【感想・ネタバレ】ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」のレビュー

あらすじ

ラグビー日本代表を勝利に導く名将の哲学。ラグビーワールドカップで敗北を繰り返すなど、弱かったラグビー日本代表は、なぜ世界の強豪国にも勝てるようになったのか。オーストラリア代表コーチとしてチームをワールドカップ準優勝に導いた世界的名将が組織と個人を育てるための哲学を語り尽くす!

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Posted by ブクログ

(2015/9/12)
タイガージャージ、慶應義塾大学蹴球部の応援からスタートした私のラグビー熱は、いまやエディジャパンに集中している。
4年前のワールドカップ、カーワンジャパンにももちろん注目していたが、ここまでの入れ込みはなかった。
それは、カーワンの「身体の大きい選手を選ぶ」方針のもと、山田、廣瀬、五郎丸といった選手が選ばれなかったことが大きいが、
それ以上に、カーワンにラグビーの哲学を感じなかったことで、カーワンジャパンに魅力を感じられなかったのだと今は思う。

エディさんは就任当初から考えが明確だった、クリアだった、クールだった。
ベスト10入りすることを目標に掲げ、そのためになにをするかを明確に打ち出した。
究極の目的は、ラグビーが日本でもっと盛り上がること。
ラグビーは人気絶頂だった時にワールドカップでニュージーランドで大敗し、一気に凋落した。
それを取り戻すには、ワールドカップで勝つしかないのだ。
エディさんはそれを知っていて、そのためにあらゆる手を打っている。
その姿に共感したのだ。

とはいえ、、19日に始まるワールドカップで勝利できる保証はない。
南アフリカ、スコットランド、フィジーは格上。アメリカはちょっとしただが一か月前は負けている。
カーワン時代(2回とも1引き分け3敗)以下の4連敗に終わる可能性は当然ある。
逆に、3勝1敗の可能性だってなくはない。エディさんはここを目指している。

この本はそのために何をしてきたかが書かれている。
プロのコーチであるエディさんの頭の中を描き出してくれている。

ワールドカップ後の退任が決まってしまったエディさん。
彼のためにも、そして私たちのためにも、
日本代表にはいい結果を出してほしい。

楽しみにしている。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

ラグビー初心者だったけど、ラグビーやコーチングの話、国民性や文化、歴史の話、幅広くて、面白くてどんどん読めた。

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2023年09月19日

Posted by ブクログ

スポーツ問わずに、コーチとしての大切な真髄が記されてある。

コーチにとって大切なのは、選手がなぜそういう決断をしたのか考えることである
結果ではなく、プロセスにこだわる
革命を起こすときに大切なことは、全員が信じること
これらを大切にしてコーチングしていきたい

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2022年05月23日

Posted by ブクログ

「コーチの仕事はいかにそれぞれの人間の能力を最大限に引き出すか」
本書ではアートと表現されてます。
たしかにそれぞれの個性をいかにして伸ばして作品に仕上げるかはアートやと思います。

本書でもクリエイティビティの大切さが書かれています。
日本人に足りないのはクリエイティブな発想なんやなと思います。

一気に読んでしまいました。

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2021年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元ラグビー日本代表監督で、南アフリカなどの強豪を破るまでにチームを鍛え上げたエディさんの著書。
これは前回W杯の前に書かれた本。以後の「ハードワーク」に関しても、以前読んだことはあるが、そのチームマネジメント、コーチングに関しては非常に示唆があったので、今改めてコーチングについて考えたいと思った時にちょうど手に取った。

日本にルーツもありながら、海外で実績を残し、それを日本にもたらした指導者の語るそれは非常に興味深い。もともと教師もやっていたそうで、なるほどそれは理解がある。
他の国と比較して、教育に関する提起も多い。それが選手の基盤になっているからだ。世界と比べて特に「表現力」が低いのもアウトプットする場が少ないためだろう。

