村山美雪のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1910年、ハレー彗星が接近するその日に館で起きた密室殺人。クローズドサークルでフーダニット。コテコテで鉄板で王道ですね。直球ど真ん中。
内容としても結構オーソドックスな感じでそこがまた古き良きな感じで好みです。やりつくされた題材をどう料理するのか・・・?特別「目新しい!」という部分は感じられませんでしたが、それでもこの題材で勝負という気概は買いたい。
ただまあ・・モノマネ、はどうなんだろうな。年若いメイドが成人男性の真似で他人を騙せるレベル・・・ご都合主義すぎやしないだろうか?
メインキャラクターがなんだかんだそのままだし、次回作とか視野に入れてのラストなのかな。
あと館の見取り図で横からって初めてだw -
Posted by ブクログ
私は洋書の独特の表現が苦手です。
ですが、この作品は洋物なのに読みやすい!
回りくどい表現もなければ登場人物を不可解な愛称で呼ぶこともなく、混乱もストレスもなく読むことができた。
こんなに読みやすい洋書は初めてで感動した。
作者がいいのだろうか?
それとも翻訳が上手なのだろうか?
冒頭にあった館の見取り図は難解複雑ですごくワクワクしたし、いわゆるワトソン役の主人公がホームズ役の老令嬢に振り回される様子はなかなか可哀想で面白かった。
ただ、大謎の解明が思ってたよりシンプルというか、あっさりで拍子抜け。国内作品の綿密に計算し尽くされた一文を期待していたので、正直物足りなかった。
ストーリーは良かったし、続編に繋がるような最後も爽やかで良かった。たぶん、キャラクターの関係性が構築された後の物語の方が面白いと思うから、続編があるならむしろそっちの方が面白いかもしれない。
あの人はモリアーティになるのだろうか。 -
Posted by ブクログ
19世紀ロンドンで大人気の雑誌のお悩み相談コーナーには、恋愛、美容、育児など読者のあらゆる困りごとの手紙が届く。それらに率直な助言をしている謎の人物レディ・アガニの正体は、実は、若き伯爵未亡人のアミリアだった。あるとき、いかにも急いで書いたように見える手紙がアミリアのもとに届いた。そこには、大変なものを目撃してしまったので助けてほしい、とある。自分の正体がばれると伯爵家の名前に傷がついてしまう、けれど大切な読者を放っておくなんてできない。夜に屋敷をこっそり抜け出して、手紙にあった待ち合わせ場所へ行くと、差出人らしき女性の遺体が。警察にすべての事情を話すことができないアミリアは、その場に居合わせたベインブリッジ侯爵とともに、犯人を捜すことに!
宿屋の娘が見染められて伯爵と結婚。しかし愛情というよりは、伯爵が自分の病を考えて、姪の後見人にもなれる善良な(財産目当てではない)女性を探した故の結婚で、熱愛の上ではない。
物語冒頭では夫は既に亡くなっており、いい人ではあったが、ときめきはなかったことは、アミリアには自覚はある。では、誰にときめくのかといえば、夫の友人のベインブリッジ侯爵である。もともとアミリアとの(彼女本人を知っていたわけではないが)結婚を勧めたのも彼である。そこらへんの財産と地位目当ての貴族令嬢よりも、自分の身の上を知らずに恋してくれる女性がいいとは言ったものの、亡くなった後で相手を知って、結構魅力的じゃないか!と好意を抱いた様子。
というわけで、ラブラインは第一作から結構わかりやすく立っている。ただ、伯爵未亡人と侯爵がすんなりゴールインできるとは思えない。侯爵にはいわくつきの元カノもいる。好奇心旺盛で、あまり貴族としての意識がないアミリアの冒険につきそっていくうちに、次第に二人の仲が深まっていく展開であろう。 -
Posted by ブクログ
⭐︎3.5くらい
半分くらい読み進めるまではあまりワクワク感とか無くて、読んでても嫌な気持ちになるというか…モーリーの空気の読めない感じが辛くて読んでいられないようなそんな気持ちにさせられる。モーリーの視点で描かれているので、彼女の妄想や過去回想が本当に長くて、何度も繰り返される感じが飽きを感じる原因かも。
後半にかけてどんどん話の展開が進んでいく。
モーリーの成長も感じられるし、何よりハッピーエンドだ。ただ、ミステリーとしては特に意外性のある結末でもないとは思う。
正直とても過大評価されている作品ではあるなと思った。珍しく本で楽しむより映像化した作品の方が楽しめるかもと思うような作品だった。映画化が決まっているとのことなので、本を読まなくても映画を観て楽しむでもいいのかも。 -
Posted by ブクログ
私は昨今のトランスジェンダー問題に懐疑的である。トランス女性が女性スペースに侵略したり、スポーツの世界で女性の表彰を妨害することに反対である。
だからこそ、著者の思想自体には近いと言えるが、読んでみると著者自身もミソジニーを内包していたり、性愛至上主義的なところがあることが分かる。そこに注意を傾けながら読まなければならない。
今が辛い時、別の何かにさえなれば問題は解決すると錯覚しがちであるが、その考えは危険だ。特に思春期には。
