小和田哲男のレビュー一覧
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戦前は二大政党制が実現されていた。しかし党利党略にかたより軍部の進出を抑えることができなかった。その政党政治の源流をたどる。ここに現在の政党の性質の大元をみる。Posted by ブクログ
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武士がどのようにして権力を得ていったかをターニングポイントを中心に鎌倉幕府、室町幕府について解説。公家・天皇から武士の時代へ。Posted by ブクログ
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111人の戦国武将を、先見性、統率力、教養、実行力、企画力の観点から採点。同点上位ベスト4は、北条早雲、織田信長、豊臣秀吉。ついで毛利元就、北条氏康と続き、武田信玄、上杉謙信、島津義久、直江兼続でベスト10。我らが真田幸村は11位だ。なにせ多い戦国武将。初心者としては初めて聞く名も多い筈。採点の妥当...続きを読むPosted by ブクログ
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よく失敗から学べと言うが、歴史はそれを必ず実証してきた。大敗北を喫しても、そこから学んだことを次の勝ちへフィードバックし、家訓として受け継がれる。おそるべし戦国哲学。Posted by ブクログ
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綱吉の治世や寛政の改革は批判的に扱われがちだが、今の日本人の道徳観を形作った、素晴らしい面があることを知れた。Posted by ブクログ
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惜しいよ、三成さん。もっと天下のことを考えて生き残って欲しかった。もしくは大阪の陣までいてくれれば...それは無理だったかな。蓄財を全くしていなかった真面目さが胸を打つ。Posted by ブクログ
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戦後日本史をきっちり論じる。
岸信介や中曽根康弘のような、主義主張をもった人が、どういうスタンスで政策をすすめ、妥協せざるをえなかったのかわかりやすかった。Posted by ブクログ -
南北朝分裂が我が国特有の天皇を中心とした権威に
大いなる揺らぎをもたらした
天皇の権威の失墜は、そのもとにある公家も権威がなくなり、その庇護にあった武士も頼る者がなくなり、税金の徴収システムが綻び始めて、困窮の時代が来ます
29.4.30再読Posted by ブクログ -
時系列を細かく分けて、その都度、家系図を示してくれていたのがよかった。難しい言葉をほとんど使わず簡潔にまとめられていたので、とてもわかりやすかった。
今までよくわかっていなかった、保元の乱での藤原氏の人間関係のことが明確に理解できた。同シリーズの近現代史のものも読んでみたいと思う。Posted by ブクログ -
NHKの番組に沿って書かれているだけあって、本書はとてもわかりやすくまとまっている。
こうして昭和をさかのぼってみると、日本が歩んできた道がよくわかる。
しかし、やはり戦争は避けられなかったのだろうか。本書を読むと、戦前にはなかった「言論の自由」がいかに大切なものかがよくわかる。
国家と人々...続きを読むPosted by ブクログ -
明智光秀の出自から山崎の合戦での敗北までの歴史を振り返りその実像に迫る。史書をベースとした説の展開で説得力がある。本能寺の変については信長非道阻止説を展開。Posted by ブクログ
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さかのぼりの技法がとても生きている巻であると感じた。
サイパン陥落が太平洋戦争敗戦に関する重大な事実であったこと、そこにおける決断を逃した理由に、決断すべき人々の幼少期の経験が少なからず影響しているであろうことなど、なるほどと感じることが多く、いろいろと考えながら読み進めることができた。Posted by ブクログ -
鎖国はロシア船打ち払い時に作られた「祖法」で、鎖国を選んだ幕府は民命を重んじ、結果的に江戸後期の文化繁栄をもたらした。
民を重んじる意識は天明の飢饉時の治安の荒廃に一端があり、これをきっかけとして幕府の施策が収奪式から、税金を得た分民にも施しを与える民富論に転換していった。
江戸時代の安定した農...続きを読むPosted by ブクログ -
大英帝国が衰退していく中で巨大な市場の中国に覇権を争うべくアメリカと日本が対峙していく。アメリカは軍縮、資源、資金で徐々に日本を追い込んでいく。中国は蒋介石率いる国民党政権がアメリカ等の支援を受け、日本との支那事変(あくまで戦争ではない)を持久戦へと持ち込んでいく。日本はハルノートで最終的にアメリカ...続きを読むPosted by ブクログ