を含め、大抵の読者は、釈迦の勝利を確信していたんじゃないでしょうか。信じたかった、じゃなく、勝つな、と言い切れた漫画読みは多かったと思います。
決して、梅村先生が、読み手に先読みを許すような拙いストーリーを構成しているからじゃなく、波旬に原因がありました。
確かに、波旬は強いです。多くの神すら、その存在を知らず、そのどす黒いオーラに戦慄したほどですから。けれど、これまで、神サイドで戦ってきた強者らと比べたら、完全に格が劣ります。
波旬は、ただ強いだけで、何も背負っていません。これまでの神は、様々なモノを背負っていたからこそ強かったのです。それゆえに勝ち、時に、負けたとしても、その姿には美しさがありました。
「自分」しかなく、誰からも応援される事のない波旬が、今まで長く険しい道程を歩み、己を見つめる中で地道に研鑽し、そのデカい背に様々なモノを負い、多くの者へ救いの手を伸ばし、大勢から慕われ、そして、零福と一体となった釈迦に勝てる道理がありません。釈迦が波旬を一刀両断した決め技、天眼妙覚大涅槃斬(マハーバリ・ニルヴァーナ)の太刀筋は、思わず、息をするのも忘れるほどに美しかったですね。
無様な敗北者として散った波旬でしたが、いくつか、読み手に生きていく上で大切な事を教えてくれましたね。一つ・調子に乗ると痛い目を見る、一つ・勝っていないのに勝った、と言ってしまうと、負ける、そして、一つ・鍛えられていない心は恐怖で簡単に折れる、です。
この台詞を引用に選んだのは、釈迦、カッケー、と魂が震えたので。
漢が一度、口にした言葉は、例え、死にそうになっても、絶対に撤回しない。
くどい、と思われようが、自分の筋を通すために、何度でも言い放つ。
これこそが、釈迦なんですね。
「じゃあ・・・もっかい、言わせてもらうよ・・・神が救わぬなら・・・俺が・・・救う・・・邪魔する神は、俺が殺“や”る!!」(by釈迦) -
ネタバレ 購入済み
人類の王か冥界の王か
釈迦が勝利をおさめて次は人類の王と冥界の王との戦いとなった。どちらもとてつもなく強いことがわかるが、いったいどちらが強いのかは今は全くわからない。この先のストーリーが楽しみです
-
購入済み
久しぶりにかなりおもしろかった。強敵に対して仲間の力でパワーアップする展開は燃える。他者を救うものが同時に救われるのも良い。戦いだけでなく話の構成も完璧だった。