Posted by ブクログ
2012年01月18日
箱根駅伝と柏原竜二選手の4年間は、2010年の負けも含めて、物語として完成しすぎていて、寒気がした。つまり、今年の箱根は非常に楽しかった。私個人が、TV中継を熱心にみていたのは、彼が不調だった2010年の方で、今年の往路は余りに圧倒しすぎて正直そこまで楽しめなかったのだが、復路で東洋の選手が一向に手...続きを読むを緩めないのを見て、こんな楽しみがあったか、と思反省した。1月3日はたまたま品川にいたので、ホテルで窓から、通り過ぎる選手を見ていた。ちなみに、東洋大の選手はそろそろ通るだろうかと状況を確認しているうちにすぎていた。速いよ、斎藤選手。
そんなこんなで、面白かったので陸上マガジンやらなにやら買い収め情報収集を始めた。熱田神宮から伊勢神宮まで走る駅伝の存在は知っていたがそれが全日本大学駅伝だとか(力いっぱい地元なので今の私なら観戦に行っただろう)選手の名前も箱根で走っていた一部の学生トップ選手の名前だけしかまだ覚えていないが、生島さんの新書を買ったのも、情報集をせんというその流れである。
端的にいってしまうと、Numberなどでネットでみられる記事や陸上マガジン等もあらかた読んだ後にこの新書を読んだので、大学側の宣伝効果などなどの話も含めて新鮮味はあまりなかった。また2012年の箱根前に書かれたものなので、今年の箱根を踏まえてもう一冊本を、もっと出来らば情報のボリュームも増やして書いていただけないだろうか、というのが今の私の感想である。それこそ、箱根の創始者であり、金栗四三の細かい話から。うーん、とはいえ、この辺の本は確かに探せばありそうだ。さがすか。
知らなかったな、と感じたのは、ふくしま駅伝のお話。地域ごとの対立が激しく故に県をあげての大盛り上がりを見せる、らしい。
県を上げての駅伝大会がある県は(あたりまえだが)その後強い学生を、強い実業団選手を排出する可能性が高まる。中高レベルから選手を発掘すること。昨年、早稲田の5区を走った早稲田の猪俣選手(現在三菱商事におそらく総合職でおつとめ)もそうらしいが、長距離が得意な中高生は必ずしも陸上部に所属しているとは限らないものね。そういう意味での選手発掘機能もはたしているという。
また、これはついでのような感想だが、女子の長距離との放送の違いなどについても書いた本が読みたいなぁと。となると箱根限定じゃなくなるけども。