あらすじ
『公開処刑人 森のくまさん』でスマッシュヒットを飛ばしている著者の第2作目です!高校生がいじめを苦に自殺した問題で、マスコミが騒いでいる。川口巡査部長と原田警部補が警察の面子をかけて捜査にあたるが、ネットでは加害者の実名まであがり、人気ブロガー・あしだかおるによる高校生批判も話題になる。同じ頃、とある理由と妊娠を機に退職した元高校教師の理沙子は、同じマンションに住む主婦から、自身のブログまでも逐一チェックされるなど、執拗な干渉を受け、理沙子が問題の生徒の担任だったのではないかと疑われる。いじめの加害者だった少年の一人が自殺したことで、主婦からの追撃は勢いを増していく。日に何度もかかってくる無言電話や悪質な悪戯とも思える出来事に恐怖を覚えるなか、理沙子は、ネットで起きている事態に直面し……。
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Posted by ブクログ
鬼女(既婚女性)たちの掲示板、鬼女板。
それに振り回される人々のお話。
ネット怖いわぁって思わずつぶやいてしまうような展開。
大人の世界でも、子どもの世界でも「いじめ」があって、なんか歪んでるなぁと感じてしまう。
ネットの中だからって、適当なこと言ってはダメだよね、って感じ。
Posted by ブクログ
鬼女=既婚女性
別に、この人らだけが、怖いとも思えんけど…
ネットは怖いわ。
掲示板で叩かれてて、物理的には被害なくても、精神的にやられるし。
匿名性があかんのかな?名前とかバレないと思うから。実際には、そうやないんやけど。
でも、直球で書かん限り、罪には問えそうにはないみたい。
イジメで自殺に追い込んだヤツらを鬼女板が糾弾!法律的には、それなりのとこにおさまっても、こんなんなったら、精神的にはボロボロになってまうな。
この話でも、何人か死人は出てるけど、殺人ではなく、自ら。逆にそれの方が怖い気もする。
ネットという便利なのにも、弊害が多数ありって感じ。
そんな事言いながら、ネットにこんなのを書き込んでる矛盾…う〜ん(−_−;)
鬼女的な正義感は誰の心にもある。だからこそ、もしかしたらと思ってしまうのだ。まっとうな正義感が、ネットの中では「鬼」というバケモノに変化する。それは誰の身にだって起こることだ。(文中より)
Posted by ブクログ
「鬼女」とは「既婚女性」を略したもの。
高校生がいじめを苦に自殺した問題で、人気ブログや既婚女性専用掲示板=鬼女板では、加害者少年の実名が挙げられ、糾弾されている。
一方、とある理由で退職した元高校教師の理沙子は、ブログを開設し、日々の出来事を綴る。ある日、飲食店のクレーム記事を投稿したところ思わぬ反響があり、やがて予想もつかない事態に発展していく。
鬼女(既婚女性)たちが、現実世界を動かしていく。
無責任な書き込み、糾弾、ネットの恐ろしさを実感する。
読書中も読後感も決して良くないが、引き込まれた。
Posted by ブクログ
ネットの世界って怖い。
というよりは、匿名性のデメリットか。
自分の正義と他人の正義が、ネットという媒体で歪む危険性がヒシヒシと伝わる一冊。
事件の展開も気になるが、ネットの危うさに注目したい。
Posted by ブクログ
なんかどっかで聞いたことあるような話だなぁ、というかんじで面白かった。2ちゃんとか見ない人的にはどのように映るのだろうか。こんな風にネットで盛り上がっちゃうのって、よいことなのか、恐ろしいことなのか、難しい。でも、率先して書き込んだりしないにしても鬼女板とかみてしまうんだよなぁ。
Posted by ブクログ
前作より面白いと思った。身近で誰にでも起こりうる話だし、最近の事件をモチーフにしていたり、前作の登場人物が見え隠れしたりするので、現在進行の事件を見ているような気持ちになれる。文章が時々分かりづらい。主語を省いてミスリードする狙いは分かるが、あまり効果的に使えていない気がした。若い人のしゃべり方に不自然さを感じる時がある。いろいろな要素を盛り込みすぎて、すべてを上手く消化できていない印象もある。
Posted by ブクログ
題名の「鬼女」にビビりつつも、読み進めていくと自分のことじゃん!と気付いた時には苦笑い。鬼女=既婚女性らしい。
デビュー作の森のくまさんの続編。
ネット犯罪を扱うけれど、前作の森のくまさんとは、また違う視点で物語が進む。
今回の作品の事件の方が、個人的にはありそうで怖い。
ラストの女子高生2人の捻りのある言動が、スパイス的。読後感は癖になりそう。堀内さんの、持ち味なんでしょうね。
Posted by ブクログ
サイバー犯罪を題材にしたミステリー
匿名掲示板やブログの怖さを再認識しました。
祭り上げ、囃し立てる事によって感情がエスカレートし続ける。
それに加えネット上という匿名性がさらに拍車を掛ける。
この物語に近い事が現実にも起きているのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
ネットの狂気と怖さがヒシヒシと伝わる作品。ニュースなどで伝えられる学校のいじめによる生徒の自殺、ネットの掲示板に書き込まれるウワサや真実を上手く調理し、あっと思うようなストーリーに仕上げている。
前作の主人公の森のくまさんが、チラッと登場するのもにくい演出。面白くて一気読み。
ネットの匿名性が人間の残虐性を刺激し、それが、いじめを増長しているのかと思うよいな怖さを感じた。
鬼女は森のくまさんよりも怖い。
Posted by ブクログ
最後の方の「野倉君のこと許してあげられないかな?」が引っかかる
野倉君が悪いことをしていた描写がないのに許すといいうのはどういうことなのだろうか。
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ネットに簡単にアクセスできる時代は便利だけど、個人情報漏洩は恐ろしいなと思った。
匿名をいい事に、ネットで知人をたたくという、想定内のお話でした!
