北沢きょうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ芦谷と言い争いになり、まるで傷つけるためだけのように口付けられた皇。
そのキスに絶望した皇は、自分に告白してくれた奈里子と付き合い始める。
しかし、皇は決して奈里子を大切にしているとは言い難い行動を取り、芦谷はもちろん、サークルの仲間とも距離をおくようになり、皇の生活は荒み始める。
そんなさなか、皇は姉の婚約者との顔合わせのため、実家に帰ることになる。
皇の唯一の理解者であった姉の婚約者である人との対面は、難なく終わったけれど、そんな彼と姉から、皇は皇の人生を覆すような提案をされることになる。
今まで自分が継ぐしかないと思っていた父親の仕事を、姉とその婚約者が引き受けてくれると言うのだ。
すぐに結論の出せない皇だったが、戻った実家で姉とその婚約者のことを悪く言う父親の言葉を聞いて、皇は生まれて初めて父親と言い争いをしてしまう。
そのまま雨の中、実家を飛び出した皇は、他に行くあてもなく真史の元を訪ねる。
そこで、初めて自分の気持ちを洗いざらいぶちまけた皇は、新たな気持ちで北海道へ帰ることを決める。
戻った北海道で、奈里子との関係に終止符をうち、芦谷に自分の想いを告げた皇。
受け入れられなくてもいい、そんな覚悟で伝えた「好き」に芦谷は同じ言葉を返してくれた。
「生まれてきてくれてよかった」
ずっと欲しかった言葉を芦谷からもらった皇。
という話でした。
ゆっくりゆっくり焦れったいほどゆっくり進んでいた二人の恋愛がようやく着地しました。
とはいえ、皇は急に「親離れ」に目覚めたのか、実家からの支援を断ってしまっての大学生活続行なんですが。
正直、そんなに世の中甘くないぞ、と言いたくなる程度にはすれてしまった私もここにいます。
大学行きながら、自分の生活を全て支えるって相当難しいことだとは思うんだけど。
くっついたところまでは、片想いの着地点。
でもまだ続きがあるようなので、恋愛だけじゃないところも作者さんは描いてくれるつもりがあるのかどうなのか。
個人的には、この話は恋愛ものではあるものの、それ以上に皇の成長物語だと思っているので。
一度現実はそんなに甘くないって思い知ってもらって、その上で、もうちょっと自分の過去に折り合いをつけてもらって、みんなに一番いい形で皇が大人になってくれればいいな、と思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ完璧な容姿を誇る北條は、総合病院で医師として働いている。
見た目よし、頭よし、そんな北條の唯一の弱点が、「酒に弱いこと」だった。
ある日、彼が職場の飲み会で酔っ払い、二日酔いで目覚めた朝。
ともに裸でベッドの中にいたのは、なぜか男――医局で事務のバイトをしている大塚真史だった。
ゲイではない己の所業に、戸惑った北條は真史に対して逆ギレする。
それ以来、冷静な北條が真史と顔を合わせれば喧嘩ばかりしている。
そのたびにムカつきながらも、真史のことが気になってしょうがない北條だったが……?
という話でした。
こちらは、札幌の休日で出てきた隆司に振られた真史と、その相手である北條の話。
北條は、出会いからして最悪だった真史のことも、ましてや自分が男も抱ける人間だということも受け入れることができなくて、真史のことを見かけるたびにイライラし、イライラしてしまうから、ついつい口調もきつくなって、他の人間にはできているような冷静な対応ができなくなってしまう。
おまけに真史は、自分の性癖に関しては非常にオープンな人間で、北條が忘れたい思い出したくないということを、冗談めかして口にする。
かと思えば、入院患者が病室を飛び出した時にはその入院患者に付き添ったりして優しい面もあって。
おまけに、「するな」と言ったことは絶対にやらなくて律儀に守る。
ただ明るいだけの人間だと思いきや、時折見せる陰りに北條は真史との距離をどうとっていいのかわからない。
その戸惑いが真史に対する辺りのきつさに変わって――
一方の真史は真史で、意地っ張りで、おまけに過去の恋の傷からまだうまく立ち直れてないから、なかなか北條に素直に心を開けずにいる。
真史はでも、そういう精一杯の恋愛の経験があるから、何とか自分の気持ちをうまく飼い慣らしてるんだけど。
今まで自分から人を好きになったことがなくて、「女は寄ってくるもの」という一般男性に喧嘩を売っているような認識の北條はだからこそ、右往左往。おまけに勝手にどんどん煮詰まって。
ついには、自分の気持ちを認めざるをえないことをやらかしてしまう。
でもまぁ、認めたら北條みたいなタイプは手が早いわけだ。
腹さえくくれば後は一直線。ハッピーエンド、でした。
