久住四季のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
今度は人間の皮を剥ぐ殺人鬼。
奥多摩の地域課に前作の最後に移動になった莉花は3月から刑事課へ異動となった。
しかしそこでの扱いは酷いもので、莉花もそのような仕打ちをされても仕方ないかと割り切る。
だが、課長の「なんでお前を刑事課に戻したかわかるか?刑事はデスクワークも多いんだ。それをやってもらう為だよ。次の異動まで1枚でも多く報告書を書け」の言葉には思わず反吐が出た。
大の大人が陰険な虐めしてるみたい。
その点、前作から続く捜査一課の仙波主任は利となるものならなんでも使う、そう言って莉花を引き取った姿にいい刑事だと思った。
犯人は正直序盤から何となくわかっていたが、動機につ -
Posted by ブクログ
久住四季『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』メディアワークス文庫。
シリーズ第3弾。今回も前2作と同様、トマス・ハリスの『羊たちの沈黙』と同じようなパターンでストーリーは展開する。著者はこのパターンを崩さないようだ。最初は二番煎じではないかと思ったのだが、読み始めると非常に面白い。
『羊たちの沈黙』と類似点を整理すれば、①多くの謎に満ちた猟奇的な快楽殺人事件が発生、②過去のトラウマを抱える新人女性捜査官が事件の捜査にあたるが捜査に行き詰まる、③新人女性捜査官は刑務所に収監されている重大犯罪者の博士と取引して助言を求める、④猟奇的な快楽殺人事件は無事解決するが……の4点である。
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Posted by ブクログ
久住四季『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』メディアワークス文庫。
プロローグから典型的な異常者の行動が描かれる異常心理犯罪ミステリー。タイトルの付け方からして、恐らくシリーズ化されるのだろう。
主人公が新人女性捜査官で、主人公が犯罪者から助言を得るなど、トマス・ハリスの『羊たちの沈黙』以来、内藤了の『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ』などで使い古された設定を素直に踏襲している感じがする。そして、明らかに『羊たちの沈黙』を意識している描写もあり、少し不安になった。しかし、意外にもストーリーは面白く、二番煎じという感じではない。
都内で相次いぐ女性の猟奇殺人事件。女性の死体は