生島淳のレビュー一覧
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「あなたの長所を教えてください」と日本人選手に聞くと、なぜか自分の短所について述べる。
「そんなこと聞いてないですよ。あなたの強みについて聞いているんです。」というとなぜか黙り込んでしまう。
ビジネスの現場でも、これは本当によくある。
部下と面談していても、得意なスキルや長所についてヒアリングしているのに、謙遜してばかりで伝えることができない。
ひどいケースになると、短所や欠点を探すことに慣れすぎていて、そもそも自分の長所に気がついていないこともある。
我々日本人は謙遜が美徳であると刷り込まれているので、「私はこれが得意なんです、ここが強みです、だから私はこのチームにこのスキルを生かして貢献することができます。」とはっきり言語化できる日本人は驚くほど少ない。
セルフアウェアネスが低い。だからクリエイティビティに乏しい。
裏を返せば、この二点を意識しているだけでかなり他の人間に差をつけられる。
また、「ワンフォーオール、オールフォーワン」といえばラグビーを象徴する非常に有名な標語だが、たしかに「1人はみんなのために」ばかりなぜか強調され、「みんなは1人のために」は全然意識されていないと言うエディーの指摘は芯を食っている。
強烈な個性や才能を持ったスターを中心に組織を作ることだって全然あっていいと思うのだ。
結局のところ、すべての問題は日本人があまりにも周囲と軋轢を起こさないように「和をもって尊しとなす」というスタンスで生きていることに起因すると私は考えている。
のんびり稲作をしている時代はそれでよかったのかも知れないが、そんなスタンスでは環境の変化の早いグローバル経済の現場や、スポーツの勝負の世界で勝てるわけがない。
エディーが言うように、日本人と海外プレイヤーの最も大きな違いはフィジカルの差ではなく、流れの中での動きや瞬時の判断力の差にあると私も考えている。
モメンタムを掴む嗅覚が弱い。
反面、野球やバレーボール、卓球のような区切りのあるスポーツが強い。
これは、柔道や剣道といった武道に通ずる。
間合いをとって、コンセントレーションを高めることは得意なのだ。
ムラ社会の同調圧力の中で周りと足並みを揃えて同質化しようという姿勢は我々のDNAレベルで刻まれているのでなかなか脱却することは難しいが、これからの時代、そんな人間にはかなり厳しい結末が待っているんじゃないだろうか。
思い切ってコンフォートゾーンを飛び出すことが、求められている -
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私は「箱根駅伝」が大好きで、「走る格闘技」と呼んでいる。本書、今年の100回記念大会の前に読んでおけば良かったと悔やんでいる。本書の内容を知った上で観ていたら数倍楽しめたと思う。
とは言え、「箱根駅伝」に関する様々な話題に触れることができて、たいへん楽しめたことは事実。監督の苦労、厚底シューズ、3大駅伝の違いと各大学の攻略方法等々。更に小ネタ(と言ってはいけないかもしれないが)、①駅伝ルートで「小涌園」だけが紹介されるのは何故か?②池井戸潤の『俺たちの箱根駅伝』で、テレビ局幹部が芸人をスタジオに入れよう(=バラエティ色をつける)と試みる、③出雲駅伝に関して、出雲のスタバではコーヒーが出雲焼で提供されるとか出雲大社参道に面している「竹野屋旅館」は竹内まりやの生家、等々、「読んでみよう」、「行ってみたい」と思わせてくれる。
「箱根駅伝」が好物の方にはおススメ! -
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生島淳のノンフィクション作品『奇跡のチーム ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ』を読みました。
廣瀬俊朗の作品に続き、ラグビー関係の作品です… 生島淳の作品は5年半くらい前に読んた『ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」』以来なので久し振りですね。
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ラグビーW杯開幕! 必読のスポーツノンフィクション
世界が震える勝利はこうして生まれた!
2015年9月19日、ラグビーW杯イングランド大会。
強豪南アフリカに劇的な逆転勝ちをおさめ、世界を驚かせたラグビー日本代表〝エディー・ジャパン〟。
勝利に至る歩みのすべてを選手・関係者への徹底取材して明らかにした傑作ノンフィクション。
世界を舞台に勝ちたいすべての人に、示唆に富む一冊。
単行本『エディー・ウォーズ』に新章を加筆して文庫化。
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第10回ラグビーワールドカップ(RWC)2023フランス大会が開幕しました… ということで、蔵書の中からラグビー関係の書籍を選択しました。
■目次
■プロローグ
■第一章 エディー・ジョーンズ
■第二章 マインド・ゲーム
■第三章 スーパー・ラグビー・クライシス
■第四章 ボーダーライン
■第五章 カウントダウン
■第六章 ゲーム・デイ
■第七章 ドリームズ・カム・トゥルー
■第八章 ラスト・デイズ
■第九章 オン・ザ・ウェイ・ホーム
■第十章 ミラクル・チーム
■エピローグ
■解説 畠山健介
稀代の勝負師、エディー・ジョーンズは、グッドボスだったのか、バッドボスだったのか!