非常に難しい問題だと感じたが、訳者あとがきに書かれていたように精神疾患・精神病界隈では医学的事実が時代によって二転三転する。(発達障害についての知見とか)なので、トランスジェンダー問題も現時点でその渦中にあるのかもしれない。(話はずれるが、性別違和が精神疾患扱いするのは差別的だという感覚自体障害者差別なのでは?治療すべきものか否かの違い?でも性別適応手術等何らかの手を加えるのなら疾患ではあるだろうに)
少女達が自分とは別の性になれば人生が改善されると考える理由の一つにこの世の中に蔓延るミソジニーがあると思う。だが、この本の著者自体もミソジニー的思想に支配されているまとめ方をしており、それがまた恐ろしかった。
以下、読みながらのメモや感想
性別違和はおおむね幼少期に発現する
性別移行を撤回 “ディジスター”
医療処置で外見を変更したのを元に戻そうとしている“ディトランジショナー”
男性になりたいわけではなく、女性でいたくない逃げ道。
ノンバイナリーも同じことが言えるのではないだろうか。
手っ取り早く解決しようとする時代特有の演出がある
思春期にない、性体験や恋愛経験がない人生経験の乏しさを、彼女たちは性に関する語彙やジェンダーイデオロギーで補っているとあるが、思春期に性体験や恋愛経験は必ずしも必要ではないだろう。
それがおかしなことだと考えるのは性行為至上主義、恋愛至上主義と変わらない。
それがないからおかしな方向に行くんだという考え方は改めた方が良いと思われる。
今のトランスジェンダー問題は、所謂思春期に一人称を「おれ」や「ぼく」にする女性らしさに支配されたくない女性(少女)の行く着く先なのではないだろうか。
彼女たちに必要なのは、彼女達の選択に舵を切る外的治療ではなくカウンセリングと向精神薬なのでは?
“生まれもった性に対して一般的と考えられない振る舞いや性的表現をする人”とは如何に?
フェミニズムが後退している。
ジェンダー・クリティカル
女性蔑視 父権社会 男性支配
精神障害差別
多くの少女達にとってこの選択はこの世に蔓延る女性蔑視と性の道具としてしか見られない男達への反発から来ているのかもしれない。だからこそ、肉体が男性のトランス女性に女性スペースが侵略されて更にフェミニズムが後退していることが皮肉でありおぞましく感じる。
アメリカも、日本も変わらないのだ。 -
購入済み
悪くはないけれど
何故だろう、なかなか進まないw
はっ!と気が付けば、寝そうになってるw
評価に、オースティンみたい、とあったので、めちゃくちゃ期待したのもいけなかったのかも。
これは、オースティンっぽい世界観を拝借しただけかな。
オマージュにも程遠いので気を付けて。
ドラマを観ていたら、感想も違ったのかしら?
半額だったから、まぁよしとします。
2巻以降は、もういいかな。 -
Posted by ブクログ
時は2010年代。トランスジェンダー、性自認が肉体の性と異なる感覚を抱いていると主張する人が、特に欧米の、未成年の少女の間で急増していることがわかった。理解が広まった結果なのであれば喜ばしいことだが、調査を始めると、全く別の、社会全体に関わる重大な問題が顕になってきた――。
少女たちは、真性のトランスジェンダーと何が違うのか。
少女たちが自ら望む "Irreversible Damage――回復不能な損害" とは。
本書を短絡的にジェンダー/トランスジェンダーの問題に分類すれば、必ず問題の本質を読み誤る!
少女たちの "流行" の実態を明らかにし、ジェンダー思想と性自認の実情、思想と彼女たちを政治的に利用する人々、そして副次的に "キャンセル・カルチャー" の問題まで社会に突きつけた衝撃のルポルタージュ。
本書で示された問題が解決したとしても、内面にある真の問題を解決しない限りは、似たようなことはこれからも、何度も起きるのでしょう。第二次性徴期/思春期を迎えた子と親に読んでほしい。
なお、原著の刊行は2020年で、作中で紹介された問題や課題、用語を英語で検索すると、2024年現在、ディトランジショナー(性別移行のプロセスを中断したり元々のジェンダーに再移行した人)らが性急な性別移行の危険性を訴えたり、WHO(世界保健機関)がケアの対象を成人に限定することを求める見解を発表したりするなど、行き過ぎたトランスジェンダー称賛に対して社会全体で揺り戻しが進んでいることを確認できる。
"トランスジェンダー/Transgender"
"ディジスター/Desister"
"ディトランジショナー/Detransitioner" -
Posted by ブクログ
ネトフリのドラマ「ブリジャートン家」にはまり、一家の中でエロイーズに一番共感したので、彼女がどうなるのか知りたくて読んだ。
話はとても良かった。けど、ドラマのエロイーズとは少し違う印象。イギリス貴族の女性としては少し不器用な感じがエロイーズの持ち味だと思っていたけど、原作のエロイーズは、ドラマで感じたほどの生き辛さみたいなものはあまり感じず、割と普通の貴族女性というかんじ。
映像化した作品はその原作を超えることはあまりないと思っているのだけれど、ブリジャートン家に関してはドラマのほうが面白いのかもしれない、となんとなく思った。この話がどんな風に映像化されるのか楽しみになった。