好きな一節
===
日本が創造力の歩みを止めてしまった背景には経済的な基盤が安定し、「ミスをしない」ことが支配的になってしまったことが根底にあるという。
「社会にノーミス志向が強ければ、クリエイティブに考えたり、決断していく方向に選手を仕向けることはできません。私は選手たちに決断してほしい。ただ、日本社会では決断後に『それは間違っていた』と否定することが多い。コーチにとって大切なのは『なぜそういう決断をしたのか』を考えることです。それを理解することが『アート』なのです。」
===


目次
1 コーチングはアートである
- コーチングと芸術が結びつく時
- 規律と楽しさは矛盾しない
- 海外のアーティストたち
- 「監督」と「ヘッドコーチ」の違いは何か
- 武士道的精神主義の弊害
- アートとマネジメントのバランス

2 コーチングの流儀1 アイデアをいかに生かすか
- 病気をして気づいたこと
- 勝つためのポイントをどのように設定するか
- コーチとは優秀なセールスマンでもある
- 選手の性格を知るためのMBTIテスト
- ハーフタイムに何を話すのか
- 異文化に触れることの効用

3 コーチングの流儀2 数字を使いこなす
- 21世紀のトレンド、「数字」の効用
- W杯で戦うために必要なチームキャップ数は600
- パスとキック「11対1」の黄金律
- ボールの保持時間が勝敗を左右する
- ボールを持っていない時の動きこそ重要
- チームのためにどれだけ懸命に戦えるかの指標
- 数字を戦略的に活用せよ
- 映像をコーチングに生かす

4 勝つための組織作り
- 代表監督に必要な条件
- ザッケローニ監督の経歴に潜んでいたリスク
- 判断の拠り所は自分のイメージ
- 勝つための「年齢構成」
- 連覇することの難しさ
- 「直感」の重要性
- 若い選手を代表に抜擢するポイント
- 指導者の我慢強さが選手の成長を促す

5 革命の起こし方―日本の課題を整理する
- 敗者にフォーカスを当てる日本のメディア
- クリエイティビティを軽視する社会
- 自分の長所に気づけない社会
- 選手のマインドセットを変える
- 異分子を投入して組織に刺激を与える
- メディカル・スタッフが勝敗を分ける
- 他競技から学ぶ
- ディシジョン・メーカーを計画的に育てる

6 教育の価値を考える
- 「リクリエーション」の意味
- 教育の価値
- 叱ることに意味はあるのか?
- ジュニアの指導法の問題点
- ボールを見てはいけません
- スペースの感覚は子供に教えられる
- ボールへのリスペクトを教え込む
- 古いスタイルをモダナイズするという発想
- ラグビーのための環境整備
- 高校ラグビーの問題点
- 大学ラグビーの問題点
- 勉強しないことは問題である

7 コーチング最前線
- リーダーシップを育む
- ステージが変わればリーダーの条件も変わる
- なぜ日本ではリーダーが育ちにくいのか
- 軋轢を嫌う社会
- 選手の責任にはしない
- アスリートにとっての食事
- 「プリゲーム・ミール」というルーティーン
- 自分にとって必要な栄養素を知る
- アルコールについて
- 飲み方にはお国柄が出る

8 ラグビーの世界地図―南半球編
9 ラグビーの世界地図―北半球編
エピローグ
エディーさんの参考書


## 参考書一覧
[一般書]
・コーチ(マイケル・ルイス)
・逆転!強敵や逆境に勝てる秘密
・急に売れ始めるにはわけがある
・あなたのチームは機能していますか?
・ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則
・Winning Matters
[アメフト]
・Finding the Winning Edge
・The Score Takes Care of Itself
・The Tao of Chip Kelly
[バスケ]
・ザ・ウィナーズ
[サッカー]
・ペップ・グアルディオラ きみにすべてを語ろう
・The Vision of a Champion
・サッカーデータ革命
[テニス]
・新インナーゲーム
[人生について]
・モリー先生との火曜日

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2019年02月10日

Posted by ブクログ

コーチングには「アート」の要素が必要だとか、物事に背景を理解しようとする洞察力など、先のW杯での日本代表の活躍がなぜ起こったのかが分かる一冊。

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2016年03月15日

Posted by ブクログ

「あなたの長所を教えてください」と日本人選手に聞くと、なぜか自分の短所について述べる。
「そんなこと聞いてないですよ。あなたの強みについて聞いているんです。」というとなぜか黙り込んでしまう。

