あらすじ
19世紀ロンドンで大人気の雑誌のお悩み相談コーナーには、恋愛、美容、育児など読者のあらゆる困りごとの手紙が届く。それらに率直な助言をしている謎の人物レディ・アガニの正体は、実は、若き伯爵未亡人のアミリアだった。あるとき、いかにも急いで書いたように見える手紙がアミリアのもとに届いた。そこには、大変なものを目撃してしまったので助けてほしい、とある。自分の正体がばれると伯爵家の名前に傷がついてしまう、けれど大切な読者を放っておくなんてできない……夜に屋敷をこっそり抜け出して、手紙にあった待ち合わせ場所へ行くと、差出人らしき女性の遺体が。警察にすべての事情を話すことができないアミリアは、その場に居合わせたベインブリッジ侯爵とともに、犯人を捜すことに!
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Posted by ブクログ
19世紀ロンドンで大人気の雑誌のお悩み相談コーナーには、恋愛、美容、育児など読者のあらゆる困りごとの手紙が届く。それらに率直な助言をしている謎の人物レディ・アガニの正体は、実は、若き伯爵未亡人のアミリアだった。あるとき、いかにも急いで書いたように見える手紙がアミリアのもとに届いた。そこには、大変なものを目撃してしまったので助けてほしい、とある。自分の正体がばれると伯爵家の名前に傷がついてしまう、けれど大切な読者を放っておくなんてできない。夜に屋敷をこっそり抜け出して、手紙にあった待ち合わせ場所へ行くと、差出人らしき女性の遺体が。警察にすべての事情を話すことができないアミリアは、その場に居合わせたベインブリッジ侯爵とともに、犯人を捜すことに!
宿屋の娘が見染められて伯爵と結婚。しかし愛情というよりは、伯爵が自分の病を考えて、姪の後見人にもなれる善良な(財産目当てではない)女性を探した故の結婚で、熱愛の上ではない。
物語冒頭では夫は既に亡くなっており、いい人ではあったが、ときめきはなかったことは、アミリアには自覚はある。では、誰にときめくのかといえば、夫の友人のベインブリッジ侯爵である。もともとアミリアとの(彼女本人を知っていたわけではないが)結婚を勧めたのも彼である。そこらへんの財産と地位目当ての貴族令嬢よりも、自分の身の上を知らずに恋してくれる女性がいいとは言ったものの、亡くなった後で相手を知って、結構魅力的じゃないか!と好意を抱いた様子。
というわけで、ラブラインは第一作から結構わかりやすく立っている。ただ、伯爵未亡人と侯爵がすんなりゴールインできるとは思えない。侯爵にはいわくつきの元カノもいる。好奇心旺盛で、あまり貴族としての意識がないアミリアの冒険につきそっていくうちに、次第に二人の仲が深まっていく展開であろう。