村山美雪のレビュー一覧

  • 血の葬送曲

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     「1951年、レニングラード」「線路に並べられた5つの死体」という帯の言葉が眼を引く。大戦後、スターリン支配下の共産国家の恐怖政治下の警察小説ということで、かなりの変わり玉だと思いつつ読んだのだが、期待通りの突然変異的な作品。どこにもないこの個性的作品に出会えたことはまさに収穫だった。

     物語に未だ尾を引くナチスドイツとのレニングラード攻防戦について、作品では少なからず触れているが、兵糧攻めに合ったレニングラードは、長期に渡る攻防の下、圧倒的な飢餓に襲われ、その後遺症は物理的にも精神的にも戦後復興に向かおうとするこの都市には、まだまだ存分に吹き荒れていた。

     スターリン指揮下の秘密警察に

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    2021年07月08日
  • ブリジャートン家1 恋のたくらみは公爵と

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    家族愛

    自然に笑顔になったり、心配になったり、いつの間にかストーリーに入りこんでしまいました。
    公爵の歪んだ心を満たしていくダフネの愛情がブリジャートン家の家族の愛に包まれているからで、3人の兄たちと母の愛の行動を読むのを読むのが楽しみでした。
    深刻な場面の主人公2人の会話のウィット感は最高です。

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    2021年06月22日
  • 血の葬送曲

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    小説から歴史に興味を持つことはよくあるし、それが無いとこういう作品をよむのはしんどいかもしれない

    ストーリーやサスペンスの内容は面白いが、和訳の情景描写が入って来づらかった事だけが星を一つ減らした要因です



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    2021年06月06日
  • 血の葬送曲

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    1951年、スターリンの恐怖政治のレニングラードが舞台。秘密警察によって警官も逮捕されるようななかで殺人事件の捜査。粛清に怯えつつ事件を追うロッセル。何かを話すことすら憚れるような空気で捜査も進展しない。暴力と権力によって支配されている国の怖さが物語にずっと流れている。ロッセルの過去と事件とのつながりやロッセル自身の心の内の葛藤と国と個人の闘いのような先の見えないものがある。結末まで読み応えがある。続編もこの先あるみたいなのでぜひとも読みたい。

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    2021年05月26日
  • 血の葬送曲

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    ベン・クリード『血の葬送曲』角川文庫。

    クリス・リッカビーとバーニー・トンプソンの2人が合作名で描いたデビュー作。

    ソ連の歪んだ恐怖政治を背景に進行する骨太の歴史ミステリーであった。社会主義国家を維持するために国民の反対分子に常に目を光らすMGB(国家保安省)と、いつ彼らに連行されるかと怯える国民。社会主義国家には連続殺人犯は居ないという前提で物語が展開するトム・ロブ・スミスの『チャイルド44 』を彷彿とさせる。

    舞台は1951年のスターリン体制下のソヴィエト、レニングラード。凍てついた線路に並べられた5つの死体は全て歯を抜かれ、顔を剥がされるなど激しく損壊されていた。捜査にあたる人民警

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    2021年04月28日
  • ブリジャートン家3 もう一度だけ円舞曲を

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    ブリジャードン家 次男 ベネディクトと伯爵の庶子 ソフィの物語です。

    童話のシンデレラをモチーフにしていますが、魔女のような継母の執拗なイジメがだんだんエスカレートし、童話のように簡単にはハッピーエンドを迎えそうもない。

    後半は、これからどうなるのだろうとハラハラドキドキで目が離せず一気読みでした。

    ブリジャードンの家族達はもちろん、他の登場人物も個性的でますます楽しみなシリーズです。

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    2021年04月11日
  • ブリジャートン家1 恋のたくらみは公爵と

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    ドラマから…

    Netflixのドラマを観て、原作を読みたくなりました。ドラマを観ているので、時代背景やダフネの家族構成などを描くのが容易くスピード感を持って読むことが出来ました。

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    2021年01月03日
  • レディ・オリヴィアの秘密の恋

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    美貌の伯爵令嬢オリヴィアの隣家に引っ越して来た陸軍省に勤める準男爵ハリーには婚約者殺しの噂がある。興味が湧いたオリヴィアが窓越しに観察を始める。そこへ現れた恋のライバルは、反逆の疑いがあるロシアの皇子。ちょっと意地の悪いハリーの言葉と堂々やり合うオリヴィアや、ハリーと皇子の火花バチバチの会話が面白い。やがて窓越しの会話を楽しむ2人。この距離感が良かった!大きな動きがないまま終わるのかと思った頃に起こったオリヴィアの誘拐事件。ラストのプロポーズのシーンが印象的。結婚後のエピソードが無いのはちょっと物足りなかった。
    ハリーの従兄弟のセバスチャンが、本の朗読を披露する場面がお気に入り♪

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    2019年10月14日
  • レディ・オリヴィアの秘密の恋

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    我慢して読み進めましょう

    はじめは、この作者らしからぬ駄作のようなストーリー展開。途中で読むのをやめようかと思うくらいでした。登場人物もあまり魅力的ではなく。でも、大使館のパーティーの場面辺りから、ぐっとジュリアらしい面白さが。我慢して読み進める価値はあります!

