北川恵海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作品は、「仕事を辞めるという思考すら持てないことが一番怖い」という、大切な気づきを与えてくれました。ブラックな環境に追い詰められているのに、それにすら気づけない状態が、どれほど危険なことかを物語を通して教えてくれます。
私は普段、不思議な話やファンタジー要素のある作品が好きなのですが、本作はそういった要素はまったくなく、誰にでも起こり得る現実的な話です。だからこそリアルで、そして重みがありました。
「自分の人生は、自分で変えられる」。この言葉がすっと胸に入り、自分自身のことを振り返るきっかけにもなりました。実は高校時代にもこの本に支えられたことがあり、今回の再読でも、まさに今の自分に必 -
Posted by ブクログ
良い小説でした。
人の優しさに心を打たれます。
みんながそれぞれ前向きに生きていく姿が印象的でした。
柳瀬くんと潤吾くんの場面では涙が出てきました。
「体の傷にも心の傷にも一番効くのは日にち薬」「日にち薬」って言葉はじめて聞きました。ググったら関西の方で使われているみたいですね。どんな悲しみや苦しみでも月日を経ることによって、悲しみを乗り越える力を与えてくれるという意味で使われているそうです。大変勉強になりました。いい言葉です。
相手を変えることはできないけれど、自分は変えることはできる。
これは、私が常に胸の内に秘めている言葉ですが、これからも実践して前向きに生きていきたいと思いました。
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Posted by ブクログ
ん〜、良きです!
第1弾も良かったけど本作も良し!
「夢」かぁ〜…
いつの間にかそんな事を語る歳でもなくなりましたが…
夢を掲げてそこに希望と挑戦を見出して生き生きと日々を送る人、夢を持つとそこに上手く近付いて行けない時夢を持っている事自体に自分が押し潰されてしまいそうになるからあえて夢を見ず日々自分の出来ることを一つ一つ積み上げる…それが今の自分
を作っていると考える人…どちらも納得!
どちらも正解と自分は思う。
そして何より夢と共に大切にそこにあるのが人との関わり…出会いだと思う。
「ヒーローズ」に依頼した人々も「ヒーローズ」で働いている人達もそこでの出会いが自分の進むべき道に光を見出し -
Posted by ブクログ
お仕事小説で検索していたら出て来た1冊。
「ヒーローを作る会社」…なんとも?と思いながら読み始めたけれどこれがハマった!
各々が抱えた人生も各々が発する言葉もなんだか心の何処かに引っかかるものだらけ。
道野辺さん、ミヤビ、多咲真生、じいちゃんや販売所のおばちゃんまで…皆がポソっと心に響くワンフレーズを残してくれる。
楽しみながら読んでいたのにふと考えさせられたり笑っていたのにホロっと涙したり、なんとも感情が揺さぶられる。
特にじいちゃんとのやり取りはじ〜んとします。
遠くからそーっと自分の事を想ってくれている人、応援してくれている人…そんな存在があるからなんだか生きる勇気や気力が湧いてくる!
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Posted by ブクログ
大分前に一度読んだのですがまた読みたくなったので再び読んでみました!
ヒーローズ(株)という会社が実際に存在したら世の中で活躍する人がもっと増えるので凄く素敵な仕事だなと感じました。
登場人物達の過去の出来事を知った時に生きていれば誰にでも辛い事があるけどそれを乗り越えたから今がある…!
今を頑張って生きていこうという気持ちになり、少し元気を貰いました。
読んだら心が温かくなる一冊です
印象に残った言葉
・なーんの面白味もない人生やったなあ(修司の祖父)
・君は今、生きています
・人は考えることを放棄した瞬間、人間じゃなくなる(ミヤビ)
・天才とは努力をする秀才のことである(道野辺)
・成 -
Posted by ブクログ
完! あぁ、終わっちゃった…
まだ、紹介されていなかった社長について最後に繋がった。
人の細かな心理を上手に表しており、色々と心に響く言葉を得た。
書き留めておこう。
『他人と比べるな!比べるなら、昨日の自分と未来の自分と比べろ!誰よりもよく、自分を見つめろ』
『何もかも満たされた、そう思ったらそこで人間の成長は止まってしまう。足りないと思うから追い求め、先へ進むのだ』
それと、田中修司君のお父さんの言葉は素敵だなと思った。
早期退職制度を利用する決断のタイミング!前編でも出てきたタイミングの重要性
がここでもリンクしている。
『どうせ数年の差ならその数年分、早く人生を動かして、今必要