堀内静子のレビュー一覧

  • ABC殺人事件

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    実現性はさておき、ポアロが敗北寸前まで追い込まれるのだから、読者はまんまと犯人、いや、クリスティの術中にはまってしまう。解説でも言われているように、極上のミッシングリンクを体験できる至極の物語でした。それにしても、今作も登場人物がみな魅力的で時代も国も飛び越えてその世界観に没入することができる、クリスティの魅力が詰まった名作ですね。

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    2026年08月27日
  • ABC殺人事件

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    シリーズの順番を考えずに読んでいるが、特に問題なし。文章は固くなく、やり取りもちょこちょこ微笑ましい場面があり、とても読みやすい。次々に事件が起こるので飽きが来ないし、章も短い。なんといっても、後味がとてもスッキリして爽やか!
    あと、全部読んでみて思うのは、とてもちゃんとした推理小説だということ。手がかりは初めから順に差し出され、私たちは星座を探すように、点と点を繋いでいけばいい。分からなくてもポアロがいるから大丈夫。

    トリッキーでも、バカスカホームランを打つ派手なタイプでもなく、計算も練習量も見え、犠打も盗塁も守備も「ああ、上手いな」と思わせるような、少し小柄で多才な選手を想像させる小説。最近のミステリーに慣れた人からすれば刺激が足りないかもしれないが、この文章と人物描写、物語の巧みさはやはり凄いなあと思う。

    たくさん人物が出てくるが、名前はうろ覚えのまま読み進めた。性格やバックボーンがハッキリしているので、性格が分からないと名前を覚えられない私としては非常に有難い。人を覚えるのが苦手な人でも、ポアロがかなり短く、正確に、人柄や関係性をまとめてくれている箇所があるので気楽に読める……かも。

    読んでいて、ポアロは、何も知らない、何の手がかりもない、ということをきちんと話す人だから、信頼が置けるんだなあ……と思った。合理的なだけかもしれないけど、それぞれの事件に濡れ衣をかけられた容疑者がいないことを「喜ばしい」と表現してるのも優しい。それに、どんな人にも論理的な思考があると考え、その人の思考を辿ろうとするポアロは、変人ではあるのだろうが、誰に対しても公平だ。
    後日談も素敵だしね。

    お気に入りのポイントといえば、序盤のジャップ警部とポアロとヘイスティングズのやり取りは、なんともいえず微笑ましい。とりなそうとして話を蒸し返してヘイスティングズの地雷踏んじゃって慌てて宥めたり、うきうきで他人の恋のキューピッドやったりと、この、髭を大事にしてる小柄なおじさん、もしかして可愛いのでは……?

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    2026年08月18日
  • ABC殺人事件

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    後の数々のミステリーの名作が本作の影響を受けているのがよくわかる。特にサイコミステリーにおいてその原型のような作品。約90年前にこれだけエンタメ性の高い作品を書いた事が驚き。ヘイスティングスの手記の間に他の人物の章を挟んで読者の興味を惹きつける構成が良い。

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    2026年08月03日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    長年積読にしてましたが、じっくり読めて良かったです。
    木を隠すなら森の中、殺人を隠すなら殺人の中。そして小説自体のもう一つの側面。
    真相が明かされるまで、あらゆる可能性(いわゆる禁じ手も含め)を想像しながら読めるのがクリスティ作品の醍醐味だと思います。
    今回もいろんな可能性を考えながら、あと少しで真実に辿り着けなかったところも含めて満足です。

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    2026年07月26日
  • ABC殺人事件

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    アルファベット順の連続殺人事件にポワロとヘイスティングが挑む傑作長編ミステリー。三人称の記載も効果的に挟み込まれている。
    切り裂きジャックの様なシリアルキラーがテーマの作品はクリスティでは初なのでは(違うかもしれんけど)。ここに書きたい事はかなり多いけど、その事によって未読の方の興を削ぐことは避けたい。個人的には内容的に古臭くなく、逆にこの時代に書かれたからこその名作ともいえる。

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    2026年06月24日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    カストが殺人犯であると思いながら読んでいたら、まさかの異なる人物。本書の途中であっさりと犯人がわかってしまい残念、、、と思っていたのだが、最後まで読んでみると面白い結末で途中で挫折せずに読んでおいてよかった。クラーク卿を殺したいというのが真の犯行動機で、それ以外の人物を殺害したのは犯行動機を悟られないようにするため。そして、精神的なハンディキャップを持った無実の男が濡れ衣を着せられるというプロットを構築したクリスティの発想力に脱帽。海外のみならず日本でも人気になる理由がわかった気がする。他の作品も読んでみたい!!

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    2026年06月12日
  • ABC殺人事件

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    最早説明するまでもないクリスティ作品の中でも傑作の一つに挙げられる作品
    つまりドラマはじめネタバレをくらう危険性の高い作品である
    ネタバレくらって読んでも充分楽しめる作品である

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    2026年06月05日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    凄い綺麗な終わり方。
    このトリックをこの年に思いついているのが凄い。
    この本に影響を受けている人はどれだけいるのだろうか。

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    2026年05月30日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    ABCと名乗る人物からポアロの元へ届けられた挑戦状。アンドーヴァーでアリス・アッシャー夫人が殺害され、ベクスヒルではベティー・バーナードが殺害される。いずれの場合も惨劇の現場となった地名のページが開いたABC鉄道案内が置かれていた。

