Posted by ブクログ
2010年10月08日
今、小学校高学年から中学生くらいの子供を持つ親たちに二つの命題が突きつけられている。
「わが子がいじめられたらどうするか?」と
「わが子がいじめをしていたらどうするか?」である。
「学校に相談する」親もいれば、「子を殴る」親もいるだろう。
この本は、テレビなどでいじめが討論される際にでてくる「傍観者...続きを読むも加害者」「いじめっ子も被害者」「いじめられっ子に原因はない」といった言葉を妄言であるとばっさりと切り落とし、いじめの分類・解析をした上で、具体的ないじめ対処法を明示している。
その対処法は学校への警察介入を伴うものであり、学校側はかなり眉をひそめる内容だろう。しかし自殺者も多くでている現状では仕方ないことだし、逆に言えばいじめられている子を持つ親にとっては学校と対話をする中で警察の介入は武器にもなりうる。
教師たちはこの本をぜひ読んで欲しい。そして親も読んでおくべきだと思う。
少なくとも二つの命題のうち「わが子がいじめられたらどうするか?」には明確な答えが得られるはずだ。