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    2017年04月15日
  • 追伸、奥さまは殺されました

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    19世紀ロンドンで大人気の雑誌のお悩み相談コーナーには、恋愛、美容、育児など読者のあらゆる困りごとの手紙が届く。それらに率直な助言をしている謎の人物レディ・アガニの正体は、実は、若き伯爵未亡人のアミリアだった。あるとき、いかにも急いで書いたように見える手紙がアミリアのもとに届いた。そこには、大変なものを目撃してしまったので助けてほしい、とある。自分の正体がばれると伯爵家の名前に傷がついてしまう、けれど大切な読者を放っておくなんてできない。夜に屋敷をこっそり抜け出して、手紙にあった待ち合わせ場所へ行くと、差出人らしき女性の遺体が。警察にすべての事情を話すことができないアミリアは、その場に居合わせ

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    2025年12月19日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    ネタバレ

    女性が男性になる、というところが米国の特徴である。逆に、日本やアジアでは男性が女性になることのほうが多いように思われる。SNSを見せない。ということで対策を書いていたが、その原因がどれほどのものかを調べる必要があったであろう。LGBTQの人々からの反論が多いというのも、反論も掲載してくれると助かる。

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    2025年05月22日
  • メイドの秘密とホテルの死体

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    ⭐︎3.5くらい
    半分くらい読み進めるまではあまりワクワク感とか無くて、読んでても嫌な気持ちになるというか…モーリーの空気の読めない感じが辛くて読んでいられないようなそんな気持ちにさせられる。モーリーの視点で描かれているので、彼女の妄想や過去回想が本当に長くて、何度も繰り返される感じが飽きを感じる原因かも。
    後半にかけてどんどん話の展開が進んでいく。
    モーリーの成長も感じられるし、何よりハッピーエンドだ。ただ、ミステリーとしては特に意外性のある結末でもないとは思う。
    正直とても過大評価されている作品ではあるなと思った。珍しく本で楽しむより映像化した作品の方が楽しめるかもと思うような作品だった。

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    2025年02月25日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    私は昨今のトランスジェンダー問題に懐疑的である。トランス女性が女性スペースに侵略したり、スポーツの世界で女性の表彰を妨害することに反対である。
    だからこそ、著者の思想自体には近いと言えるが、読んでみると著者自身もミソジニーを内包していたり、性愛至上主義的なところがあることが分かる。そこに注意を傾けながら読まなければならない。

    今が辛い時、別の何かにさえなれば問題は解決すると錯覚しがちであるが、その考えは危険だ。特に思春期には。
    非常に難しい問題だと感じたが、訳者あとがきに書かれていたように精神疾患・精神病界隈では医学的事実が時代によって二転三転する。(発達障害についての知見とか)なので、トラ

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    2025年01月21日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    親戚の方が読めなかったとのことでいただいた本。
    確かに難しいし日本人には理解しきれない部分はあるのだけれど、現実を知るには十分だと思う。
    トランスジェンダーだけでなく、ジェンダーマイノリティ(という言葉が適切かはわからないが)についてもっと理解を深めなければと思った。

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    2024年11月28日
  • ブリジャートン家1 恋のたくらみは公爵と

    s

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    悪くはないけれど

    何故だろう、なかなか進まないw
    はっ!と気が付けば、寝そうになってるw
    評価に、オースティンみたい、とあったので、めちゃくちゃ期待したのもいけなかったのかも。
    これは、オースティンっぽい世界観を拝借しただけかな。
    オマージュにも程遠いので気を付けて。
    ドラマを観ていたら、感想も違ったのかしら?
    半額だったから、まぁよしとします。
    2巻以降は、もういいかな。

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    2024年07月26日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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     時は2010年代。トランスジェンダー、性自認が肉体の性と異なる感覚を抱いていると主張する人が、特に欧米の、未成年の少女の間で急増していることがわかった。理解が広まった結果なのであれば喜ばしいことだが、調査を始めると、全く別の、社会全体に関わる重大な問題が顕になってきた――。
     少女たちが自ら望む "Irreversible Damage――回復不能な損害" とは。
     本書を短絡的にジェンダー/トランスジェンダーの問題に分類すれば、必ず問題の本質を読み誤る!
     少女たちの "流行" の実態を明らかにし、ジェンダー思想と性自認の実情、思想と彼女たちを政治的

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    2024年04月27日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    ジェンダーについて関心があったのと、話題になったので読んでみた。
    今アメリカで起こっていることを全く知らなかったため驚いたし、怖くなった。この本が出版取りやめになったままだったら、知ることがなかっただろう。日本だって他人事じゃない話。正直読んだとて、難しいことはわからないままだが、読んでよかった。

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    2024年04月27日
  • 血の葬送曲

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    「線路に5人の死体」のインパクトが大きくて手に取った作品。
    歴史や音楽の教養があれば、100%楽しめたのかもと思う。知らない言葉や人物がたくさんでそのあたりは流して読んでしまったけれど、そこもこの作品の味なんだろうなぁ。

    元バイオリニストの警察官って…わくわくするw
    終盤は疾走感があるから映像化したら映えそう!(最初の現場が残酷だから難しそうだけど)

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    2024年02月03日
  • メイドの秘密とホテルの死体

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    興味本位で読んでみたけどがっつり女性の味方で嬉しかった。
    途中、いや終盤、いや全編かな?ややメロドラマ展開なところがあり、そこには閉口した。あと伏線がいくつかあったけれど、ハッキリ書かれてないかったこともあり、忘れてしまって回収されたのか微妙なまま・・・。

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    2023年10月13日
  • メイドの秘密とホテルの死体

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    普段手に取るタイプの作品ではないが、全国翻訳ミステリー読書会YouTubeライブ<夏の出版社イチオシ祭り!>で紹介されていて興味を持った。言外の意味を読み取る能力に長けていない主人公・モーリーのキャラクターは中々癖が強いが、彼女と祖母の関係には思わずホロリとさせられた。お手本のようなコージーミステリーだと思ったら、既に映画化も決定しているらしい。確かに映像化がイメージし易く、二時間程度の尺に収めるには最適な作品だろう。ラストの一捻りが然程劇的はないのが惜しまれるが、そこまで望むのは贅沢というものだろうか。

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    2022年10月19日