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完璧な容姿を誇る北條(ほうじょう)は、総合病院で医師として働いている。彼が職場の飲み会で酔っぱらい、二日酔いで目覚めたある朝。ともに裸でベッドのなかにいたのは、なぜか男──医局でバイトをしている大塚真史(おおつかしんし)だった。ゲイではない己の所業に、北條は逆切れする。それ以来、真史と顔を合わせれば喧嘩ばかり。そのたびにムカつきながらも、相手が気になって仕方がない北條だったが……?
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Posted by ブクログ
初恋にワタワタする北條せんせがかわいいw 不器用だけれど愛情深い、仲よくケンカするいいカップルだ! 札休で出てきた真史はこういう背景を背負ってたんだなぁと、札休を引っ張り出して読みなおす。
「札幌の休日」のスピンオフ。登場人物の造形(攻の人が特に…)が思ったよりも好みじゃなく残念。設定は好きなんだけどなー。
完璧な容姿を誇る北條は、総合病院で医師として働いている。 見た目よし、頭よし、そんな北條の唯一の弱点が、「酒に弱いこと」だった。 ある日、彼が職場の飲み会で酔っ払い、二日酔いで目覚めた朝。 ともに裸でベッドの中にいたのは、なぜか男――医局で事務のバイトをしている大塚真史だった。 ゲイではな...続きを読むい己の所業に、戸惑った北條は真史に対して逆ギレする。 それ以来、冷静な北條が真史と顔を合わせれば喧嘩ばかりしている。 そのたびにムカつきながらも、真史のことが気になってしょうがない北條だったが……? という話でした。 こちらは、札幌の休日で出てきた隆司に振られた真史と、その相手である北條の話。 北條は、出会いからして最悪だった真史のことも、ましてや自分が男も抱ける人間だということも受け入れることができなくて、真史のことを見かけるたびにイライラし、イライラしてしまうから、ついつい口調もきつくなって、他の人間にはできているような冷静な対応ができなくなってしまう。 おまけに真史は、自分の性癖に関しては非常にオープンな人間で、北條が忘れたい思い出したくないということを、冗談めかして口にする。 かと思えば、入院患者が病室を飛び出した時にはその入院患者に付き添ったりして優しい面もあって。 おまけに、「するな」と言ったことは絶対にやらなくて律儀に守る。 ただ明るいだけの人間だと思いきや、時折見せる陰りに北條は真史との距離をどうとっていいのかわからない。 その戸惑いが真史に対する辺りのきつさに変わって―― 一方の真史は真史で、意地っ張りで、おまけに過去の恋の傷からまだうまく立ち直れてないから、なかなか北條に素直に心を開けずにいる。 真史はでも、そういう精一杯の恋愛の経験があるから、何とか自分の気持ちをうまく飼い慣らしてるんだけど。 今まで自分から人を好きになったことがなくて、「女は寄ってくるもの」という一般男性に喧嘩を売っているような認識の北條はだからこそ、右往左往。おまけに勝手にどんどん煮詰まって。 ついには、自分の気持ちを認めざるをえないことをやらかしてしまう。 でもまぁ、認めたら北條みたいなタイプは手が早いわけだ。 腹さえくくれば後は一直線。ハッピーエンド、でした。 この話は「札幌の休日」っていうシリーズの番外編のような形で、そこで真史はちょっと悲しい役回りになってしまっていたので、ぜひとも幸せになれたのでとってもよかったです。 ただ、札幌の休日ほど、主人公が傲岸不遜な北條なだけあって、胸が苦しくなるような切なさはないので、札幌の休日的な切なさを求めて読むとちょっと拍子抜けしてしまうかもしれません。
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