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Posted by ブクログ
わかりやすかった。
何も知らない一般人に伝わるように書こうという心意気を感じた。
前半の構成が特によい。
まず「教師の倫理綱領」を紹介し、次に共産主義について詳しく説明した後で再度「倫理綱領」を提示すると、
「なんということでしょう?!」となる部分は単純に面白い。
国旗国歌のことでなぜあんなに大騒ぎしてニュースになるのか全然理解していなかったが、
共産主義者にとって資本主義国家は打倒すべき存在なので、
国家の象徴である国旗や国歌も当然憎悪の対象となる、ということだそうだ。
軍国主義を思い出させるからかなーとなんとなく思っていたけれど、これって常識だったら恥ずかしい…
しかし、日教組の人が全員共産主義者なわけはなく、一部の人が熱心に活動し、権力を握っているだけらしい。(顕教と密教)
地域によっては100パーセント近い加入率の所もまだあるが、ほとんどの地域では組織率は
低下し弱体化しているとのこと。
民主党は日教組の言いなりらしいが、その理由が献金ではなく「選挙運動を手伝ってくれるから」というのは驚いた。
選挙運動員にバイト代を出すことは公職選挙法で禁じられているので、
運動員のボランティアをどう集めるかは大変な問題らしい。
だいたいからして選挙運動に意味があると思えない。
ビラを配っていても受け取らないし読まない。
ホームページで政策を分かりやすく説明し、演説したければYouTubeにUPすれば、見たい人は見るでしょう。
私の知らないところには選挙カーで連呼されていた名前についつい投票する人が沢山いるのか?
むしろうるさくて頭にきて、絶対に投票せん!という人の方が多いと思うのに。
組合費は先生達のお給料から天引きされているので、それを禁止すれば弱体化は容易だそうだ。
それを放置した自民党も悪い、というお話でした。
Posted by ブクログ
公立学校の教職員の労働組合である日本教職員組合、略して日教組について一般向けに解説した入門書的な本。
日教組というと、反日的な歴史教育、組合員たる教員の政治活動の参加、子供への過保護(体罰禁止など)といった事柄で悪名高いが、思えば自分は日教組について詳しいことは知らないので、参考のために読んでみることに。
著者は多くの日教組批判はデタラメであると述べた上で、日教組に関係する事件を取り上げつつ「戦後民主主義の申し子」と形容する。どういうことかと言えば、反日的教育=自虐史観は1947年5月15日、文部省(現・文部科学省)発表の「新教育方針」に従ったカリキュラムに基づくものに過ぎないし、政治活動についても文部省との労働協約で保障されたものだし、体罰禁止も既に1879年の「学校令」で定められていたもので、戦後になって初めて決まった方針ではない、といったことである。
日教組と文部省(+自民党)は文教政策を巡って対立関係にあることが認知されているが、それはプロレスショーに過ぎず、共犯関係にあったのだと言う。そうすることで日教組と文部省はそれぞれ自分に向けられた批判の矛先を相手に逸らすことができるし、自民党は日教組を叩くことで保守票を取り込める。
著者は日教組を一種の宗教組織に準える。戦後民主主義を布教するムラ社会的な組織だと。日教組が基本的人権の尊重を掲げる戦後民主主義と、人権を認めない共産主義という、相容れない思想を同時に標榜していたのは、インテリ層を取り込むためだったそうな。そう言えば日本のリベラル派はどこか共産主義的なイメージがある。
私も日教組に所属する教員の中に、「尊敬する人は金日成主席」と言う人や、自衛隊員を父に持つ小学生に対して「○○くんのお父さんの仕事は人殺しです」と言う人のような極端な思想の持ち主がいることを聞いたことから、悪い意味で左翼的な組織だとは思っていた。
だが、「日教組が日本を堕落させた元凶」といったような感情的、短絡的批判にも賛同できなかった。有力とはいえ、たかが一労働組合が1億人以上の人口を抱える国全体を左右すると考えるのは、過大評価が甚だしいと思っていたから。著者の主張に従えば、教育現場の現状や、文教政策について日教組だけを批判するのは片手落ちである。日教組を生かしてきた文部省(文科省)も視野に入れて批判するべきだと言う。
戦後の政治や社会にも密接に関わる話なので、結構勉強になった。
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