久住四季のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
異常心理犯罪というのに惹かれて手に取りました。
冒頭で、昆虫採集が好きで、しかもそれを殺すことが一番好きだと言う語りがあり、「あーよくある解剖してみたい系か」と思ったらそのままで。
最初は昆虫の解体、解剖、そして果ては人間の解剖に興味は行き着く。
そして事件は起こり、女性の腹が裂かれ、そこにあるはずの臓物が全部無くなっているというもの。
そんな猟奇殺人事件に帳場はめぼしい動きがないまま時が過ぎていた。そんな中皆川管理官は以前から面識のあった所轄の新人刑事である氷膳莉花に「ある人物に会って欲しい」と依頼をする。
それはこれまで数々の猟奇殺人を企て死刑判決が出ている「阿良谷静」だった。
莉花は皆川 -
Posted by ブクログ
火事で自宅を失い、知り合いに紹介されて
ルームシェア(1万5千円)をする事に。
ちょっとの間だけ、と言っていますが
そのまま住み続けそうな気がw
面白そうな依頼しか受けない、と豪語する探偵は
それ以外まったく何もできないという生活破綻者。
どれくらい? と思っていたら、中々に…。
それに振り回されている主人公ですが
これだけしているのであれば、そのまま書いても
全然問題なさそうです。
むしろ請求されないのでラッキー?
と思えない性格の主人公ではありますが。
2話分載っていますが、最初の犯人は驚きですし
次の内容については、故人の性格がよく分かります。
人間正直に告げるのが一番かと。 -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
ついに奥多摩署から捜査一課に異動になった莉花。
仙波班に配属され、早速都内で起きた拷問のようなスタイルで殺害された事件の捜査に当たることになる。
同時に監察官から、呼び出された莉花は配属先での情報漏洩の内部調査を命じられる。
前代未聞の殺害方法、新たな仲間への疑惑に戸惑う莉花。
そんな時、珍しく死刑囚である阿良谷から呼び出され、事件についてヒントを与えられる。
全然犯人像が見えない事件なのに、阿良谷が登場するだけで、突然事件が動くのが少しご都合主義に思える。
これだけの残虐な事件なのに、捜査自体の描写は少なく、相変わらずの莉花の単独プレイが目立つだけなのが勿体ない。
3作で終 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
1作目を読んで、「続編希望」と感想に書きつつ、その後すっかり忘れていた作品。
前作での出来事をきっかけに、左遷人事で奥多摩署に異動になった莉花。
地域課から刑事課に異動になり、着々と捜査一課への復帰の道を歩んでいたが、同僚たちの目は冷たい。
そんな中、池袋の事件の犯人たちが奥多摩に逃亡してくる。
二人組のうち、一人は逮捕したものの、もう一人には逃げられてしまう。
しかし、逃げたもう一人の犯人は頭部を切断され、皮を剝がされた遺体で、山奥の小屋から発見される。
見えない犯人像に莉花は、阿良谷博士に助言を求める・・・
前作からの流れを裏切らない、完全な「羊たちの沈黙」のオマージュ。