あらすじ
恋は、窓越しに始まった―― 隣家に越してきた、いけすかない紳士が気になる伯爵令嬢オリヴィア。
でもロシアの皇子に見初められて……。
RITA賞受賞作品! オリヴィアは、誰もが認める美貌を持つ伯爵令嬢。
だが多くの求婚者に言い寄られても、結婚したいと思える相手には出会えていなかった。
ある日、オリヴィアの隣家に、謎の准男爵サー・ハリーが引っ越してきた。
友人から妙な噂を聞き込んだオリヴィアは興味を覚え、なんと5日間も窓越しにサー・ハリーの書斎を観察し続ける。
ふたりはとある音楽会でついに初対面【初対面に傍点】を果たすが、オリヴィアは思いもかけない一言を浴びせられる。
「ぼくには秘密があるんだ。きみのことは好きじゃない――」
ショックを受けるオリヴィア。だが、オリヴィアがロシアの皇子に見初められたことから、陸軍省の命令で極秘に護衛することになったサー・ハリーからも付きまとわれることになって……。
好奇心旺盛な令嬢と、クールな准男爵に恋は芽生えるのか――? RITA賞受賞の傑作ヒストリカル。
感情タグBEST3
意外性があって良かった
ロシアが絡むのでかなりシリアスになるのかと思いきや、途中で爆笑するような意外なエピソードが出てきて、シリアスちょっぴり、ロマンスありのこの作家さんらしい作品でした。
Posted by ブクログ
ロマンス小説の基礎って感じの王道の話。
美しいヒロインが隣に越してきたヒーローの噂を聞き窓越しに観察。ヒーローはそれに気づき不快に思っている時、ロシアの貴族がヒロインに入れ込んでいるから監視しろと命じられる。ただの外見が良いだけのヒロインと思っていたが、接するうちにお互い好きになっていき、結婚をと思った時にヒロインがさらわれ、事仲を得て結婚。
ロシアの貴族がヒロインを怖がらせないように、ヒロインの客間で仕事をしたり、窓越しに朗読したりと素敵なシーンが多くて良かった。また読みたいってほど盛り上がりもないけれど、初めての方には読みやすくて良いんじゃないかと思った。ただ、朗読の本の詳細は省いてよかったんじゃないかと思った
Posted by ブクログ
美貌の伯爵令嬢オリヴィアの隣家に引っ越して来た陸軍省に勤める準男爵ハリーには婚約者殺しの噂がある。興味が湧いたオリヴィアが窓越しに観察を始める。そこへ現れた恋のライバルは、反逆の疑いがあるロシアの皇子。ちょっと意地の悪いハリーの言葉と堂々やり合うオリヴィアや、ハリーと皇子の火花バチバチの会話が面白い。やがて窓越しの会話を楽しむ2人。この距離感が良かった!大きな動きがないまま終わるのかと思った頃に起こったオリヴィアの誘拐事件。ラストのプロポーズのシーンが印象的。結婚後のエピソードが無いのはちょっと物足りなかった。
ハリーの従兄弟のセバスチャンが、本の朗読を披露する場面がお気に入り♪
我慢して読み進めましょう
はじめは、この作者らしからぬ駄作のようなストーリー展開。途中で読むのをやめようかと思うくらいでした。登場人物もあまり魅力的ではなく。でも、大使館のパーティーの場面辺りから、ぐっとジュリアらしい面白さが。我慢して読み進める価値はあります!