ビジネスの現場でも、これは本当によくある。
部下と面談していても、得意なスキルや長所についてヒアリングしているのに、謙遜してばかりで伝えることができない。
ひどいケースになると、短所や欠点を探すことに慣れすぎていて、そもそも自分の長所に気がついていないこともある。

我々日本人は謙遜が美徳であると刷り込まれているので、「私はこれが得意なんです、ここが強みです、だから私はこのチームにこのスキルを生かして貢献することができます。」とはっきり言語化できる日本人は驚くほど少ない。
セルフアウェアネスが低い。だからクリエイティビティに乏しい。
裏を返せば、この二点を意識しているだけでかなり他の人間に差をつけられる。

また、「ワンフォーオール、オールフォーワン」といえばラグビーを象徴する非常に有名な標語だが、たしかに「1人はみんなのために」ばかりなぜか強調され、「みんなは1人のために」は全然意識されていないと言うエディーの指摘は芯を食っている。
強烈な個性や才能を持ったスターを中心に組織を作ることだって全然あっていいと思うのだ。

結局のところ、すべての問題は日本人があまりにも周囲と軋轢を起こさないように「和をもって尊しとなす」というスタンスで生きていることに起因すると私は考えている。

のんびり稲作をしている時代はそれでよかったのかも知れないが、そんなスタンスでは環境の変化の早いグローバル経済の現場や、スポーツの勝負の世界で勝てるわけがない。

エディーが言うように、日本人と海外プレイヤーの最も大きな違いはフィジカルの差ではなく、流れの中での動きや瞬時の判断力の差にあると私も考えている。
モメンタムを掴む嗅覚が弱い。

反面、野球やバレーボール、卓球のような区切りのあるスポーツが強い。
これは、柔道や剣道といった武道に通ずる。
間合いをとって、コンセントレーションを高めることは得意なのだ。

ムラ社会の同調圧力の中で周りと足並みを揃えて同質化しようという姿勢は我々のDNAレベルで刻まれているのでなかなか脱却することは難しいが、これからの時代、そんな人間にはかなり厳しい結末が待っているんじゃないだろうか。

思い切ってコンフォートゾーンを飛び出すことが、求められている

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

「生島淳」の『ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」』を読みました。
ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」

ラグビー関係の作品は昨年の10月に読んだ「荒木香里」の『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』以来ですね。

-----story-------------
ラグビー日本代表を勝利に導く名将の哲学
弱かったラグビー日本代表は、なぜ世界の強豪に勝てるようになったのか。
世界的名将が組織と個人を育てるための哲学を語り尽くす!

ラグビー弱小国・日本は、なぜ世界と戦えるようになったのか――。

2012年4月に「エディー・ジョーンズ氏」がラグビー「日本代表」HC(ヘッド・コーチ)に就任してから3年、「日本代表」は「ジョーンズ氏」の緻密なコーチングで着実に力をつけ、世界ランキング10位に入るまでになった。
そして、9月18日からイングランドで開催されるワールドカップでは、ベスト8を目標に掲げて世界の強豪に挑むことになる。
これまでのW杯での対戦戦績は1勝21敗2分、ラグビー弱小国・日本は、「ジョーンズ氏」のもと、どのようなコーチングを受けて世界の強豪と互角に戦えるようになったのか。
「プロのコーチングはビジネス」と言い切り、「コーチングはアート」とも語る「ジョーンズ氏」。
これまでW杯で「オーストラリア代表」を準優勝、「南アフリカ代表」を優勝に導いた知将は、すでに日本の強みと弱みを見極めて、チームにすぐに変化をもたらしている。
W杯では「ジャパン」をいかに勝利へと導くのか。
ラグビーだけではなく、欧州のプロサッカーリーグ、NBAバスケットボール、NFLアメリカンフットボールなどのプロスポーツのコーチングを研究し、心理学、統計学などジャンルを超えてあらゆる知識を貪欲に採り入れ、「コーチングでいちばん重要なのは、選手に自信を持たせることだ」と語る「ジョーンズ氏」の「勝つための哲学」を10時間以上にも及ぶインタビューから明らかにする。
ラグビー/スポーツのジャンルにとどまらず、「弱小組織が世界で戦って勝つため」に必要な思考法を経営者やビジネスマンなどにも幅広く伝える。
巻末の「「エディー・ジョーンズ」が選ぶ、指導者なら読んでおきたい15冊」も、ビジネスマンには非常に参考になる。
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ラグビーワールドカップ(RWC)2015直前の2015年(平成27年)8月に刊行された作品、、、

