【感想・ネタバレ】淫雨のレビュー

あらすじ

剣道の道場を経営する永岡家が抱えた多額の借金。若き師範・永岡蒼に返済を迫ってきたのは、十年前門下生として共に精進した望月だった。 望月の変貌ぶりに戸惑う永岡に、ヤクザとなった男は容赦なく、自分の舎弟たちへ永岡を凌辱するよう言い放った。 「そろそろ道場を売る気になってきたんじゃないのか?」 神聖な道場を穢(けが)す快楽の拷問が果てしなく繰り返される。 永岡は望月にやめてくれと訴えかけるが、かつての親友は冷たく見下ろすばかりで…。 ねじれてしまった友情の向かう先は!?

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Posted by ブクログ

「淫雨」と書き下ろしの「邪淫」で構成された作品です。「淫雨」のみだったら、あまり評価しなかったと思うけど、書下ろしが良かったので★も増えました。

高校生の時、剣道で腕を磨きあった二人が10年の時を経て、再会します。望月はヤクザに身を落とし、借金の返済を理由に舎弟ともども蒼を凌辱。痛めつけられて、辱められて、蒼はずっと望月が好きだったことに気がつきます。
よくある話ですが、蒼の望月に対する想いが徐々に暴かれていく描写にはかなり強力な萌えがありました。
受が攻以外の男に抱かれたり、輪姦されたりという痛いシーンがダメな人にはおすすめしません。

Hシーンはかなり激しくて、SM系です。でも、蒼はだんだん被虐性に目覚めているので同情するより萌え成分のほうが多かった。
「邪淫」では、望月の居所を知りたいがために、蒼は行方を知っている舎弟の直也を身体で篭絡しようとします。この二人のHがハードでクラクラします…攻以外とのちょっとハードなHに拒絶反応起こす人もいるかも。私は、すべて攻のためという気持ちがはっきり出ていたと思うので、こんな倒錯的な関係もアリでした。誘い受けの一筋縄ではいかない蒼の魔性のオトコっぷりにもやられた。
騙された直也が、むしろかわいそうになったりします。
書下ろしには望月と蒼の神父萌えな濃厚Hもしっかりあります。神聖な神父姿の望月が、嫉妬に燃えて激しい言葉攻め。さらに互いを愛する気持ちもすごく感じられました。

最後はどうなんでしょうかね?気にはなるけど、ひょっとしてバドエン?でも、私的に都合よく受け取って妄想しておきたいです。

イラストがとてもよかった。

1
2011年06月09日

Posted by ブクログ

はぁ〜…久しぶりにこういう作品を読んだな…
って感じです(^^)

高校以来の再会愛ものとなります。借金の取り立てのため、永岡蒼の元にやって来たのは、10年音信不通だった幼馴染みの望月。
ヤクザとなった望月は容赦なく、
自分の舎弟たちへ永岡を凌辱するよう命令し…。

あらすじにもあるように、
開始早々、永岡が複数の男に襲われます(^_^;)
その他、痛い描写もあり、さらに何とも言えない含みをもたせた結末でもあるので、それがOKな方は逆に楽しめるんじゃないかな、と思います。

もうね、途中からどういう結末を迎えるのか怖くなってきて、一旦休憩入れました((゚Д゚;))

ただ…含みを持たせてあるがゆえに、ほんのり緩やかな余韻が感じられるラストでもあります。

この作品、読み手がこれまで読んできた作品や、そのときの心理状態によって、ラストは死者0〜2人という結末が思い浮かびそうです。
死者2人で想像したら、芋づる式にいずれ死者3人になりそうでもありますが…。
(ちなみに私が浮かんだのは死者2人で、完全にBADですね)

個人的には、毎日こういう結末だと沈みそうですが、たまにはこんな読者の想像にお任せな作品、
読後にあれこれ空想がはかどるので好きですね♪

1
2022年08月14日

Posted by ブクログ

表題と書き下ろし。

表題は、ほぼ受けが陵辱受けっぱなしだと思って良いです。
複数から嫌なのに責められる描写が苦手な方には、あまり
オススメはしません。ラストには想い通じる状態でHしますけどね。

かつて親友であり剣道のライバルであった攻めは、ヤクザの
借金取りとして、受けの道場にやってくる。
彼との思いでも深い実家の道場を守るべく、借金のカタの
権利書渡せ→嫌だ→ではその気になる方法を→手下の若造チンピラたちに
陵辱させる→屈しない みたいな感じ。

続編では、受けを助けるような行動をおこして即、消息を断った攻めを
どんな手を使っても探し出してみせる、という受けの執念とその過程で
自らの体を最大限に活かす、ビッチ的な強さとしたたかさを持って
しまうところが面白かったかな。

本作で一番男らしいのは、やはり受けだな、としみじみ。
受けの魔力にまんまとやられて捨てられる、若造がちょっい
気の毒。いつか彼にも愛してくれるパートナーが見つかりますように。

1
2010年02月08日

購入済み

映画を観終わったような気分

何か昔の映画を観た気分になりました
暴力とかエロとかの表現が、今よりもっと自由というか露骨で、エンディングも曖昧な感じで観客の捉え方次第みたいな…
私だったらネガティブにとってしまいそうな終わり方だったので、ちょっと残念かなぁ
もう少し希望が欲しかった

1
2021年08月02日

Posted by ブクログ

ヤクザものであり再会モノ。

かつての親友がヤクザになって現れた…というお話。

えげつない陵辱シーンがたっぷりあるので…好き嫌いのはっきり分かれる話だと思います。本命?の攻めとのシーンより、他の男とのシーンの方が圧倒的に多いです。

あと、受けには可愛らしくあってほしい人にもおススメできません。後半かなりしたたかで魔性な面を見せるので。

ここまで全体的に痛い感じの話を読んだのは初めてだったのでかなり印象には残っていますが、個人的には明るい話の方が好きだなと思いました。

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2011年04月29日

Posted by ブクログ

表題作+書下ろし続編。表題作の終わり方に物足りなさを感じつつ、続編へと読み進みます。・・・あれ?なにやら話がおかしな方向へ。モヤっとしながら読み進んだ挙句、ラストで更なるモヤモヤが。私ははっきりさせてほしい!「あなたは本当に寝ているだけなのか?もしかしてそれって・・・」と。

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2011年01月04日

Posted by ブクログ

過去の回想を交えつつ陰鬱な雰囲気で進む感じです。輪姦、乳首ピアス、尿道攻等々あり割とハードかと。
攻以外との性描写>攻との性描写だったり、全体を通し甘さはあまりありません。受にいいように使われた、攻の元子飼いチンピラが哀れだなぁと……。ラスト間際は身も蓋もないですが「要するに痴情のもつれ?」という感想です。
その後どうなったか、と明確にせず「もしかして……」と想像を巡らせられるような終わり方。とは言え受が幸せそうなのでどちらにせよハッピーエンドなのかも知れません。

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2010年02月11日

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