堀内静子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
多重人格というものに対しての偏見?イメージ?みたいなものが変わった気がする。
自分が知っている冷酷で理知的で、必要に応じて人格を分けるサイコパスではなく、生きていくために人格を変えざる得なかった弱者だったのが衝撃的だった。
今回の話は身体的な意味でビリーが犯した罪よりも、多重人格者が犯した犯罪という意味で有名になった訳で、そう考えると偏見にまみれているように感じるし、周りからの視線も好奇以外のものがないと思う。
罪を犯していない人間(人格)を逮捕するのは冤罪と変わらない気がするが、身体的な意味では犯罪者だから、どう分類したらいいのかわからない。
それにしても、知力や体力はもちろん、使用する言語 -
Posted by ブクログ
有名なポアロの小説をちゃんと読みたくて。
ポアロの元に挑戦状が届く。
ABCと名乗るものから、挑戦状の通りAから始まる町のAから始まる老人が殺害された。その殺人事件には必ずABC鉄道の案内が置いてある。
それをきっかけに、続いてBとCの町から同じイニシャルの人が殺害された。
だがDだけは違った。謎が残る中ある一人の精神疾患の男が犯人ではないかと殺人犯として逮捕される。
犯人の頭の良さと、それを上回るポアロの知恵、洞察、頭の回転の早さ。ポアロだけしか見えない犯人像がちゃんと見えている。人間の裏の顔がどんなものか気づいてる。すごいよ全く犯人が分からなかった。
もう、大変だ。アガサ・クリステ -
Posted by ブクログ
ネタバレ事件の犯人像が内部的でなく外部的になるだけでこんなにも難解になり、犯人の姿や動機についてもずっと雲をつかむような所ばかりで、作中のヘイスティングズ同様ひたすらやきもきしてました。
だからこそ「ストッキング」がでてきた時の興奮具合は半端なく、ラストで遂に真犯人の名がポアロから明かされた瞬間のはっと息をのむ感じと胸の高鳴りが最高でした。
ポアロの「干し草の山には針がある」という言葉がよく沁みた事件だった。
犯人の恐ろしさが郡を抜いて怖かったです。
トリックの為に容易く無関係な人達を巻き込み、人生を壊していく非道さも、なによりポアロに真相を見破られ負けを確信した瞬間、躊躇い無く自身の頭を撃ち抜こう -
Posted by ブクログ
ネタバレABCの頭文字の入っている人が、その頭文字で始まる地名で順番通りに殺害される。ポアロへの挑戦状のような手紙も送られていて、狂気の人の犯行として捜査は始まる。
殆どはヘイスティングスの語り口調なのだが、ヘイスティングスの知らぬところで犯人らしき人物の怪しい動きが書かれていて、ポアロシリーズではあまり見かけないし、全く繋がりの無さそうな人の連続殺人というのもシリーズではめずらしい。
この中でポアロが犯人に対して最も怒りをあらわにしたのは、殺人そのものではなく、その犯行を無実の、精神的弱者のやったことにしようとしたこと。
作品の中盤でも、それでも無実の人間が疑われるよりは進展が無い方がまだまし、 -
Posted by ブクログ
『アルジャーノンに花束を』が良かったので。
私のビリー・ミリガンに関する知識は、多重人格の犯罪者、といったものだった。実際読むまではその”犯罪”は殺人だと思っていた(なぜだ)。
多重人格という題材はある意味アイキャッチーで、興味本位で書かれたものには食指が働かず、よって本書にも手が伸びなかった。
ノンフィクションというのもためらった理由の一つだったのだが(現実は救いがないからだ)、本書はまるで小説のようだった。
一気に読んだ。
まずはダニエル・キイスは誠実に描こうとしており、私の勝手な先入観とは全く異なり、決して興味本位の本ではなかった。
執筆のきっかけはビリー本人によるものであり、ビリ -
Posted by ブクログ
ネタバレ辛い現実を前に、人格を分散させることによって心を保ち、命を守る。そんなこともある人間の精神や脳の不思議。一人ひとりの人格はビリーが生み出したもののはずなのに、統合されていくと一部の人格だけしか表れなかったりする。
じゃあ、本当のビリーって??
そんな問いは、場面によって顔を使い分けることにも重なるようで。友人と過ごす自分、家族と過ごす自分、恋人と過ごす自分、一人で過ごす自分。どれも現実で本物なのに、本当の自分に悩んだりする。もしも、これらが統合されて一つの顔しか持てないのなら、どの自分が残るんだろうか、なんて。
ー現実の世界を閉めだすことによって、ぼくたちは自分たちの世界で平和に暮らせま -
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面白かった
犯人も動機も意外ではないけど、
謎解きされると
そういうことだったのかと
目から鱗が落ちる。
それにしてもミステリーの犯人は
必ず余計なことをしてしまうものです。