森口朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これを読んで、なぜ増税議員ばかりが当選するのか、国民民主の103万円の壁の撤廃に対して各知事が一斉に反対の声明を出したのかがつながった。
1 自治労はとにかく増税したい。
それはなぜか。
① 増税されれば、地方自治体に税金が交付され、公務員になんやかんやの手当てを付けられる。
② 自分たちが放漫な自治体運営をしても、国税で穴埋めできて、自分たちは何も損をしない。
③ ②が保証されているから、自治労の組合活動を行い、より政治力をつけようとする。
2 自治労の中核は、日本共産党よりももっと原理的な共産主義者。
北朝鮮を崇拝するような左翼活動家。
多くの自治労組合員は、最初は付き合いで入らざるを -
Posted by ブクログ
2023.05.13
公務員を考える若者必読の部分あり。87ページから120ページ。特に82ページから92ページだけでいいです。この部分はダメになる。若者にとっては。このことをわきまえたうえで公務員を考えてほしい。ほんとに。
公務員27年目の管理職として痛切に「そうだなー」と思うからです。この部分を読んで自分の今までのモヤモヤが言語化されました。
この「事実」をわきまえて公務員にならないと自分も国民も不幸にするから。
この部分を20歳くらいまでには読みたかった!
とはいえ本書全部をその通りとうのみにするのも危険。「新書」はまゆにつばつけながら、少しためになることを得るために読むものだと思って -
ネタバレ 購入済み
日本の民主制が進歩するには
一部ご紹介します。
・学問と勉強の違いは、自分を教育する者の説さえも疑うか否かにある。
・在職老齢年金(高齢でも働く者にお金を渡さないという事実上の罰則)を廃止し、年金支給の繰り下げ(先伸ばしにするほど月額で受け取れる支給額は多くなる)を無限にし、それ以外の加入年金制度を廃止することが、年金制度の道徳的バージョンアップである。
・官公庁が取り組むべきは、天下り(賄賂の時間差攻撃)全面禁止と、「ヒラに始まりヒラに終わる」職員制度(パワハラ防止)の導入である。その代わり一生働くことができるようにすることだ。
・日本が世界の中で圧倒的に低いのは大学教育だ。それは日本人が未だに「大学に入るため -
ネタバレ 購入済み
左翼とは何か
一部ご紹介します。
・科学である条件は、反証可能性(仮説が実験や観察によって正しいか誤りかを判定することができること)と再現性(同じ条件下で同じ行為をすれば同じ結果が得られる)を満たすことだ。
・従って、反証された説を、反証を無視して唱え続けたり(無意味なサプリメントや代替医療など)、反証可能性のない説を、反証がないからと言って正しいと主張すること(神学のような信念によって立つ説など)は、科学的な態度とは言えない。マルクス思想やフロイトの精神分析は科学たりえない。
・左翼とは、資本主義(大企業や自分より上の金持ち)を否定し、主権国家を基本とする国際秩序(愛国心、軍隊、警察)を否定し、間接 -
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力強いタイトルに惹かれて読んだ。学校の中心はあくまで授業であるという考えを基本にし、さらに授業を授業者の技術という面から掘り下げていく。筆者の姿勢にはブレがなく、ひとつは政治や思想を教育に持ち込まないこと、もうひとつは競争させるべきところではきちんと競争をさせることである。その上で本書は、優れた授業実践家数人を、提唱する授業技術を中心に紹介していく。
「BOOK」データベースの説明がとてもわかりやすいので引用しておく。「 子供たちの学力低下は、授業時間や学習量の減少だけが原因ではない。教師の「授業」技術そのものが低下しているのが最大の問題なのだ。いま必要なのは制度改革ではなく、「授業」とい -
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わかりやすかった。
何も知らない一般人に伝わるように書こうという心意気を感じた。
前半の構成が特によい。
まず「教師の倫理綱領」を紹介し、次に共産主義について詳しく説明した後で再度「倫理綱領」を提示すると、
「なんということでしょう?!」となる部分は単純に面白い。
国旗国歌のことでなぜあんなに大騒ぎしてニュースになるのか全然理解していなかったが、
共産主義者にとって資本主義国家は打倒すべき存在なので、
国家の象徴である国旗や国歌も当然憎悪の対象となる、ということだそうだ。
軍国主義を思い出させるからかなーとなんとなく思っていたけれど、これって常識だったら恥ずかしい…
しかし、日教組の人が -
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試し読み
Posted by ブクログ
私は物事を何も忖度なくズバズバ言う人(書く人)が好きだ。時には自分の考え方を否定されてカッとなる事はあるが、すぐに冷静になって何でそういった考えになるのか相手の心の中を探索してみたくなる。本書の筆者の書きっぷりも潔い。戦後教育に潜む問題点とその結果生み出された我儘自分勝手な日本人に鉄槌を下しているような見事な書きっぷりである。レビューを書くにあたりその全てが正しいとか、自分の考え方と一致するとは思えない記述も多いが、概ね私の考え方には近かった。だから余計にスカッとしたのも間違いではない。
私が幼い頃は先生は神のような存在だったと思う。今でも幼稚園の先生から大学の教授までほとんどの先生の顔も名前 -
- カート
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試し読み
ネタバレ大人になるために
一部ご紹介します。
・私たちが、他人を幼稚と感じるのはどんなときか。「思考が単純である」「常に主役でいたがる」「感情のコントロールができない」といったところ。
・どんな劇も主役だけでは成り立たない。脇役がいて、エキストラがいて、裏方として働く者がいて、初めて劇は成り立つ。
人は誰でも自分の人生において主人公だ。だが、それは、脇役を演じている自分、小道具を作っている自分を肯定することから始まる。台詞も満足に覚えられない子供が「僕も主役をやりたいよ」と主張しても、それをはねつけるのが大人の嗜みというもの。
・「『己』を知る謙虚さ」「『宿命』を受け入れる潔さ」「『不条理』を生き抜く図太さ」「 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日教組というイデオロギーを知ろう!アンチ寄りな本です。ただ内容はちゃんと広く浅くだと思う。無理に中性的よりもこのくらい偏見を素直に出している方が読みやすいです。
ただ流されやすい人は読むのに注意は必要。右に流れる。
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p3 学力テスト
1964年に日教組が潰した。階級意識を生み出す学テは社会主義の敵を生み出すしくみ。
p53 日教組はGHQの出した法に従っていただけ
戦後の文部省は戦前の日本を完全否定する教育をする姿勢を見せなければいけなかった。「新教育指針」に則って日教組は教育活動をしただけ。
聖職者である教師を労働者と考えるのは間違っているというのも、文部省が労働協