奥田昌子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ・ゲノムとは体の設計図。その中にある、タンパク質生成の司令塔が遺伝子。
◎病気の発生 = 病気のなりやすさ(遺伝) + 遺伝子変異 + ジェネティクス変異
・日本人の遺伝子や体質の特徴として、以下のことがあげられる。
酒に弱い
動脈硬化を起こしにくい
内臓脂肪がつきやすく、高血圧や糖尿病になりやすい
・現代の日本人は、飲酒と過度な脂肪摂取に注意し、穀物由来の食物繊維をより取り入れるべき。
・生まれつきの遺伝子が病気の発生に影響はするものの、生活習慣の影響度合いも無視できない。
・ストレスのほか、感染症や内臓脂肪による慢性炎症は、遺伝子変異の原因になる。
・遺伝子の種類ではなく、「遺 -
Posted by ブクログ
38
日本人がオリーヴオイルを使いすぎると
生活習慣病になる
39
動脈硬化を防ぎたいなら
オリーヴオイルの
LDLコレステロールを増やしにくいという僅かな効果に目を奪われるより
油そのものを控えるべき!
40
牛乳は必要ない
日本人の骨粗鬆症の発症率はアメリカ白人の半分
43
日本人が赤ワインを飲んでも害のほうが多い
44
日本は心臓病の発症率が世界で最も低い
フランスより低い
94
脳出血のリスクは
飲酒で2.5倍に
喫煙で2倍に
タバコを毎日2箱以上吸う男性は
脳出血と脳梗塞を合わせた発症率が
2.2倍
心筋梗塞の発症率が
4倍以上になる
酒飲んでタバコ吸えば、危険はさら -
Posted by ブクログ
これは面白い。分かりやすく、だからといって内容が省略され過ぎてイージーになり過ぎる事もなく。多様な文献や論文も引かれ、バランスも良い。
例えば、日本人はニコチンを分解する力が弱い、なんて知らなかった。人種や遺伝形質によるものなのか、生活習慣によるものなのか。食生活も影響するだろうし、統計は因果関係が逆の場合もあって、例えば、元気だから酒を飲めるので、一杯程度なら一杯も飲めない病気の人より健康みたいな。そんな疑問にも乗り越えてくれる。
更に、酒に弱い日本人は有害物質アセトアルデヒドが血液に多く溶けているため、侵入した病原体が活発に活動できない可能性がある、など。酒に弱い方が生き延びやすかった -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間は「思い込む」動物である。本当にそうだと思いましたw。本を読んで健康にいいことはどんどん取り入れてきましたが、この本を読んで自らに注意喚起しました! 特に、免疫力、自律神経、酵素、デトックスなどについて。いい生活習慣(運動・食事・睡眠・生きがいなど)が基本だし、薬もなるべく飲まないのがいいとは思いますが、やみくもに飲まないのも問題で、必要に応じて薬も。奥田昌子「実はこんなに間違っていた日本人の健康法」、2017.12発行。①体は精巧。健康法は不要(節度ある食事・定期的な運動)②万人の薬なし ③CM注意
健康食品は薬ではない。有効であれば薬になっている。簡単なグラフでいかにも科学らしい説 -
Posted by ブクログ
諸悪の根源、内臓脂肪。生活習慣病のほかガンや認知症の原因となる。内臓脂肪を減らすための方策を示した一冊。
職場の健康診断で特定保健指導を受けたのを機に読んでみた。
運動だけは定期的にやっていたが、結局食べる量を工夫しなくてはいけないようだ。内臓脂肪、体脂肪は貯金のようなものであり運動で消費量を増やしても摂取量も工夫しなくてはいけない。
本書の良いとこらはあまり制限食などストイックではないところ。その日その日でできることを。できなかった日は翌日以降に取り返すような前向きな発想。
題名から期待するより内臓脂肪の弊害が分量の半分を占め、ちょっと冗舌。
日本人の体質として内臓脂肪が付きやすい -
Posted by ブクログ
■インスリンの暴走が病気を引き起こす。
・脂肪細胞が分泌する物質にはインスリンの効き目を悪くする悪玉物質とインスリンの働きをよくする善玉部資質があるが,内臓脂肪が増えると悪玉物質の分泌が高まり善玉物質の代表であるアディポネクチンの分泌が低下する。
・内臓脂肪が増加するとインスリンの効き目が悪くなる。
・食事をすると食べ物に含まれる炭水化物が分解されてブドウ糖になり,腸で吸収されて血液に入る。インスリンの仕事は前身の細胞が血液中のブドウ糖を取り込んでエネルギー源にするのを助けることであるため,インスリンがきちんと働くとブドウ糖が血液から細胞の内部に移動して,血液中のブドウ糖の濃度即ち血糖値が下が -
Posted by ブクログ
メインタイトルとサブタイトルが本来は逆で、内容的には「科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防ー欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」」が正しいと思うが、見た目でインパクトがあるようにあえて逆にしたんだと思う。内容は新しい知見で驚くほど充実しているし、非常にわかりやすい著者渾身の1冊になっている。各章の最後のまとめがエッセンスになっているので、時間がない人はそれだけ読んでも役に立つ。私は当初は流し読みをする予定だったが、内容がいいので熟読してしまった。
以下、ためになった部分を抜粋。
・日本人のカルシウム摂取量は米国人の約半分だが、骨粗鬆症の発症率は米国白人のほうが2倍高い。これは遺 -
Posted by ブクログ
これは面白い!&ためになった!
怪しげな自説を延々と述べるような書籍ではなく、最新~比較的新しい知見を、客観的にその妥当性を、押し付けがましくなく、分り易く説明してくれる。
人種による差があるとは当然思っていたし、聞いてもいたが、こんなにも劇的な差があるとは知らなかった!
遺伝的な素因は無視できないが、むしろ遺伝子中のどの部分が外的影響(生活・食事習慣など)によって活性化・抑制されるかの方が遥かに結果への影響が大きい!、というのも意外。
当たり前だと思っていた常識感も、誤った過去の情報が元になっていることを知ったり、とにかく、即日から食事習慣を改めようと実践し始めた次第です。
若い人にもお勧め