森本正史のレビュー一覧
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とにかく読むのが大変だった本。特に序盤、批判対象が何であるのかを掴むのが非常に難しかったけれど、後半に向けて対象が一つに集約されているのでそれは解消された。と同時に、対象が何であるか分かりにくくなるのは対象に明確な定義・名称がない為ある程度仕方のない事だとも納得できた。これまで読んできた書籍の中でも...続きを読むPosted by ブクログ
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本書の訳者解説がWEB上から早々にキャンセルを食らったという笑えない話になっていてある意味話題の一冊。これは海の向こうの話ではあるが、日本でもここ二、三十年で左派の色合いが随分変わってきた事に気付かされる。8〜90年代に盛んだったスキャンダルやエロなど何でもありの冷やかし的な姿勢は影を潜め、ジェンダ...続きを読むPosted by ブクログ
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前半はOPENな社会とその効用について歴史的に振り返り、後半はそれに対する抵抗勢力やオープン性が継続しない理由についての考察となっている。
個人的には、主にネットやSNS等で絶えない紛争について、なぜそのような分断が深刻化するのか俯瞰的に眺めた箴言に膝を打った。Posted by ブクログ -
オープンの良さとオープンにできない要因が共感。内容を急いで知りたい人は山崎さんの訳者後書を読むと要点分かります。Posted by ブクログ
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下巻の本書では、第三帝国の第二次大戦での、初めての大勝利だった対フランス戦から、同帝国崩壊までを著しています。上下巻でそれぞれ700ページ以上あったので、まず読み終えた達成感があります。ナチスに関する事前の予備知識は殆どなかったものの、訳者あとがきで現在でのナチスに関する各専門家の一般的な考察も大雑...続きを読むPosted by ブクログ
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これは、凄い一冊です。上巻の本書ではヒトラーが総統に就任する直前からの1940年までのナチスドイツの経済状況を詳細なデータを基に、分析しています。例えば、ヒトラーの公共事業では高速道路の「アウトバーン」が有名ですが、それも詳細な雇用データによると、公共事業と呼べるほどの雇用は生み出しておらず、経済政...続きを読むPosted by ブクログ
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ピケティの本をさらに深堀りしたような本と認識している。未来に関心がある人であれば、まず読んでおいて損はないと思われる。Posted by ブクログ
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ヨハン・ノルベリ氏の主張は人類のポジティブな面を強調する傾向があり勇気付けられる半面、斜に構えてしまう時もある。世の中の分断や、テクノロジーが歯止めが効かなくなるのではとの懸念があるなか、ホモサピエンスがどちらに向かうのか考えるきっかけになった。
オープンかクローズかは、古代ローマの盛衰を見るだけ...続きを読むPosted by ブクログ -
8章まで読み始めたことを後悔しながら読んだ苦労が、9〜10章で報われた気持ちになった。
あえてなのかはわからないが、この訳者でなければもっと違った印象で読めたであろうことが残念。
主著者が女性なのに、なぜわざわざ男性の乱暴な口語体で訳する必要があったのか。
しかしそれを差し引いても自分も社会も多く問...続きを読むPosted by ブクログ