森本正史のレビュー一覧

  • 21世紀の資本
    8年ぶり再読。2024年現在の状況は日経平均最高値更新、なかなか増えない名目賃金とまさにr>gの世界であり、ますます本書の指摘通りとなっている。
  • 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて
    とにかく読むのが大変だった本。特に序盤、批判対象が何であるのかを掴むのが非常に難しかったけれど、後半に向けて対象が一つに集約されているのでそれは解消された。と同時に、対象が何であるか分かりにくくなるのは対象に明確な定義・名称がない為ある程度仕方のない事だとも納得できた。これまで読んできた書籍の中でも...続きを読む
  • 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて
    本書の訳者解説がWEB上から早々にキャンセルを食らったという笑えない話になっていてある意味話題の一冊。これは海の向こうの話ではあるが、日本でもここ二、三十年で左派の色合いが随分変わってきた事に気付かされる。8〜90年代に盛んだったスキャンダルやエロなど何でもありの冷やかし的な姿勢は影を潜め、ジェンダ...続きを読む
  • OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る
    前半はOPENな社会とその効用について歴史的に振り返り、後半はそれに対する抵抗勢力やオープン性が継続しない理由についての考察となっている。
    個人的には、主にネットやSNS等で絶えない紛争について、なぜそのような分断が深刻化するのか俯瞰的に眺めた箴言に膝を打った。
  • OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る
    オープンの良さとオープンにできない要因が共感。内容を急いで知りたい人は山崎さんの訳者後書を読むと要点分かります。
  • 21世紀の資本
    時間が有り余っている学生時代に読めておけて本当に良かった。

    r > g の原則を知らずに社会人として社会に放り込まれていた可能性を考えると怖くなる。
    中々裕福になれないやるせなさを感じるも原因は分からない。なぜなら資産の大半は上位層がガッツリ確保しており、それを使って芋ずる式に不労所得を蓄えている...続きを読む
  • 21世紀の資本
    5年以上、積読だった本。きっと一人じゃ読まないままだ、と思い友人を巻き込みたった二人の読書会を企てました。二週間に一部ずつ読んで、週末2時間zoomで語り合うという方式です。全4部構成を4回で読み終わりました。ものすごい達成感!ノートを取りながら読書したの学生以来か。夜、夕食後に自宅で集えるzoom...続きを読む
  • 21世紀の資本
    ようやく読み終わった。
    めっちゃおもしろかった。
    しっかり知識つく系の本はしんどいけどおもしろい。
    めっちゃおもしろかった。
  • 21世紀の資本
    「資本収益率が経済成長率を上回っている状態だと、どんどん格差が拡大していく」ということの問題点と解決方法が提示された本。
    私個人的には格差社会などの社会問題が極限の状態にまで行きついたら、暴動や反乱、カリスマ指導者によって現状が打破されるといったイメージがあるが、著者は歴史的事実と彼が考えた合理的な...続きを読む
  • ナチス 破壊の経済 下――1923-1945
    下巻の本書では、第三帝国の第二次大戦での、初めての大勝利だった対フランス戦から、同帝国崩壊までを著しています。上下巻でそれぞれ700ページ以上あったので、まず読み終えた達成感があります。ナチスに関する事前の予備知識は殆どなかったものの、訳者あとがきで現在でのナチスに関する各専門家の一般的な考察も大雑...続きを読む
  • ナチス 破壊の経済 上――1923-1945
    これは、凄い一冊です。上巻の本書ではヒトラーが総統に就任する直前からの1940年までのナチスドイツの経済状況を詳細なデータを基に、分析しています。例えば、ヒトラーの公共事業では高速道路の「アウトバーン」が有名ですが、それも詳細な雇用データによると、公共事業と呼べるほどの雇用は生み出しておらず、経済政...続きを読む
  • 21世紀の資本
    世界的ベストセラー本、話題にもなった。
    労働生産性と資本収益率について、論じている。
    世界的な税制を考えるきっかけとなった本。
  • 21世紀の資本
    富の分配について、歴史的な観点から分析を行っています。ややこしい数式はさておき、資本所有における格差の大きさがポイント。ピケティ現象が政策に反映されることはあるのだろうか。
  • 21世紀の資本
    第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて所得や資産の格差が世界各地で劇的に縮小したことを論証した部分が面白い。
    19世紀のスウェーデンがアメリカ並みの格差社会だったのは、意外な発見だった。
    経済学の本なのに小難しい数式が出てこないので、歴史好きなら面白く読める本だと思う。
  • 21世紀の資本
    フランス人経済学者による、資本主義について書かれた本。
    著者は、r>gという不等式を使って、過去に蓄積された富が、労働賃金の成長より上回ることを問題視している。フランスをはじめ、イギリス、ドイツ、イタリアなどのヨーロッパ諸国、あるいは米国、日本などに関する豊富なデータをもとに、論理を展開しており、...続きを読む
  • 21世紀の不平等
    ピケティの本をさらに深堀りしたような本と認識している。未来に関心がある人であれば、まず読んでおいて損はないと思われる。
  • 21世紀の資本
    21世紀の資本の感想

    r:資本の収益率
    g:労働収益の成長率

    歴史的にr>gが成り立っていることが著者の研究によって明らかになった。
    格差はr-gの増加関数となる。
    ヨーロッパは戦前に格差のピークを迎え、現在は米国が格差大国なのに比較してヨーロッパはそれほどではない。
    しかしヨーロッパ諸国もいず...続きを読む
  • OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る
    ヨハン・ノルベリ氏の主張は人類のポジティブな面を強調する傾向があり勇気付けられる半面、斜に構えてしまう時もある。世の中の分断や、テクノロジーが歯止めが効かなくなるのではとの懸念があるなか、ホモサピエンスがどちらに向かうのか考えるきっかけになった。

    オープンかクローズかは、古代ローマの盛衰を見るだけ...続きを読む
  • 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて
    8章まで読み始めたことを後悔しながら読んだ苦労が、9〜10章で報われた気持ちになった。
    あえてなのかはわからないが、この訳者でなければもっと違った印象で読めたであろうことが残念。
    主著者が女性なのに、なぜわざわざ男性の乱暴な口語体で訳する必要があったのか。
    しかしそれを差し引いても自分も社会も多く問...続きを読む
  • 21世紀の資本
    この本の3分の1は、「21世紀の資本」という本の代名詞のようになっている r > g(資本利益は経済利益を上まわる)という式の解説である。残りの3分の2は、格差と資本集中の解消に資本に対する累進課税と、相続税への課税の有効性、政治と経済の関係についての考察である。とくに終わりにちかい50ページについ...続きを読む