2015年9月19日、英国の地で世界を驚かせた、ラグビー日本代表の大勝利… あの感動的なシーンを迎えるまでには、指揮官エディー・ジョーンズとチームの間に長い戦いがあった、、、
選手やスタッフは肉体的にも精神的にも追い詰められ、極限に達していた。そこで生じたパワーが、あのワールドカップで強豪南アフリカを倒したのだ… ワールドカップ後、選手、関係者30名以上に取材をし明かされた真実は、日本ラグビー界に「成績」と共に残されるべき稀有な「プロセス」だ。
ワールドカップは、エディーの戦いであり、エディーとの戦いだった… 本書はその一部始終である。
2大会前の第8回ラグビーワールドカップ(RWC)2015イングランド大会で、史上最大の番狂わせと言われたブライトンの奇跡(The Brighton Miracle)を実現するまでのラグビー日本代表の軌跡を描いた作品… 当時、生放送でも応援していたし、再放送で何度も観た試合で、何度観ても感動する試合、、、
そこまでの道程をヘッドコーチ、スタッフ、コーチ陣、選手等の関係者約40人への取材から再構成… 華やかな試合の裏側にある、厳しい練習、徹底した準備が描かれておりノンフィクションなんですがドラマを観ているような展開でしたね。
この結果があったからこそ、第9回ラグビーワールドカップ(RWC)2019日本大会でのベスト8進出が実現できたと思います… ラグビーに限らず、世界の舞台で成功するために必要なものばかりなのでマネジメントのヒントにもなりそうですね、、、
試合前日に選手のモチベーションアップに使った過去3年間の軌跡をまとめたビデオ… BGMで使われたのはコールドプレイの"Viva La Vida"だったそうです、大好きな曲なので嬉しかったですね。 -
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「生島淳」の『ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」』を読みました。
ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」
ラグビー関係の作品は昨年の10月に読んだ「荒木香里」の『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』以来ですね。
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ラグビー日本代表を勝利に導く名将の哲学
弱かったラグビー日本代表は、なぜ世界の強豪に勝てるようになったのか。
世界的名将が組織と個人を育てるための哲学を語り尽くす!
ラグビー弱小国・日本は、なぜ世界と戦えるようになったのか――。
2012年4月に「エディー・ジョーンズ氏」がラグビー「日本代表」HC(ヘッド・コーチ)に就任してから3年、「日本代表」は「ジョーンズ氏」の緻密なコーチングで着実に力をつけ、世界ランキング10位に入るまでになった。
そして、9月18日からイングランドで開催されるワールドカップでは、ベスト8を目標に掲げて世界の強豪に挑むことになる。
これまでのW杯での対戦戦績は1勝21敗2分、ラグビー弱小国・日本は、「ジョーンズ氏」のもと、どのようなコーチングを受けて世界の強豪と互角に戦えるようになったのか。
「プロのコーチングはビジネス」と言い切り、「コーチングはアート」とも語る「ジョーンズ氏」。
これまでW杯で「オーストラリア代表」を準優勝、「南アフリカ代表」を優勝に導いた知将は、すでに日本の強みと弱みを見極めて、チームにすぐに変化をもたらしている。
W杯では「ジャパン」をいかに勝利へと導くのか。
ラグビーだけではなく、欧州のプロサッカーリーグ、NBAバスケットボール、NFLアメリカンフットボールなどのプロスポーツのコーチングを研究し、心理学、統計学などジャンルを超えてあらゆる知識を貪欲に採り入れ、「コーチングでいちばん重要なのは、選手に自信を持たせることだ」と語る「ジョーンズ氏」の「勝つための哲学」を10時間以上にも及ぶインタビューから明らかにする。
ラグビー/スポーツのジャンルにとどまらず、「弱小組織が世界で戦って勝つため」に必要な思考法を経営者やビジネスマンなどにも幅広く伝える。
巻末の「「エディー・ジョーンズ」が選ぶ、指導者なら読んでおきたい15冊」も、ビジネスマンには非常に参考になる。
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ラグビーワールドカップ(RWC)2015直前の2015年(平成27年)8月に刊行された作品、、、
ラグビーワールドカップ(RWC)2015で「日本代表」のヘッドコーチを務めた名将「エディー・ジョーンズ」の勝つための哲学を、スポーツライターの「生島淳」が10時間以上に及ぶインタビューから明らかにした作品です。
■プロローグ
■Try1 コーチングはアートである
■Try2 コーチングの流儀1 アイデアをいかに生かすか
■Try3 コーチングの流儀2 数字を使いこなす
■Try4 勝つための組織作り
■Try5 革命の起こし方―日本の課題を整理する
■Try6 教育の価値を考える
■Try7 コーチング最前線
■Try8 ラグビーの世界地図―南半球編
■Try9 ラグビーの世界地図―北半球編
■エピローグ
■特別付録 エディーさんの参考書―必読の15冊―
