梅村真也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ他者の痛みを識るがゆえに限界を超えられる人の王・始皇帝vs愛すべき弟たちの為なら命を懸けられる冥府の王・ハデス。
それぞれに異なりながらも、強さでは劣らぬ、王としての矜持と覚悟を、その身に宿す二者の激闘が、ついに決着となる。
勝ったのは始皇帝であり、敗れたのはハデス。しかし、勝ったからと言って、始皇帝の王としての道が正しかったとは証明できない。また、敗れてしまったからと言って、ハデスの王としての生き様が間違っていた、と蔑むのも許されない。
ただ、自信を持って言えるのは、始皇帝、ハデスともに、王として立派である、それだけだ。
本当に、勝者と敗者を分けた差は、何だったのか、幾度読み返しても、私にはサッパリだ。
自分と同じ王としての器であったハデスが戦いの相手だったからこそ、始皇帝は満身創痍以上に追い詰められながらも、勝つ事を諦めず、逆転の一撃を繰り出せ、そして、ハデスの強さを一瞬だが、確かに上回って、勝利と生命を掴んだ。
勝った始皇帝がカッコよかったのは言うまでもない事だが、ハデスの散り様が美しかった、それも訴えたい。これに、同意して下さる方がいるか、そこはちょっと分からんが。
人としても、男としても、そして、王としても強い、と認めた始皇帝相手に、自身の命を限界まで削り、死のリスクを背負って、四血鎗を使った事も、散り様が美しい、と感じた理由から外せないが、それ以上に、弟たち、何より、自分自身に誓った事を果たせぬ無念さ、それが大きい。
ハデスの敗北と死が発する影響は、神サイドを揺るがし、次戦がより激しくなる事を予感させる。
次戦に神側から出場するのは、ある意味、悪魔、いや、魔王の中で最も有名と言っても過言じゃないベルゼブブ。対するは、ぶっちゃけ、知名度は高くないけど、その発明は人類の歴史を変えたであろう天才、ニコラ・テスラ。一体、どんな戦いの模様になるのか、ワクワクすっぞ。
この台詞を引用に選んだのは、ハデスのカッコ良さが際立ってるなぁ、と感じたものなので。
上記しているので、くどくどと同じ事は言わないが、本当に美しい散り様だ。
満足できる死、ではない。だからこそ、倒錯的な美しさが滲み出ているんじゃなかろうか。
「(弟たちよ・・・余は誓いを・・・果たせなかった―――不甲斐ない兄を―――)許せ・・・」(byハデス)
もう一つ、グッと来た台詞を紹介。
こちらは、始皇帝のカッコ良さを示してくれているものだ。
尋常じゃない死闘を繰り広げ、紙一重の勝利だったからこそ、自分の限界、その先を見せてくれたハデスに対し、倒れそうな状態でありながらも、偽りのない心からの感謝を示せる始皇帝、本当にカッコよい。
その始皇帝の姿勢に倣うように、人間サイド、中国勢の観客がハデスへの哀悼と尊敬の意を示しているシーン、これも最高である。
このシーンがなかったら、始皇帝のカッコ良さは半減とまではいわないにしろ、結構、くすんでいただろうな。
「語らえた事を感謝する・・・冥界の王・・・いや、朋友“ポンヨウ”・・・」(by始皇帝) -
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3回戦開幕まで!
今巻では第二回戦と第三回戦の始まりまで収録。
第二回戦に関しては、やはりゼウスは主神ということもあってかなり強く、アダムも苦戦を強いられるのですが、回想パートで一瞬映った彼の家族思いなエピソードが実に良く、それだけでかなり満足できたような気がします。
第三回戦に関しては、まだ戦いも始まったばかりなので続きが気になりますね! -
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鬼強ぇぇ!!
今巻収録のアダム対ゼウス戦がかなり良かったですね。アダムの能力説明パートでは、アダムの逸話にちなんだある能力が備わっていることが説明されるのですが、本当意外でした!
続きも読みます!
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サタンの申し子
ベルゼブブはサタンの申し子だった?! 誰からも愛された事の無いサタンは自らの心の中に闇の部分を持っており、そのため近寄ってくるものを無意識のうちに壊してしまう事があった。誰かに愛されたいのに、誰からも愛されない悲しい存在だったのだ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ始皇帝vsハデス、ますます、その戦いは激しさを増している!!
王としての矜持、負けられない理由、勝ちたい理由、各々に持っているが故でしょうね。
この(15)の表紙は、始皇帝が飾っている訳ですが、まぁ、エロい!!
