C・J・ボックスのレビュー一覧

  • 熱砂の果て
    講談社文庫はルーロン知事のように任期が切れ、創元推理文庫はネイトロマノフスキのように寡黙で語らない。
    日本での最新刊を読み終えた今、次作が出るまで途方に暮れているしかないのか?
    日本語訳ピケットシリーズは一年に一回しか出版されていない。
    ピケットファンの皆さん、これでいいと思いますか?
    アメリカでは...続きを読む
  • 発火点
    猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ、13作目。(電子書籍を別にすると12作目)
    「鷹の王」に続く作品。
    今作から版元が創元推理文庫に代わって、引き続き発行されてます。

    ジョー・ピケットは広大なワイオミング州で、国立公園を管理する仕事を愛し、大自然に日夜触れている男。
    一見ごく普通の善良な人物だが...続きを読む
  • 嵐の地平
    今までピケットシリーズに嵌って、胸躍らせながら既に10冊以上読んできた。
    さて、何がこんなに私の琴線に触れるのだろうと考えたら、ふと浮かんだドラマがある。あの有名な「大草原の小さな家」だ。あのドラマにも嵌り、どれだけ毎回楽しみにして観たことか。
    勝手な考えだが「ピケットシリーズ」と「大草原シリーズ」...続きを読む
  • 熱砂の果て
    猟区管理官ジョーピケットシリーズ現時点最新作。いよいよネイトとのバディものになってきたなぁ。物語も前作にもましてインフレ化、国際政治的な陰謀が背景にあって、狩猟規則はもはやきっかけとか味付けにすぎない感じ。

    ネイトがメインの話だから、そうなるのは必然で、それはそれでオモロいんだが、いったん基本に立...続きを読む
  • 熱砂の果て
    スケール上がりましたね!007かミッションインポッシブルか、ってくらいです。もう猟区管理官の枠を越えてますよ。聞き及ぶあの方々のやり方の凄さには震撼させられます。そして、ネイトがカッコよすぎ。ルーロン知事の「おれの州」というセリフはいつも響きます。「わたしの◯◯」って胸張って言える対象を持ちたいもの...続きを読む
  • 越境者
    やはり面白いなあ、ジョー・ピケットシリーズ。今回は活劇少なめだが、物語としてはいろんな展開があり読み応えがありました。シェリダンのパートは必要だったのかしら、と思ったが、比較的地味な話なのでちょいと入れました、と言うところか。それとも今後の伏線か? そして・・・。やはりやはりやはり! あいつが帰って...続きを読む
  • 熱砂の果て
     前作では、病院のベッドに身を横たえていたネイト・ロマノウスキーが、本作では熱砂の砂漠で銃を構えて登場する。迫りくる敵。空を旋回するネイトの鷹たち。砂塵を巻き上げて迫る脅威。そんな緊迫したシーンにスタートする本書は、全編この手のアクション満載の読み逃せない一作だ。本作ではネイトと本編主人公であるジョ...続きを読む
  • 熱砂の果て
    ジョーがネイトと出会って10年経過してることに衝撃…

    容疑を抹消することと引き換えに州南部の砂漠地帯でテロ計画の潜入捜査を開始したネイト。ジョーは失踪したネイトを捜索する。
    当然面白い。
    ジョーの娘のシェリダンが巻き込まれてしまうことに最初違和感があったが、友達想いでトラブルに巻き込まれる点は父親...続きを読む
  • 嵐の地平
    頭を殴られ意識不明の重体で病院に担ぎ込まれたエイプリル、散弾銃で撃たれFBIの監視のもと同じ病院に担ぎ込まれるネイト。娘と相棒、二人の大怪我が同時発生。仕事で追いかけている野鳥大量虐殺事件と合わせて、3つもヤッカイごとを抱えたジョーピケット、さて…

    というお話なのだが、話の広げ方と収束のさせ方が上...続きを読む
  • 越境者
    最早読み逃すことはできない、ジョーピケットシリーズ。本作ではネイトとジョーが久々に邂逅する。やっぱり二人は紺で活躍しないと物足りない!