「エディー・ジョーンズ」が「コーチングはアートである」と語るところから、日本人の感覚とは随分違うもんだなぁ… と感じ、作品の中にぐいぐい引き込まれていきました、、、
●規律と楽しさは矛盾しない
●コーチとは優秀なセールスマンでもある
●コーチにとって大切なのは選手は何故そういう決断をしたか考えること
●成功しているチームを構成する4つのポイントは、①ハードワーク、②楽しさ、③規律、④柔軟性
●下位10%の選手を中位に引き上げるのが大切
●ステージが変わればリーダーの条件も変わる
等々、ビジネスマンとしても参考になる言葉が印象的でしたね。
そして、各国・各地域のラグビーカルチャー、ラグビー事情を解説した『Try8 ラグビーの世界地図―南半球編』と『Try9 ラグビーの世界地図―北半球編』は、ラグビーファンとして愉しめる読み物になっていましたね… そして、「エディー・ジョーンズ」が、スポーツだけでなく、ビジネスについても、良く勉強していることが理解できましたね、、、
面白く読めました… 知将がラグビーワールドカップ(RWC)2015終了後、日本を去ってしまったのが残念でなりません。 -
購入済み
生々しい裏側が
箱根駅伝の生々しい裏側がよくわかりました。
往路向きと復路向きでは性格が違うこと
復路が思った以上に大事なこと
監督がただ選手を鍛えるだけでなく、選手のリクルートから就職の世話、出られない選手のフォローまで幅広い役割を担っていたとは知りませんでした。
箱根駅伝前に読む予習本としてはこれ以上ない本だと思います。 -
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フィギュアスケートの歴史から、
2002年のソルトレイクシティ・ゲート事件によって大きく変わった採点方法
2003年以降現在まで続く新しい採点方法の課題
その中で日本のフィギュアスケートの人気を高めてきた今おなじみの選手たちが戦ってきた
コーチ、振付師、選手、選曲、衣装、メイクについて
採点方法に対する『模範解答』となる『勝つためのプログラム』について
あと、IOCにオリンピックの正式競技から排除されないように配慮しなければならないこと
なんてのもあって、
フィギュアスケートを観ながら解らないことも多かったですが、こちらを読んでそういうことがあるのかと裏側を知ることができ
フィギュアスケート好きなので単純に面白く読めました -
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バンクーバー・オリンピックの女子フィギュアスケートで、浅田真央とキム・ヨナとの間にどうしてあれだけの得点差がつくことになったのかという疑問から説き起こし、芸術とスポーツの間に位置するフィギュア・スケートという競技の複雑な採点システムを解説している本です。
前半はフィギュア・スケートの歴史を振り返りながら、現在の採点システムがどのような経緯で採用されるにいたったのかということが説明されています。後半は、もはや選手自身も自分の演技がどのように評価されるのか理解できない現代のフィギュア・スケートにおいて、コーチや振付師などの役割が大きな比重を占めていることや、政治的な駆け引きが採点システムに影響をあたえていることなどが解説されます。
ソチ・オリンピックのとき、作家の高橋源一郎がキム・ヨナのコメントに言及していたのですが、そこで高橋は、佐村河内守のゴースト・ライター問題にさいしてピアニストの森下唯がブログで「私は、純粋に(どんな付帯状況もなく)音楽を聴くことは不可能だし、そんなことを目指す必要もないと考えている」と発言していたことをとりあげていました。われわれはスポーツを鑑賞するさいに、なんらかの「物語」をそこに読み込んでしまうのですが、とくにフィギュア・スケートという競技には、そのことを強く感じます。浅田真央の演技を、彼女にかんするなんらかの「物語」もなしに鑑賞することはほとんど不可能だし、その必要もないように思います。そんな考えをもっているときに本書を読んだのですが、フィギュア・スケートの複雑な採点システムが、そうした「物語」を増幅するような装置として機能しているのではないかということを感じました。
もっとも、「スポーツを鑑賞する」という行為に「物語」が付きものであり、そこにミクロな権力構造が入り込んでくるというのは当然のことだとしても、本書で説明されているような国力といったリアル・ポリティークの文法がスポーツの世界でも機能してしまうことには、やはり受け入れがたいといった思いもあります。 -
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正月の風物詩ともいえる箱根駅伝。
注目度が非常に高いことから,駅伝に力を入れる大学も多い。
しかし,「箱根ディスタンス」とも言われる20kmに力を入れることにより,マラソンやトラックでの弱体化を招き,オリンピックや世界陸上で活躍できる選手を生み出せていないのではないか。そんな疑問を投げかけている。
2005年12月に発行された本のため,その時点から状況が変わってきている部分もある。
しかし,いま箱根駅伝に興味を持った人にも,参考になることは多いと思う。1987年から日本テレビで中継されるようになったことが,その後の箱根駅伝の性質を変えたこと。そのテレビ中継以降に力をつけて箱根駅伝で活躍をしたいわゆる新興校と,大正時代から参加してきた伝統校との特徴。マラソン競技と大学駅伝の関係など,大変興味深い。