    子供のころに初めて読んだアガサ・クリスティ。ミッシング・リンク物の傑作って言われるくらいだからさすがに面白かった(笑)ポアロに届く手紙の謎とかは感心してしまった(笑)解説の中にあったエラリー・クイーンの『九尾の猫』『十日間の不思議』との関係が面白かった(笑)『九尾の猫』も好きですが『ABC』の勝ちですかね(笑)

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    2026年05月01日
  • ABC殺人事件

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    どんどん疑問が増えてどうやって解決するのかワクワクしながら読み進めてた。え…こいつが犯人なの?推理要素ないやん!って思ってからのラストの推理は痺れる。何故ポアロに手紙を送ったのか何故ABC順に殺したのか…1個1個の何故が最後に全て解消される気持ち良さはたまらない

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    2026年04月19日
  • ABC殺人事件

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    傑作。
    数冊読んだだけの、クリスティー初心者だが、圧倒的No.1。
    物語の構成が飛び抜けて面白いし、相変わらず、ポアロの推理パートは今までの全てが繋がりすぎて、読んでいて気持ちいい。
    また、「エルキュール・ポアロ」という探偵が、作品を読めば読むほど、「この男おもしろっ」となり、キャラクターとして秀逸過ぎる。

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    2026年06月10日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    外国の本の翻訳されている本は、ミステリーであってもどきどきはするが、フィクション味が強く(現実味が薄く)、夜寝る前も読むことができる。
    結構な大どんでん返しで、めちゃくちゃ面白かった。
    途中誰がどのセリフを話してるのかよくわからない箇所があったが、その読みづらさも含めてよかった。

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    2026年02月11日
  • ABC殺人事件

    購入済み

    名作です

    色あせないとは、こんな小説のことを指すのでしょうね 。大人になって読み返すと昔は見えなかったものが見えたりします。

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    2014年09月02日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 上

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    24人のビリー・ミリガンの続編。一度は1人の人間に統合された彼も、困難な状況にぶつかるたびに分裂してしまう。完全に統合されるために強いられる苦痛。
    しかしそれを乗り越え、自分自身の人生を歩もうともがく彼のひたむきな姿を描く。過去の虐待を克服し、忌まわしい記憶のすみつくほったて小屋を後にするシーンでは、涙せずにはいられない。

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    2009年10月04日
  • ビリー・ミリガンと23の棺 下

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    ビリーがナゼ多重人格になったのか?
    ビリーを受け入れる病院 施設の対応は?

    ビリーの苦しみを思うと 辛くなります。

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    2009年10月04日
  • ABC殺人事件

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    アガサ、ポアロ、11作目。堀内静子訳。

    有名作、初読み。
    いつものヘイスティングズの語りではあるが、彼以外の記述が併用されている構成であり斬新。

    以前読んだ三幕の殺人に似ていたなとちょっと感じた。けれど二重罠が仕掛けられているなんて。まぁ、そんなに単純ではないだろうなと思っていたけれど。人間の汚さを感じた。奥深い。
    ラストのポアロの独擅場にはやっぱり興奮した。

    解説にあった、(クリスティーをライバル視していた)エラリイ・クイーン、読んでみたい。

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    2026年10月03日
  • ABC殺人事件

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    ミステリーの記念碑的作品
    時々、クラシカルな雰囲気に浸りたくなる
    大まかな筋は知っていたが、それでも楽しく読めた
    多少都合良すぎる証拠は後出し感あり
    それにつけてもポアロの説得力よ
    ふと、思う これ、ミッシングリンクじゃねぇじゃん

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    2026年09月29日
  • ABC殺人事件

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    クリスティが読みたくなって。

    A.B.Cと事件が立て続けに起こり、またしてもなにもわかっていないヘイスティングスと、なにかわかったようなポアロ。

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    2026年09月28日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    情報量が多すぎて頭がめちゃくちゃになりながら物語についていった。
    ミステリーの金字塔というだけあって、え〜まさか?!の内容…
    もう一回読み返して、ちゃんと追いつきたい

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    2026年09月08日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    面白かった。「森を見て木をみず」という手法のトリックはどこかで見覚えがあったが、この小説が元ネタなのだろうか。シンプルに序盤から終盤までずっと飽きさせない物語構成がすごいと思った。ずっとある一人の狂人の仕業におもわせ、最後にひっくり返す。それももちろんフィクションであるため、非現実的ではあるが、筋の通った論理的な方法で。精神障害や多重人格で終わらせないのが、素晴らしいと感じた。細かい犯行の手違いや間違いにもちゃんとした理由があるのがぬかりなかった。手違いがない方がミステリー小説として美しいのではないかと思ったが、その手違いに犯人の人間味というのが溢れていたのは興味深かった。相変わらずポワロの論理的で、懐疑的で、冷静で、紳士的な姿勢には憧れる。というかそれ以上に、何でこんな物語が作れるのかさっぱりわからない。「自分たちは木を見ているようで、森しか見ていなかった」というコンセプトのを最初から最後まで一貫して作り上げる才能はどこからやってくるのだろうか。
    又、個人的な話だが、今自分が情緒を劇的に揺らす作品、表現を鑑賞できない状態にあるため、アガサクリスティーのミステリーが、論理と人間心理のバランスの塩梅が丁度よく、そして読み応えもあり、結末も痛快だった。やはりポワロの俯瞰的な観察者的な視点、そして物語に一貫して存在する「品」のようなものが今の自分にフィットした。これからも読んでいきたいし、アガサクリスティ以外の古典ミステリーも読みたいと思った。

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    2026年09月03日