過剰ではないにしろ、相当に発達している広背筋が、実にセクシーだ。策が担当のアジチカ先生が、相当にこだわりを持って描いている事が伝わってくる。漢は背中で語るってのは、本当なんだな、と本能で理解できるほどだ。
このままだと、背筋についての熱弁だけで終わってしまうので、本編、戦いに対する感想に戻りましょうかね。
桁違いの膂力と凄まじい鎗撃を繰り出してくるハデスに対し、始皇帝が尋常ではない怪物・蚩尤を倒した際に生み出した武術で対抗する。当然っちゃ当然だが、実に人間離れした武術で、ハデスを確実に追い込み、血を流させている。
しかし、ハデスに傷を刻む事で、始皇帝の体にも傷が生じていた。それは、彼が他人から、洒落にならないレベルの憎悪を向けられ続ける生活の中で背負ってしまった業とも呼べる体質。ミラータッチ共感覚、と名付けられた現象だった。
始皇帝が、常人であれば、とっくに死を選んでいるであろう体質を負いながらも、中華統一を果たす最初の一人と成ったのは、自分を愛してくれた母がいたから。始皇帝にとって、この体質は呪いではなく、むしろ、自分を王にしてくれた誇り。だからこそ、誰が相手でも、自分は王として負ける訳にはいかない、と笑うのだ。
もちろん、ハデスだって、始皇帝の気に圧されながらも、決して、たじろいだりはせず、彼の強さを認めた上で、死のリスクを負う強化を己に使う。ほんと、こんなカッコいいお兄さんがいたら、弟たちからしたら、最高に幸せでしょうね。
これまでの戦いと同じく、ほんと、どっちが勝つのか、全く予想がつかない。だからこそ、この『終末のワルキューレ』、私は大好きだ。
この台詞を引用に選んだのは、始皇帝が冥王・ハデスと互角以上の激闘を繰り広げられるほど強いのは、これが理由の一つか、と感じたので。
育児のコツとは、ちょっと違うだろうが、子供を強くしたいのなら、やっぱり、親そのものが強い心を示さなきゃいけないのでは、と思う。
後で明らかになる訳だが、春燕さんの中には、憎悪の心が確かにあった。
けど、理不尽な我慢を自分に強いて、不要な苦しみを背負い、下手糞な作り笑いで生きている子供を見て、自分の中にあった憎しみを乗り越え、愛を注ぐ、と決意した春燕さんは、間違いなく、心が強い人だろう。
そんな優しい春燕さんに育てられたからこそ、嬴政は多くの困難を乗り越え、始皇帝になれたんだろう。
また、愛情を示すハグ、これも大事だろう、子供を真っ直ぐ育てたいのであれば。
「あのことは・・・長平のことは・・・アンタには、何の責任もないんだ・・・!! アンタは不当に・・・傷つけられているんだよ・・・だから、無理しなくていい!! 泣きたかったら泣け!! 腹が立ったら怒れ!! 自分で自分を殺して・・・感情を誤魔化すんじゃない!!」
「怒る・・・? 泣く・・・? そんなこと・・・僕はしちゃダメですよ・・・だって、僕は・・・人殺しの国の子どもで・・・呪われている子で・・・だから・・・だから・・・」
「例え、親が、どんな悪魔だろうと、その子どもに罪なんてあるもんか。アンタは悪くない・・・何も悪くない・・・アンタは、人の痛みがわかる優しい人間なんだ。この傷は、その証・・・罰や呪いなんかじゃないよ。嬴政、アンタは生きたいように生きていいんだよ」(by春燕、嬴政)
もう一つ、この台詞を引用に選んだのは、母の愛って凄ぇなぁ、と思ったので。
どう考えても致命傷なのに、これほどまでの動きを可能にしているのは、やっぱり、愛の力、母性ってやつなんだろうな。
血の繋がりは無くても、心と心が絆で結ばれていたんだろう、この二人は。
だからこそ、春燕さんは“息子”を命懸けで守ったし、始皇帝は“母”との約束を全力で果たした。
麗しい母子の物語だ、と私は思う。
それだけに、母が子を殺し、子が母を殺す、そういう現実にはやるせなくなっちまうんだよなぁ。
「あ・・・あたしの子どもに近づくんじゃねぇ!!」(by春燕) -
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まさか人類の王が神の王を
凄まじい戦いだった。最も神の中で信頼が高い王たるハデスを、ボロボロになっても戦い続けた、人類の王の中の王。神器との相性もバッチリで、最も強力の神の王の攻撃を我がものにして撃破した。本当の王の中の王の力は凄まじい。
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またも想定外の事態に!
釈迦と零福の戦いで零福の釈迦に対する憎しみは消え、全力で戦った末に決着がつきそうでした。
しかし、また思ってもみない想定外の事態となりました。
正直、どれだけ起こるんだと思いましたね。