この話は「札幌の休日」っていうシリーズの番外編のような形で、そこで真史はちょっと悲しい役回りになってしまっていたので、ぜひとも幸せになれたのでとってもよかったです。
ただ、札幌の休日ほど、主人公が傲岸不遜な北條なだけあって、胸が苦しくなるような切なさはないので、札幌の休日的な切なさを求めて読むとちょっと拍子抜けしてしまうかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本読んだら、絶対、続きが欲しくなる……! と思ったら案の定でした。
主人公の皇は、大学二年生。
複雑な家庭の事情から、今まで人と深く関わらずに過ごしてきた皇は、せめて大学の四年間だけでも自由を満喫しようと、札幌を進学先に選んだが、今までの生活からどうやったら毎日を有意義に過ごせるかどうかわからずにいた。
そんな皇の家の隣に越してきたのが、皇と同じ大学に通う2つ年上の芦谷。
今まで自ら人と関わりを持とうとしなかった皇が、どういう訳だか、芦谷に対しては自分から興味を持ち、あまつさえ、初対面なのに食事に誘う、という行動に出た。
それから、芦谷は皇の友人となり、皇の世界を開く鍵となった。
芦谷に引っ張られるようにして、次第に行動範囲が広がる皇。
そして次第に、芦谷に自分以外の交友関係があることが耐えられなくなってくる。
この気持ちがなんなのか、最初は理解できなかった皇だったが、それが「恋」であることを知る。
という話でした。
この話、続刊が有るので、この巻では皇が自分の気持ちをようやく「恋だ」と認めるところで終わってしまっています。
なので、とても中途半端!
はたして芦谷は皇のことをどう思っているのか、この先二人はどうなっていくのか……。
そういうところがまったくわからないのでうずうずして、早く続きがほしいー! ってなりました。
皇の気持ちが本当に丁寧に書かれているので、とても切なくなるくらいで、胸がぎゅっとしました。
読む時には、既刊を全て揃えてから読むことをお勧めします。 -
Posted by ブクログ
三角関係で、主人公は特殊な能力の持ち主です。
北沢センセの絵柄が好みなんですね。特に攻がいい。阿南先輩も竜也も両方です。
嘉一は人の心が読めてしまうので、人を遠ざけてしまう傾向があるんですが、弁護士で学生時代から何かと世話を焼いてくれる阿南先輩は彼にとって特別な存在になってます。
阿南先輩も裏表のない人柄だからこそ、嘉一と親密になれたんでしょうね。
そこに現れたのが従兄弟の竜也です。こっちと結ばれるんじゃないかと思ってたら予想をはずしてしまいました。年下攻めもよかったんだけどね。
ドロドロの痛い系な三角関係じゃないので楽しんで読めました。
阿南先輩にはイロイロ妄想してしまった。だって、彼女いたわけだけど振られてしまって、勢いとはいえ嘉一と寝てしまったっていうことは…?
やっぱり、潜在的に好きだったのかな?嘉一は黙っていても阿南の気持ちが読み取れるわけだから一緒にいて楽な相手なのかも。でも、全部心の中を読まれちゃうとなると相当面倒だよね…なんて、しょうもないことが頭の中でぐるぐるしてます。 -
Posted by ブクログ
一冊まるっと表題作シリーズ収録です。
北沢先生の本の中でもかなり好きな一冊となりました!
北沢先生は子持ちパパが好きらしいですねw
(確かに今まで気付かなかったけど他の本にも多いw)
高橋くんがとても可愛くていい子で好みでした☆
パパは最初ちょっと余裕のなさが目立ったのであんまりでしたが
最後けじめつけに行ったり、高橋くんをちゃんと幸せにしてくれそうで良かったw
リンも超可愛かったし、この三人は見ててなごみましたw
リンは将来キヨくんにもらわれるといいと思います♪
あとがきで、もしかしたら彼らの話も描くような話をされていたので
いつかまたこのキャラ達に会えるのが楽しみです^^* -
Posted by ブクログ
好みな方かな。無茶ぶりで重い。展開が見えてるようで想像し難くガツガツ読んでしまった。
画家は人柄の温かい感の良いキャラで野獣化は好物w頑張ってたなぁ。 脇の山口が仕掛け人で食えないキャラなのが面白いw 受けは、これでもかってくらい繊細!受けにとっては心理的にキツい運びだったな。
生き別れた双子、複雑な関係で。あれだけ亡霊にとり憑かれたかのように恐れ想うのは、弟を愛してたんだな~ってヒシヒシ感じた。
失いながら、やっと気付く人との繋がりの貴重さとか、孤独、あるなぁと思って。
自分の半身の元恋人を好きになるって…そりゃ複雑な心理作用しないはずもない。一般的には共感されにくいマイナー思考かなと思うけど、今回は理解できなくもないなと。前に読んだのも違うマイナー思考で難しいなと思ったので。先生後がきで妄想ノンストップww
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