C・J・ボックスのレビュー一覧

  • 発火点
    全くノーマークだった、C・J・ボックスの「猟区管理官ジョー・ピケット」シリーズ。これまた、なんで今までアンテナに引っかかってこなかったのか不思議。俺のアンテナの感度ってまだまだ穴だらけやわぁと思う。

    実に面白い。大自然の描写、官僚どもの小人物こすさぶり、田舎親父たちの骨太さ、主人公一家の家族愛…ど...続きを読む
  • 発火点
    2年ぶりの猟区管理官シリーズ新巻につい採点が甘くなるが、事情により出版元が講談社から創元社に変わったけど、この原著にしても2013年刊行ということでそもそも訳出に時間がかかっているようで…
    未訳だったシリーズ第二作が講談社の電子版で昨年刊行されていたようで、本作のハイライトにもなる峡谷越え...続きを読む
  • 発火点
     昨年『鷹の王』を<このミス>一位に投票したのは、大好きなこのシリーズの頂点を極める作品と感じたからのこと。しかし続く本書も、一歩も引かぬ快作であることに、ぼくは驚く。そもそも、どの作品も、高水準のエンターテインメントとして面白く読めると同時に、大自然をバックに愚かでちっぽけな人間たちのなすあらゆる...続きを読む
  • 発火点
    猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ
    第13作目
    版元を変えて、シリーズ続刊!
    (新シーズン開始と捉えてもいい内容なので、この本から楽しめます。)

    いゃあ〜面白かった!!

    ※あらすじは省略

    愚直な猟区管理官(現代版のカウボーイ)ジョーが、地域で起きた事件を追う。

    多分、知らないだけで他にもこう...続きを読む
  • 熱砂の果て
    2024年の2作目は、ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズです。相変わらずの面白さです。
    今回の舞台は、州南部の砂漠地帯レッド・デザートです。物語は、ジョーの盟友ネイト・ロマノウスキが、予知夢を見る事から始まります。それは、砂漠の真ん中で、3台のピックアップ・トラックに乗ったイスラム系...続きを読む
  • 嵐の地平
    猟区管理官ジョー・ピケットの次女エイプリルが意識不明の状態で発見される。何があったのか、誰がやったのか、エイプリルは意識を取り戻すことができるのか。冒頭でジョーの仕事に関わるキジオライチョウの殺戮の話があるが、これも後々ちゃんと繋がってくる。ケイツ一家は両親と息子3人、あと長男の嫁がいるが、揃いも揃...続きを読む
  • 発火点
    こいつの面白さはアレですな。
    「事件は現場で起きている!」ってアレ
    東京お台場でもワイオミングの山の中でも……

    しかし、主人公ジョー・ピケットはいい男ですね〜、まぁ現実には滅多にいないですけど。

    始まりから終わりまで、森の中。
    特に後半の迫る山火事と丸太での渓谷下りは、圧巻!
    迫力がありました。
  • 熱砂の果て
    ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十五弾。