ラグビーワールドカップ(RWC)2015で「日本代表」のヘッドコーチを務めた名将「エディー・ジョーンズ」の勝つための哲学を、スポーツライターの「生島淳」が10時間以上に及ぶインタビューから明らかにした作品です。

 ■プロローグ
 ■Try1 コーチングはアートである
 ■Try2 コーチングの流儀1 アイデアをいかに生かすか
 ■Try3 コーチングの流儀2 数字を使いこなす
 ■Try4 勝つための組織作り
 ■Try5 革命の起こし方―日本の課題を整理する
 ■Try6 教育の価値を考える
 ■Try7 コーチング最前線
 ■Try8 ラグビーの世界地図―南半球編
 ■Try9 ラグビーの世界地図―北半球編
 ■エピローグ
 ■特別付録 エディーさんの参考書―必読の15冊―

「エディー・ジョーンズ」が「コーチングはアートである」と語るところから、日本人の感覚とは随分違うもんだなぁ… と感じ、作品の中にぐいぐい引き込まれていきました、、、

●規律と楽しさは矛盾しない
●コーチとは優秀なセールスマンでもある
●コーチにとって大切なのは選手は何故そういう決断をしたか考えること
●成功しているチームを構成する4つのポイントは、①ハードワーク、②楽しさ、③規律、④柔軟性
●下位10%の選手を中位に引き上げるのが大切
●ステージが変わればリーダーの条件も変わる

等々、ビジネスマンとしても参考になる言葉が印象的でしたね。

そして、各国・各地域のラグビーカルチャー、ラグビー事情を解説した『Try8 ラグビーの世界地図―南半球編』と『Try9 ラグビーの世界地図―北半球編』は、ラグビーファンとして愉しめる読み物になっていましたね… そして、「エディー・ジョーンズ」が、スポーツだけでなく、ビジネスについても、良く勉強していることが理解できましたね、、、

面白く読めました… 知将がラグビーワールドカップ(RWC)2015終了後、日本を去ってしまったのが残念でなりません。

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2022年12月20日

Posted by ブクログ

2015年ワールドカップ。あの南アフリカを破ったGiant Killingの直前に出版された作品。エディー・ジョーンズへの10時間に渡るインタビューをもとに、リーダーシップ、コーチング、そして、日本や各国の文化についての彼の考えが収められている。
コーチングとはアートである。状況、相手を見ながら、最も適切と思われる方法、言葉を選ぶ。数字、統計を使いこなすこと、科学的であること。クリエイティブであること。そして、勉強すること。彼の世界各国でのラグビー指導者としての経験から語られるこれらの言葉は、ビジネス、人生にも参考になる。

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2021年03月19日

Posted by ブクログ

 ラグビーワールドカップで日本が3勝し話題になる前に書かれた本。故にワールドカップの結果に伴うバイアスがない。ここ最近読んだ書籍でベスト。
 俄かラグビーファンにとってみると、ラグビーというゲームが何を目指しているのかが分かり、ゲームを見る指標になる。
 安倍首相ではないが地球を俯瞰し、国の文化にまでチームの特色の因果関係を考える。
 仕事の美観を考えることは、岡潔の数学と文学の結びつきを思い出した。
 先入観でゲームを捉えるのではなく、視点を変えることは『マネーボール』や『弱くても勝てます』などを思い出しながら読んだ。

