松村栄子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スカイツリーのお膝元の架空の商店街を舞台に、7人の作家さんがお店を開店、短編を繋ぐアンソロジー。
まず設定が面白い。
そして文体も手法もそれぞれ違うのに、なんだろう、違和感なく一冊まるっとアンソロジーとしてではなくひとつの作品としてまとまっている印象。
それぞれの物語にちょっとずつ他のお話のお店が登場して、繋がっている感じがいい。
よそのお店が出てくると、もう一回その店のお話に戻って読んでしまったりして、実際に商店街を歩くように、あっちこっち寄り道しながら読んでしまう本。
そして最後のお話のラストのラストで、また一番最初のお店にお客さんを呼び戻しちゃうあたりが、うまいなぁ〜!
一冊 -
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Posted by ブクログ
初、松村栄子作品。
コミカルでテンポ良く、さくっと読めました。
遊馬はお金欲しさに家宝を売ろうとしてしまうようなイマドキの男の子なのに、
ふとした仕草や茶道の事になると普通の人にはできないような振る舞いをさらっとしてしまう。
そんなギャップが不思議であり、羨ましくもありました。
身に沁み込んだ振る舞いはそう簡単に抜けるもんじゃないですよね。
能天気な遊馬と正反対の性格である弟の行馬。
彼が昔から考えていた壮大な計画を知った時はビックリ!
そしてラストはほろっとさせられます。
ドラマ化されても面白いかも。
【「これからは自分らしく生きることにしたんだ。黒々とした髪七三に分けて、あんこ喰ってても