久住四季のレビュー一覧

  • 星読島に星は流れた

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読み始めたミステリー。数年に一度必ず隕石が降ってくるボストン沖の孤島、という舞台装置は絶妙。

    だが、妙に芝居がかったハードボイルドふう主人公がいる一方、一部登場人物や動機の描写は甘く、全体的なチグハグ感は否めない。

    端的に面白いし、幾つかのカタルシスは仕掛けられているし、一気に読みきらせる構成の妙もあるので、作品として悪くはないのだが、やはり、些細ではあるがミステリーとして外して欲しくないポイントの詰めの甘さが、ワシは目に付いてしまった。そこが詰められていれば傑作だったかも。

    0
    2016年11月09日
  • 星読島に星は流れた

    Posted by ブクログ

    天文ミステリw ケレン味には欠けますが、丁寧な作品ですね。読んでる最中、なんでこの話で舞台がアメリカである必要性あるのか…?と思いながら読んでいたのですが、後書きで納得しました。なるほどね。
    ちょっと気になったこと。某キャラの事をそこまで信用していいのか?とは思ったんですが…。(2人目の時、ああなってた場合、別の作者だと別の解答を持ってきそうなシチュエーションだな、と思ってて)

    0
    2016年10月27日
  • 星読島に星は流れた

    Posted by ブクログ

    主人公の男性がアンニュイな雰囲気を漂わせてるキャラクターでとても好みでした。というのが本作の私の評価を上げているかもしれませんが、先が気になって短時間で読めたので、面白く読めたと思います。ただ少し意外性が足りなかったかな?私自身どんでん返しものが好きなので、想定内の結末かな、と。ただこの作品は、隕石や星座などロマンチックな要素がとても気に入っています。

    0
    2016年10月06日
  • 星読島に星は流れた

    Posted by ブクログ

    バランスのいい、長編ミステリ。
    派手な舞台設定に対し、地味で堅実な甲斐のあるストーリーと、妙にバランスがとれていて面白い。
    文章もクセがなく、キャラクターも悪くない。トリックと解決シーンも、丁寧。
    ただし、全体通してあまりにも無難すぎる嫌いはある。題材とタイトル以外、強い印象に残らない感じはある。顛末もありきたりだし。
    例えばシリーズものにトライして、多少なりとも独特な世界観を出してくれれば、きっととてもよい。
    3+

    0
    2016年09月14日
  • トリックスターズ

    Posted by ブクログ

    びっくりさせられる。二転三転の結末だ。野心作。
    魔法を学ぶ「魔学部」、魔術師が教授という設定が興味をそそられる。もしかして次作もありか?

    0
    2016年02月27日
  • トリックスターズL

    Posted by ブクログ

    2
    前回読んだのが随分前だったので正直あまり覚えていませんでした。
    コーヒーサイフォンにたとえた密室トリックだけは印象的で覚えていました。
    改めて読んでも、周くんはよくこの推理で押し通したなと思いました。
    魔術師の兄妹、とても悲しい結末でしたね。
    世界に6人しか確認されていない魔術師と思われていた兄を支え続けた妹。
    世界と兄を欺き続けた妹。
    大切な兄を亡くした妹に、生きる希望が見つかりますように。

    0
    2016年06月19日
  • トリックスターズ

    Posted by ブクログ

    復刊おめでとうございます。
    表紙を見たときにこの青年は誰だろうと思いました。
    復刊するにあたって主人公の性別を変更するとは驚きです。
    驚きのあまり、語り手の性別も変更になったのではないかと疑って読みました。
    結果、語り手の性別は以前のままでしたね。
    性別変更以外、大きな変更は無かったと思います。

    0
    2016年02月04日