    今回はいつもの山の中を離れ、砂漠で闘うネイトとジョー。
    というよりか、ネイトのお話。
    相変わらず政府から追われていて、とある牧場主にかくまわれていたが、
    政府の秘密組織から容疑の抹消を条件に、
    ある人物への接近を依頼される。
    向かったのはレッド・デザー...続きを読む
  • 熱砂の果て
    猟区管理官ジョー・ピケットの盟友ネイトのもとへ、政府の男たちが人質を取って現れた。彼らはネイトの容疑を抹消することと引き換えに、州南部の砂漠地帯で大規模テロを計画している可能性がある男の動向を探り出せと要請した。ネイトは引き受けざるを得なかったが、この件に裏がないはずがなかった。一方のジョーは、ネイ...続きを読む
  • 熱砂の果て
    〈ジョー・ピケット〉シリーズ。今作の中心にはネイトがいて、シリーズの中でそういう時は特に面白くなる。政府の人間がネイトにある人物の動きを探って欲しいと取引を持ちかけてくる。ジョーはネイトを探しに砂漠に入っていく。徐々に明らかになっていく政府の人間の計画と、それを知ったネイトの反応や行動と守るべきもの...続きを読む
  • 嵐の地平
    猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ。このシリーズは、アベレージが高く、本作も期待に違わない。このシリーズの最大の読みどころは、アメリカ・ワイオミングの雄大でも有り、厳しい自然描写と銃の描写のリアリティさに有る。(判事が法衣の下に銃を忍ばせ、取り出すシーン有り)今回も、ジョーが春の雪嵐の中、ピックアッ...続きを読む
  • 嵐の地平
    事件解明されるところ、もちろんとても読み応えあるんですけど、今回は割と牧歌的な展開に思えてしまいました。←こんなふうに感じる自分自身、病的だという自覚はあります。ラストには驚きがありましたが、やや唐突感も。この先の展開、もちろんありますよね。病的な私の期待が高まってますのでよろしくお願いします!
  • 嵐の地平
    猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ最新刊。
    期待に通り安定の読み応え。欲を言えばもっとネイトの出番が欲しかった。
  • 嵐の地平
    このシリーズも邦訳されているのは15作目だとのこと。
    全て読んでいるはずだけど、主人公の成長しないぶりは相変わらず。今回の物語は「自分の敵は自分」という実に皮肉なストーリー。一気に読み終えた。ナイスな読書体験にサンクス!

    作品紹介・あらすじ
    猟区管理官ジョー・ピケットの養女エイプリルが、頭を殴られ...続きを読む
  • 嵐の地平
    猟区管理官ジョー・ピケットの養女エイプリルが、頭を殴られ意識不明の状態で発見された。彼女と駆け落ちしていたダラスは、かつて女性への暴行事件を起こした疑いがあった。だがダラスの両親から、彼は大怪我をして実家に戻っており、事件とは無関係だと言われてしまう。ジョーはダラスを疑いながらも犯人を探るが。一方、...続きを読む
  • 越境者
    ここまで来ると、ある程度シリーズを読んでいないと面白さは半減だろう。
    今回はオールキャストで”事件”に巻き込まれていくのだが、話のスケールが大きいというか、ノンフィクション要素が強すぎるというか。
    もちろん、ボックス作品だけに派手なガンアクションやカーアクションはないのだが、展開はなかなかにハード。...続きを読む
  • 越境者
    そこそこたくさん海外ミステリには手を付けてきたつもりだったけれど、これほどまで長くシリーズ化されたもので、読んでいないだけならまだしも、知らないものがあったなんて。やはり本の世界は奥深い。

    なんとシリーズ21作品中、14作品目とのこと。
    現役ばりばりのシリーズものでいうと、リンカーン・ライム、ハリ...続きを読む
  • 越境者
    ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十三弾。

    残りの頁数が少なくなっていくのが怖いのは、
    話が嫌な終わり方をするのが怖いのか、
    終わらないで次作へ続いてしまうのが怖いのか。

    ファーカスが登場したが、今回は酷い目に遭っていなかった。
    知事に頼まれて、暗殺を行っている疑いのある牧場へ「調査」へ向かう...続きを読む
  • 越境者
    邦訳が出るたびに読んでいるミステリのシリーズももう14作目とか。アメリカのど田舎ワイオミング州で猟区管理官を勤める主人公。本来は密猟を取り締まりにあたっているのだがトラブルに巻き込まれやすいというか自分から首を突っ込んでしまうというか…なので上司と地元警察との仲はすこぶる悪い。しかしながら型破りな知...続きを読む
  • 越境者
    1日で読んじゃった、、。テンボよく、こなれた翻訳でほんとに読みやすいです。これ、ネイト大丈夫なの?と思わざるを得ません。取引きできるのだろうか。そして、エイプリルの振る舞いが元になる事件が次作なんでしょうかね。ここまで読んできて、ジョーやネイト、メアリーベスは家族のように思えてます。次作も楽しみです...続きを読む