マイクル・クライトンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
テンポが速く、その展開に興味を覚える。
ホンコンからデンバーへ飛行中の大型旅客機から、
ロサンゼルス空港に緊急着陸の要請がはいった。
空中で異常事態が発生し、
多数の負傷者と死者が出たというのだ。
かろうじて着陸した旅客機の内部は、
壊滅的な惨状を呈していた。
シートはつぶれ、さけた天井のパネルからは
配線や断熱材がむき出しになっている。
一体、何がおこったのか?
事故機を生産したノートン社では、
緊急会議が招集され、
直ちに事故原因究明チームが結成された。
ボーイングやダグラスと並ぶ業界最大手のノートンでは
中国との大規模な契約が進行中だった。
ケイシー・シングルトン 品質保証部の事故 -
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Posted by ブクログ
日本企業のアメリカへの進出による、様々な問題。
遺伝子組み替え技術による、「恐竜の再生」という問題。
時代の風を読みながら、主張していく。
いくつかの多重格的な人間の登場。
今回のテーマは、「セクシャルハラスメント」;
それも、男が女にレイプされるという事件である。
ここに登場する、メディレス・ジョンソンは、
実に鮮やかに描かれている。
優秀な才能、柔軟な対応、相手が何を望んでいるか
を読みとる力を持っている。
女性だからこそ成し遂げる事ができる
いろいろな場面をくぐり抜けてきた。
1964年公民権法第7篇、
職場における性差別を違法としている。
平等雇用機会委員会(EEOC)が、
セ -
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バイオテクノロジーの技術をどのように使うのか、
一体「何をターゲットにするのか?」
ということを考える時に、
クライトンの恐竜をターゲットにする
ということの想像力はすぐれたものをもっている。
クーロンするための「遺伝子源」を寒冷地にもとめること
コハクの中の「昆虫」の吸血性に注目して、
そこから「遺伝子源」をあつめること、
<恐竜の生態>
卵、ふ化、亜成体、成体ー草食性、肉食性、毒
「鳥」を始源とする。
クレイコンピーター、
DNAシークエンス、制限酵素→゛DNA解折と合成
「メス」だけにする。「リジン」要求性にする。
→性転換ー族の同族がすべて同性の場合、
それが刺激となって性転換が -
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Posted by ブクログ
さすがクライトン
スピード、ストーリー、シンプルと3つのSがそろった傑作。
上下巻だが一気に読み通すことができる。さすがクライトンだ。
プロローグもエピローグもなく、冒頭から一気にストーリーが展開する。登場人物の背景もなにもない。ただただ一気に戦場に出発し、気づいたら最前線だ。
海底に長さ800mもある宇宙船が発見される。周囲の状況から、海底には500年は眠っていることが明らかに。軍に率いられた科学者たちは謎を解明に向かうが、船はブラックホールを経由して未来のアメリカからきたものであることがわかる。
続いてのドッキリは、その船には宇宙で拾ったと思われる不思議な球体が格納され -
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Posted by ブクログ
例によって、虚実織り交ぜたサスペンス小説。この作品は、サスペンス小説と言うよりも冒険小説である。それも、ジャングルの奥にある伝説の都市を探すというのだから、うんと古典的な、ハガードばりの冒険小説である。
もっとも、この作者のことだからきちんと現代小説に仕上げていて、そういう冒険小説に、現代テクノロジーを絡め、企業小説的な要素を絡め、「手話の出来るゴリラ」という癖玉を持ってくる。これがくせ者で、実にお見事である。
古典的といってもいいくらいのオーソドックスな物語に、現代テクノロジーの味付け、次々と主人公を襲いかかるさまざま困難と、それをかいくぐって先へ進んでいくテンポは実におもしろく、久しぶ -