Posted by ブクログ
さて、休憩するかね。で手に取りがちな堀内公太郎氏。毎回期待値を余裕で飛び越えてくる彼の作品の規模を何度か経験しているはずなのにまたもや期待値は低めの所からスタート。
今回は私的未知の世界SNSが舞台、なるほどわかりません。ブログと鬼女板の違いは単体綴りとチャット形式だろぉ!?くらいの認識なのですが良いのでしょうか。くらいの20代後半女子ですこんにちは。
最近で言う、「スマホを落としただけなのに」とか、題材がスクールカーストとか 掲示板とか...どうもこのヤングな題材に馴染めない。
まぁ、ココで思い赴くまま本の感想を書いてるこの感じがその感じという感じなんでしょう。語彙力は置いといて。
今回の堀内さんは私の低めのハードルを口笛吹きながらスレスレで飛び越えて行かれました。ー別にもっと飛べるけど。そんくらいならこんくらいの力で良かろうー (CV.NORAxx)
ミステリーとしては拍手喝采とはお世辞にも言えないのだが、1番のミステリーに「優し過ぎて怪しさMAXの旦那様」の存在があるのでご愛嬌。
初代森くまから次代森くまに飛び級してしまったので、本作にて「あしだかおる」の働きが垣間見れて満足。ちゃんと居た。小さな喜びだ。
最近はこの様な〈正義の歪み〉がテーマとされた作品を良く手にとる気がするし、そこをテーマにした作品が増えたように感じる。とは言えこの作品は決してタイムリーな物ではなく、2013年の物だった。
昔からなんだなぁ、歪んだ正義の存在。
特に思い入れは無いので雑談みたいなレビューになりましたが、ここに記録致します。
Posted by ブクログ
イジメによる生徒自殺問題がネットで拡散され、被害者・加害者生徒の名前も実名で掲示板に投稿されていた。掲示板拡散は主に既婚女性、通称鬼女達によるもの。
同時期、とある割烹料理店の対応に対するクレームを内容にしたブログ記事も鬼女達の手で拡散され、ブログには連日多くのコメントが。
2ちゃんねるとか力持ってた時代のネット論争ってこんな感じだったなー、的な内容。匿名のはずのネットに個人名やら何やらが公開されて、リアルの世界での嫌がらせに繋がり…と。
そういったネット社会の疑心暗鬼のような部分が話の中心なので、そこまであっと驚くミステリという感じではなく、人間関係などもある程度予測の範囲内で収まってるなという小粒感がある。
Posted by ブクログ
既婚女性だけが書き込める掲示板、「鬼女板」の話。学校のいじめから始まり、学校の担任の情報、加害者の情報などが次々と晒されていく。とても現代らしい小説です。森のくまさん出てきた笑
Posted by ブクログ
前作「森のくまさん」につづく第2弾。
内容的には森のくまさん2って感じではないけど前作読んでないと意味わからない事もあるかなーって感じ。
今回は鬼女がテーマ。
大津のいじめ事件を思い出させますね。
鬼女の怖さはいろんな事件が起きるたびに目の当たりにしてるけど、それが自分に向けられる恐怖ってなった人しかわからないかも。
Posted by ブクログ
「森のくまさん」は 描写的に 気持ち悪かったど、「鬼女板」は 内面から ジワジワとくる 怖さがあった。あらためて ネット恐ろしい((((;゜Д゜)))
Posted by ブクログ
イジメがありました
イジメられた子は死にました
誰が悪いでしょうか
親
いじめた子
担任
ネット住民
イジメられた子
それをネットの板で話し合いましょーという話でした
Posted by ブクログ
くまさんのときも思いましたが、じっくり読むよりその日読み切ったほうがいい本。
テーマが面白かった。
今どきな感じと、鬼女っていう視点が読む側としては新しい。
Posted by ブクログ
友人間で回ってきた本。ネットをあんまりやらない人に「鬼女」をわかりやすく説明するのに使えるんだけど、被害者が加害者になるネットの裏表もよく描かれていた。
Posted by ブクログ
ネットって怖い。いまや一億総パパラッチ。何気ない一言が大きな事件を起こす。最後の最後まで怖い。どこで誰が見てるかわからない、顔も見えない分ネットでの立ち居振る舞いにはより気をつけないと…。出てくる話はすこぅし現実と重なる。2013/423
Posted by ブクログ
森のくまさんよりは面白いと感じたがいまいち物足りない。固有名詞をはっきり使わないことで錯覚させるのは良いと思うが多用しすぎて最後は混乱してきた。もうちょっと整理されていたらと思う。川口の妻は結局なにもなかったのか。
Posted by ブクログ
一応、森くまの続編なのでさきに森くまを読んでおいたほうが良い。
それなりに楽しめる。
ただ、現実のあまりに有名な事件をパクリ過ぎているので作者と編集者のプロ意識を疑う。この作品の面白さは作者の想像力の賜ではなく、実際の事件のおかげ。