生島淳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ第100回記念大会の前にタイミングよく読めた。
年末にでる陸上競技の専門誌の別冊特集も、今年は100回記念ということで、歴史を振り返るような記載が多いが、各エピソードに関連する人物との対談だったり、それぞれライターが違ったりで、見どころはありつつも、全体を俯瞰したものにはなっていない。
その点、本書は著者ひとりが70年代ころから実際にラジオ中継を聴いていた体験、テレビ中継が始まったころの驚きから、職業としてスポーツライターとして携わってきた経験が活かされた、一気通貫で歴史を眺めた壮観さがある。
特に第5章。著者自身もあとがきで記すが、「目の上のたんこぶ」という、ライバル校の存在の変遷を時 -
-
購入済み
先見の明
青山学院大学が連覇する前に躍進を名言するあたりが先見の明を感じる。もっとリクルーティングや学生が大学を選ぶ時の舞台裏が具体例を伴って描かれるとなおよかったと感じます。
-
Posted by ブクログ
ネタバレW杯(2015)後の『エディー・ウォーズ』が面白かったので、W杯前の著書も読んでみた。まだW杯で結果を出す前だから、『エディー・ウォーズ』ほどの熱さはないが、むしろ淡々と、エディー・ジョーンズの指導に対する姿勢や、日本の文化に寄せる感想が興味深い。
「ラグビーというスポーツは、日本、いや、世界各国の社会情勢や文化を映す鏡なのだ」
と、あるように、日本の良い点、悪い点をラグビーを通して語る姿勢が面白い。いや、日本のみならず、だ。
「いま、フランスはラグビーのアイデンティティを失っています。それはフランスの国の状況そのものを表しています」
なるほどね。
国ごとの比較、ラグビースタイル -
Posted by ブクログ
ネタバレエディーさんは私が知っているなかでは、スポーツ界の中で最も納得できるコーチング論を
語ってくれる人で、実際に日本のスポーツ界で最も結果を出した人ではないだろうか。
ラグビーの監督で強面ということでスパルタなイメージがあり、実際にそうともいえるが、
その実はこれだけ理論的に体系だった合理的な考えを持っていることに驚かされる。
なるほどこれだけの結果を出した人が、偶然であるわけはないことに得心する。
彼の考えを象徴する言葉が、
「コーチングはアートである」
「コーチは自分の戦略のセールスマンである」
である。
つまり、コーチングにおいてすべての振る舞いに意味があるのだ。
例えば、選手個々に応じたコ -
Posted by ブクログ
「駅伝がマラソンをダメにした」「箱根駅伝」に続き,生島淳さんが2012年11月に出された本。
時が移り,大学駅伝の選手にも,在学中にマラソンやハーフマラソンに挑戦したり,トラック競技で世界選手権やオリンピックを目指す者も出てきた。
日本国内で注目を集め,箱根駅伝に注力しながらも,世界を目指す選手を育てていこうとする監督が多くなってきているのはどうしてか。
また,「ブランド校」とあるように,青山学院大,明治大,中央大など,一般の学生にも人気が高い名門校が,近年箱根駅伝に力を入れている。
特に青山学院大は,2004年に原晋監督が就任してから力を伸ばし,2009年には箱根駅伝に33年ぶり -
Posted by ブクログ
「駅伝がマラソンをダメにした」の著者,生島淳さんが,2011年に書かれた本。
前著以降に変化してきたこと,特に,4区と5区の距離変更により,5区が23.4kmに延長され,5区を制した者が箱根駅伝を制するようになったことが,選手やチームに与える影響について書かれていた。
東洋大の柏原竜二選手が1年次より5区で素晴らしい走りをし,チームの総合優勝に貢献したことも大きいだろう。
また,箱根常連校の監督とのインタビューも。駒澤大の大八木弘明監督,東洋大の酒井俊幸監督,早稲田大の渡辺康幸監督(当時)があり,やはり監督の指導方針やカラーがチームに大きく影響していると感じた。 -
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
キムヨナが、金取って金儲けに走ることの話かと思ったのよね、タイトル見て。
荒川静香みたいに。
内容は全然違って、芸術性と競技性を両立させようとするフィギュアスケートの紆余曲折の話。
今のフィギュアスケートは、ジャッジシステムに合わせた模範解答を作る競争になっていて、かつ、選手にはその模範解答を作るスキルがない。
コーチや振付師が、選手のスキルも一つの具材として、最高の模範解答を作り得たチームが勝利するのであって、キムヨナのコーチはそれに成功し、浅田真央のコーチにはできなかったのが、あの点差になったと、そういう話。
フィギュアスケート、めんどくさ。 -
-
- カート
-
試し読み
-
-
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
フィギアスケートの採点方法についての特長がよくわかります。
深いです。
ここから先は適当(うるおぼえ)・・・
・7〜9人で主観で評価
・それぞれの技に得点がきまっていて+できばえで採点される
・コーチ、振り付け師が演技内容をデザインする。このデザインの時点で獲得出来る点数が読める
・リスクを考えると、難易度が低くとも確実に得点できる技があり、それを選ぶのも戦略
・一年を通してジャッジもその選手の技・格を積み上げていくので、オリンピックの一発勝負で得点できる訳ではない
・演技する内容(技の種類/音楽とのマッチング/新規性)は構成点として評価されるが、それとて、選手の格によるジャッジの主観性に -
- カート
-
試し読み