『公開処刑人 森のくまさん』以来、一貫して魑魅魍魎のネットの世界を題材にしたミステリーを描いて来た著者が、SNSを舞台にした怖いミステリーを描いた。
主人公のまりあ達剣道部員が無料コミュニケーションアプリ『サークル』で様々なやり取りをするうちに、部員の一人が何者かに撲殺されるという事件が発生する。アカウントのなりしまし、既読スルーによるイジメと様々な怖いSNSの世界が描かれる。
殺人事件が発生する割りには意外にライト感覚のミステリーに仕上がっており、物足りなさを感じた。もう少しブラックな展開があっても良かったかなと思う。