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2016年01月09日

Posted by ブクログ

ずっと気になっていた前ラグビー日本代表ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズさんと著者との対話本。

エディーさんの語る組織論、リーダー論やコーチ論について何度も「なるほど」と唸った。

なによりも、科学的根拠に基づいたアプローチを重視する姿勢には、ポンと膝を打つ思い。なるほど、日本ラグビーを一歩も二歩も前進させたわけだねと。

願わくばエディーさんとラグビー日本代表との冒険をもう少し見ていたかったな。

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2015年11月24日

Posted by ブクログ

エディージョーンズの考え方が良く分かった。ラグビーだけでなくその他のスポーツの指導やスポーツ以外の組織にも生きるような内容がたくさんあった。面白かった。

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2015年11月09日

Posted by ブクログ

エディ・ジョーンズは聡明でありアナリストである。20年以上ワールドカップで勝てなかった日本代表が世界3位の南アフリカに勝利したのは、彼のお陰であろう。

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2015年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

W杯(2015)後の『エディー・ウォーズ』が面白かったので、W杯前の著書も読んでみた。まだW杯で結果を出す前だから、『エディー・ウォーズ』ほどの熱さはないが、むしろ淡々と、エディー・ジョーンズの指導に対する姿勢や、日本の文化に寄せる感想が興味深い。

「ラグビーというスポーツは、日本、いや、世界各国の社会情勢や文化を映す鏡なのだ」

 と、あるように、日本の良い点、悪い点をラグビーを通して語る姿勢が面白い。いや、日本のみならず、だ。

「いま、フランスはラグビーのアイデンティティを失っています。それはフランスの国の状況そのものを表しています」

 なるほどね。
 国ごとの比較、ラグビースタイルも記されており、今年(2019年)のW杯観戦前の、よい予習にもなった。

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2019年07月06日

Posted by ブクログ

「信じる」というキーワードは一回くらいしか出てきてないように思う。前半はコーチングの本だが、後半はラグビーの本だったかも。

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2019年04月18日

Posted by ブクログ

チームをまとめる人は読むべきだと思います。
ワールドカップの南アフリカ戦前に書かれた本なので、冷静にコーチングにフォーカスされています。

これを読むと、日本代表が、南アフリカ共和国代表に勝ったのが「まぐれ」ではなかったということもよくわかります。
日本代表は全員が「勝てる」と信じていた。それを心の底から信じることができたのは、エディー・ジョーンズの「コーチングの力」でした。

著者は「コーチングはアート」だと言ってます。つまり、コーチの仕事は選手の能力を最大限に引き出すことであり、そのために創意工夫を凝らすのが「アート」。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エディーさんは私が知っているなかでは、スポーツ界の中で最も納得できるコーチング論を
語ってくれる人で、実際に日本のスポーツ界で最も結果を出した人ではないだろうか。
ラグビーの監督で強面ということでスパルタなイメージがあり、実際にそうともいえるが、
その実はこれだけ理論的に体系だった合理的な考えを持っていることに驚かされる。
なるほどこれだけの結果を出した人が、偶然であるわけはないことに得心する。
彼の考えを象徴する言葉が、
「コーチングはアートである」
「コーチは自分の戦略のセールスマンである」
である。
つまり、コーチングにおいてすべての振る舞いに意味があるのだ。
例えば、選手個々に応じたコミュニケーションを見極めること、
怒るにしてもタイミングを測り演技として行う
などである。
また、
・リーダーとは自分がぐいぐい引っ張るのでなく、周りの人間に責任をもたせ、最大限のものを引き出すこと
・与えた仕事に全体の中でどのような意味があるのかを理解させること
・オフェンスはディフェンスよりも決定、判断が必要なため日本人は苦手。日頃から責任をもたせることが必要などが個人的に得心した内容だった。

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2017年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

強みを聞いているのにも関わらず、自分の出来ないこと、欠点をつらつらと話して、改めて強みを問われると黙ってしまう。この内容が2度も出てくるところに、日本人のマイナスから入るマインドセットをなんとかしたい「エディーさん」の思いを強く感じた。

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2017年04月25日

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