森口朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
部落差別をはじめとするあらゆる差別問題に真正面から向き合った経験のない保守の学者が書いた本を、日教組組合員である私がひととおり一読したということを前提に感想を述べると、納得できる部分、納得できない部分、自分の認識と異なる部分が出てきて、私にとっては波の激しい展開で構成されているなというのが率直な感想である。
この著者が部落差別問題や在日朝鮮人差別問題に真正面から向き合ったときに、自分自身が綴ったこの文章をどうふり返るのかが非常に興味深い。
もし自身が「教育評論家」と称するならば、ぜひとも上記の差別問題に真正面から向き合っていただきたい。
そしてまたもう一度、日教組について論を展開してほしい。 -
Posted by ブクログ
以前読んだ『創価学会』と同じように、なるべく中立的なスタンスからこの本は書かれています。
日教組とはどのような組織なのか。
ステレオタイプ化されている日教組の印象を分析しながら、誤りは誤りとして反証を示し、正しきは正しきとして実証をしていきます。
また、民主党がなぜ日教組の言いなりなのか、日教組の現在はどうなのか、日教組をここまで存続させてきた存在は何なのか、という点もしっかり分析しています。
それに、誤植も少ないです。
悪印象を与えがちなのが、(僕の読解力の低さもあるでしょうが)ところどころ出てくる引用です。
引用はふつう論議の裏付けに使うと思うのですが、この作者はちょっと違うよう -
Posted by ブクログ
本書は、日本教職員組合-略称「日教組」-の設立から今日に至るまでの歴史と思想を追ったものである。ただし、巷のいわゆる「飲み屋論壇」とは異なり、長年批判されてきたにも関わらず、なぜ組織は存続できたのか、あるいは、なぜ今なお三〇万人近くの教員が所属し続けているのかといった「謎」を史料に基づいて分析している。
例えば、文部省(文科省)と日教組は長年対立関係にあったと思われがちである。だが、元をたどれば、日教組は「文部省から手渡された「新教育指針」という手引書によって誕生し、その手引書の教えを愚直に守ってきた」(p.52)だけであり、むしろ協力関係にあったと指摘する。また、最近では自民党が民主党批判 -
Posted by ブクログ
日教組に関する文献を読んだ。免許更新制度の廃止問題、全国学力テストの無意味化、教員免許のための大学院必修化などの背景を、日教組という組織の成り立ちから再考するきっかけに。完全な中立はあり得ないが、なるべく中立に判断するためには組織への正しい理解は必要だと思う。
組織というものは大なり小なり成り立ちや歴史に引きずられるものだから、組織を知ることで、その組織人の行動が理解しやすくなるものらしい。それを知った上で、どう付き合うかを考える必要がある。組織はその存続のために行動しがちなので、第三視点の導入や、ワクチン摂取などの前知識の共有が必要など。 -
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Posted by ブクログ
なぜいじめが起こるのか、どのようないじめが起こるのか、いじめが「隠蔽される」のはなぜか、どのようにいじめに対処すれば良いか、といった点について、著者なりに整理し、提言している。いじめについて様々な議論が世間で飛び交っているが、それらはほとんど「妄言」として批判し、いじめの構造を「スクールカースト」という概念を中心に説明しようとしている。「いじめは撲滅できない」「校内犯罪と非犯罪いじめに区別すべき」「やたらと『人権』という言葉を使うな」など、いくつか共感できる点があるとともに、「スクールカースト」という概念も(その用語はともかく)極めて納得がいく。ただ「冷静に」と言いつつどことなく冷静さを失って
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