    ここまで続くシリーズなので、マンネリっちゃマンネリやけど、こういうピケットサーガを読みたいからこのシリーズを読んでいるので、こうでなくっちゃなぁ、な気分の方が大き...続きを読む
  • 嵐の地平
    ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十四弾。

    カウボーイと家出していたピケット家の養女エイプリルが、
    意識不明の状態で発見される。
    家族はショックを受け、ジョーは犯人を捜す。

    一方、盟友メイトはFBIとの屈辱的な取引の結果、
    監視付きで釈放される。
    鷹を使った最初の仕事に向かい、いきなり撃たれる...続きを読む
  • 嵐の地平
     久々に、主人公ジョー・ピケットに直球勝負で攻撃をかけてくる手強い敵手の登場。ここ数年のシリーズ作品中、最もピケット・ファミリーがピンチに襲われる強編に驚かされる一作。

     ロデオスターのダラス・ケイツを追って家出をしてしまっていた娘エイプリルが、意識不明の重症状態で発見され、救急病棟に運び込まれる...続きを読む
  • 発火点
    いやー、面白かった。正直であろうとするジョー。薄汚いマクラナハンや異常者バティスタなど、多彩な人物が登場し、物語を盛り上げる。最後は悪魔の化身、ネイト! 素晴らしい! この存在感はどうだ! へなちょこ暗殺者(灰色男)を懲らしめてやってくれ、ネイト!
    人間の邪悪さ、忍耐強さ、人を信じる強い心、親子の情...続きを読む
  • 嵐の地平
    〈ジョー・ピケット〉シリーズ。ジョーの養女エイプリルが殴打され放置されるところから始まり、さらにジョーの友人ネイトも撃たれる。この二つの事件に繋がりはあるのか。ジョーや家族の怒りや不安とともに進む。家族を想い行動するジョーの真っ直ぐさと無謀さは相変わらずでそこが魅力でもあるしそういうところが出れば出...続きを読む
  • 発火点
    初読の作家さん。シリーズものと知らず、読んだのですが思いがけずグイグイ引き込まれる面白さでした。真相に深い愛情を感じました。シリーズをこれまで全く存じ上げず、損をしてた気分です。これから取り戻したいです。何から読んだら良いですかね?年の瀬に良い出会いでした。楽しみが増えました。
  • 越境者
     前作『発火点』は、全編に渡るアクション、またアクション。大自然を舞台に、闘いの大盤振る舞いとでも言いたくなるようなページターナーぶりを見せてくれた。

     本作は、復活するシリーズ・キャラクターたちというサービスを見せながら(これだけでドキドキの期待度!)、家族物語の側面(娘二人+養女一人の青春ドラ...続きを読む
  • 越境者
    ジョー・ピケットシリーズ14作目

    前作で猟区管理官の職を辞したジョーだったが、知事に雇われ失踪事件を調査しに謎の富豪テンプルトンの支配する地区に向かうことになる。

    いつもトラブルのど真ん中にいる主人公…現代版ウェスタンとも言われたりするこのシリーズ、今回はほぼそれを地で行く展開

    敵地のど真ん中...続きを読む
  • 発火点
    え!こんなことで!と思わざるを得ないほど、発端は些末、それが人は死ぬし森林は消滅する結末に。そのスケールには驚かされます。ミサイル搭載の軍用ドローンまで登場し、後半はスペクタクル映画を彷彿とさせる展開。場面が目に浮かび、息つく間もないほどのめりこめました。広大なワイオミング州を舞台に、厳しい自然の中...続きを読む
  • 発火点
    ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十二弾。

    何かいかにも殺されそうな連邦の役人たちが出てきたなと思ったら、
    あっという間に殺されてしまった。
    次女の友達家族がその事件に巻き込まれる。
    といっても、今回はジョーの家族が巻き込まれていないので、
    落ち着いて読めた。

    ファーカスは小狡くて全く持って「...続きを読む
  • 発火点
    講談社から創元推理文庫に出版社が変更となったが、シリーズ翻訳が続いてよかった!本国では出版されていても日本での出版が終わるケースが多いのでこれで一安心。

    今回も実際にあった土地収用に関わる事件をベースとしているようだが、ストーリー展開は比較的単純。

    しかし、そこはボックス作品だけに陰影のあるキャ...続きを読む