宮崎正勝のレビュー一覧
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2008年6月25日初版発行
5味(甘。塩。酸。苦。うまみ。)の歴史。ナルホドザワールド。
苦味:生まれたばかりの子供は甘味と塩味には飛びつくが、苦味と酸味は拒絶するそうだ。
甘味と塩味は生きていく上の重要物質。一方酸味は腐った食べ物につながり、苦味は毒につながるための本能だという。生き延びるため人間はすごい能力を持っているものだ。
塩味:狩猟時代人間は動物の血や肉で塩分は足りていた。農業にて穀物や野菜など繊維質を摂取するようになるとカリウムで塩分が排出され、人間の体は塩を摂る必要がある身となった。
甘味:昔、砂糖が入ってくるまで、日本の甘みは、柿だけだった。
酸味:リンゴの爽やかな酸味は催淫 -
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地図の本は読まねば、ということで・・・
地図はMapであるが、海図はChart。
Chartは「二つ以上の対象の相互関係や変化の状態を図形的に表現したもの」と言う事でChartで示されるのは方位と距離である。海図の歴史は航路開発の歴史でもある。そして本格的な遠洋航海はこの方位と距離がいかに正確に測れるかという技術の進歩とともにあった。
本書は、ヨーロッパの列強がアジアへの海路、新大陸への航路、そこから太平洋を越えて世界を繋ぐ航路の開発とその目的である交易そこから派生する植民政策の拡大の歴史を描いている。
本書の欠点は図版が少ないことである。電子書籍だから図版を省略しているのかと思ったが、人 -
Posted by ブクログ
本書は、航海や海運に関する歴史を概観しつつ、地理的な発見がどのように海図に反映され、各時代の人々の地理観・世界観がどのようなものだったかを明らかにしていく。古代についても丁寧に説明されているが、やはり、バスコ・ダ・ガマ、マゼラン、コロンブスなど大航海時代が中心になる。彼らが行った新たな航路や大陸の発見のほか、帆船時代に大洋を航行する方法であるモンスーンや偏西風を利用した航路についても詳しく記載されており、なかなか興味深かった。
著者は、ユーラシア・アフリカとインド洋を「第一の世界」、南北アメリカと大西洋を「第二の世界」、太平洋を「第三の世界」と位置付け、この3つの世界が「海上の道路」により結び -
Posted by ブクログ
中国4000年の歴史を1冊のマンガで読み解くということで、歴史上の重要なポイントをダイジェスト的にいっきに進む。軽く100年は1ページで行ってしまうので、そこで起きた様々なドラマが完全に省略されているので、大きな流れを理解するのに役立つ。もし、そこで興味をもったら、本や映画などで更に理解を深めればよいだろう。マンガだけにものの1時間で読み切ってしまえるので初級編として利用価値が高そうだ。
特に理解が甘いのが項羽と劉邦の時代や元の時代など。現代の中国人が漢民族支配であることから、中心は漢民族になってしまう。更に、少数民族も同居しているので、過去の歴史を映像化するのは困難な状況だ。文化大革命で