奥田昌子のレビュー一覧
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健康情報を正しく見定めるのに役立つ5つの原則
第一原則:人の体が想像以上に精巧にできていて、健康であれば自然にバランスが維持される
第二原則:100%体に良い成分、100%悪い成分は存在しない、人の体には個人差があるため、万人に合う健康法はない
第三原則:メディアがわかりやすさを優先して単純な説明を好む一方で、医学的な効果は簡単に断定できるものではない
第四原則:食品は医薬品とくらべて効果も安全性も十分には証明されていないため、健康食品を医薬品と同じように見てはならない
第五原則:情報を選択する際に働く心理。人が判断するときに主導権を握るのは感情で、理性は後づけの理屈を考えるとされている。だか -
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健康法、健康食品、巷で良いと言われる食品や習慣に対して一石を投じる内容。
こういう考え方もある、こういう捉え方もある、と一読することで視野が広がります。その上で、自分で何を選択し取り入れるのかを考えてみるのに役立つと思います。
よく分からない箇所→酵素の大部分は蛋白質。
気になる詳細はメモへ
特定の食品を食べないと病気になるほど人間はヤワな生き物でしょうか?→民間が考えたスーパーフードなどと言われるもの、酵素、コラーゲン、コエンザイムQ10などの真偽
ネズミのための健康法は人にも有効でしょうか? その成分はどれだけ取ったら健康になれるのでしょうか?なぜ薬になっていないのか?→トクホや健康食品 -
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日本人は、遺伝的素因、生活習慣などの環境要因が欧米人とは異なるために、欧米で行われた結果をそのまま日本人に当てはめることはできないという観点から、生活習慣病やがんの予防法について論じる。
筋肉には赤筋(遅筋)と白筋(速筋)があるが、欧米白人では5〜6割が白筋に対して、日本人では7割が赤筋。日本人が筋肉を増やしても基礎代謝量はほとんど上がらないため、やせ体質にはならない。
食事からのカルシウムの摂取量と骨折の発生率には関連がない。日本人は、海藻、緑黄色野菜、大豆、小魚などからカルシウムを摂る習慣がある。日本人男性の調査からは、乳製品の摂取量が増えるほど、前立腺がんの発症率が上がる結果が得られ -
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遺伝子の発現や、傷がついた遺伝子の作用も、環境要因の影響を受ける。
環境要因がスイッチを入れたり、切ったりする、ということらしい。
この仕組みを、「エピジェネティックス」というそうだ。
で、この本の趣旨は、体質を、遺伝的に定まった不変のものとする従来の捉え方に加え、環境要因の作用も受けるものとして捉え、近年はやりの健康法や、生活習慣病の予防法について再検討することにある。
それは、こんな具合だ。
日本人は炭水化物の多い食事に適応してきたため、脂肪やたんぱく質を分解するのが苦手な人が多く、とりすぎると不調になりやすいそうだ。
筋肉をつけて基礎代謝を上げるダイエット方法は、日本人にはあまり向いて -
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ネタバレバソプレシンは水分が減少したときに出る。一旦出始めると1週間くらい出続ける。脂肪も蓄える。脂肪に水を蓄え始める。脂肪の30%は水。果糖を摂るとバソプレシンが出る。
無理に朝食を食べなくてもいい。一日の摂取カロリーが同じなら2回でも3回でも同じ。
早食いの人はメタボになりやすい。食べづらくする
=小さなスプーンを使う、食材を大きく、簡単に飲み込めないようにする。
人参の皮は洗浄で向けている。わざわざ皮を剥く必要はない。
食器と食品の色が似ていると量がわかりにくく、取りすぎる。
夏は基礎代謝が冬に比べて8%ほど落ちる=日本が蒸し暑いため。
エンプティカロリーは栄養がないのにカロリーだけあるもの -
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最初は内臓脂肪とは、内臓脂肪が溜まって起こる悪いことがしっかりと書いてある。最速で痩せたいのに早く痩せ方教えてくださいと気持ちになりつつ、メジャーな糖尿病や高血圧だけでなく、他にも肥満からなる病気が書いてあり勉強になり、痩せるモチベーションになる。
肝心の痩せ方については、研究やデータをもとに、どのような方法が良いのか書いてある。様々なことが書いてあるが、脂肪を減らして運動すると、やっぱり内臓脂肪を減らすには王道になるのかと再確認。
体脂肪を減らすことを優先するか、筋肉をつけることを優先するかは、男性ホルモンの観点から筋トレ優先でもいいのかと学びになった。