國沢智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
▼あらすじ
赤い瞳、年を取らない身体――。
半分人間ではない者の世界で、「下級」である香具山紲(かぐやまぜつ)と、「貴族」のルイは、身分違いの禁断の関係を貫くため、支配者である女王に背き、その罰を受けてしまう。
ルイは憎んでいる女王のもとに監禁され、紲はルイが解放されるのを待っている。どんな形で引き裂かれても、20年間罪を償えば、幸福な生活と愛を取り戻せる――はずだった。
しかし、19年足らずで、突然、姿を現したルイは、憎んでいるはずの女王のもとで結婚式を挙げると言って、紲を連れ出し…!!
無慈悲な運命に翻弄される二人の愛の結末は?
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砕け散る、乱れ咲く、焦れ舞うに続く四作目にして最 -
Posted by ブクログ
「淫雨」と書き下ろしの「邪淫」で構成された作品です。「淫雨」のみだったら、あまり評価しなかったと思うけど、書下ろしが良かったので★も増えました。
高校生の時、剣道で腕を磨きあった二人が10年の時を経て、再会します。望月はヤクザに身を落とし、借金の返済を理由に舎弟ともども蒼を凌辱。痛めつけられて、辱められて、蒼はずっと望月が好きだったことに気がつきます。
よくある話ですが、蒼の望月に対する想いが徐々に暴かれていく描写にはかなり強力な萌えがありました。
受が攻以外の男に抱かれたり、輪姦されたりという痛いシーンがダメな人にはおすすめしません。
Hシーンはかなり激しくて、SM系です。でも、蒼はだん -
Posted by ブクログ
男娼と客の物語です。ついでに言うと極道モノでもあります。
主人公が男娼として働かされるのですが、いつも売れ残って売り飛ばした張本人に抱かれる…という展開。
ここだけ読むといかにもありがちですが、主人公の弟がいい役回りをして2人の中を引っ掻き回します。それでなかなか他ではみない物語になっているかなと思います。
体は差し出しても心は差し出さない、という強気な受けと、受けの前では素の表情を見せ始める攻めの、男娼館にはおよそ似つかわしくない穏やかな時間の描写などはかなりぐっときました。
攻めの石黒さんがヒドイ男なのですが、嫉妬に身を焦がすところなんかは人間らしくて…そのバランスが危うくてまた魅 -
Posted by ブクログ
こ-れはおもしろかった!!
ひっさしぶりのBL小説だったけど、一気に読んだなぁ。。。
確かにBLがあってこそなんだけど、普通に話としてもおもしろかった。
右側・一馬が強気で男前なのに、可愛いんですよね−・・・。
2人の会話がすごくいい。
かけひきなのかも微妙カモだけど、そんなとこもいい。
小説だからいんだろな−って思ったよ。
えろもまぁそこそこある感じでした。
なんだかこの2人見守りたいなぁ。
続編読みたいかも。
あっ、あと絵が好み。この絵描きさんいいな。
お前を抱くのは俺だ――。
警視庁に勤める検挙率No.1の刑事、河東一馬と、科学技術捜査研究所のクールで優秀な研究者、神宮聡