マイクル・クライトンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いや、これはやっぱり面白い。
宇宙の未知なる存在と同じでもあり、まったく異なる存在たる恐竜が縦横無尽にストーリーを走りまくっていて、それでいて哲学的な話もちょいちょい顔を覗かせる。
大学生の時の当方も捨てたもんではないなと感じ入ったりもして。
恐竜って存在していたことは確実ですけど、実際見たことが誰もないんだからその想像はどの存在よりも膨らんでいく。そりゃ子供たちに大人気でしょう、大人だって面白いんですから。
それにしてもここ最近読んでいた本の偶然の繋がりでしょうが、親鸞と聖フランチェスコの思考が重なっているなと思いつつ、フィレンツェから始まる世界変革の評価の違いが面白く。
すべては人間のやることは所詮は地球という大きな掌での、、、というところに落ち着くような気がしますな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者がER緊急救命室(著/5人のカルテ)の映画製作中に友達のスティーブンスピルバーグにこの執筆中のジュラシックパークの内容を話したことで映画化し、ER映画化は中止になりドラマになった、というエピソードを知ってから読んだのでより小説と映画に齟齬があまりなく鮮明なことを改めて実感した。
上下巻あって長さも充分あるのに、どの話も全く不必要じゃなくスラスラ読める。映画を見てからだとは思うけども。
甦らせ、管理し、運営している、ところの説得力が無茶ない納得のさせ方で感動した。
順を追ってやってくる異変や予測できない天候なども、恐竜に襲われるまでをしっかり演出していて本当に面白い。未知の生き物に襲われた!というエイリアンに襲われた的な恐怖よりも、できる予測を全て超えてきてしまったアクシデント、事故的な恐怖でそこが良いなと思う。
小説版のお兄ちゃんのキャラクターを、映画版でしっかりものの姉/恐竜オタクの弟として役割2分割させたのすごい。 -
Posted by ブクログ
ジュラシックパークの原作者の代表作。限りなくリアリティのある設定で進むので思いっきり没入できた。高校生物の知識で専門的な部分もほぼ理解できた。宇宙探索における地球外生命体と人類の接触について、生物の定義そのものを揺るがす未知の生命体の解明への様々な調査が進む。その中で、ヒトという存在や地球上で共存する生物について、新たな視点が生まれたのが嬉しい。地球上の極限環境にも生物がいるのだから、宇宙に広義の生物が存在する可能性を否定できない。地球ではないところで進化を遂げた生物は、遺伝情報としてDNAを用いなかったり、タンパク質は存在せず未知の物質を持っているかもしれない。そのような生態を見てみたいと強く思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ人生で一番大好きな映画かもしれない。その原作。
映画に出てくるティラノサウルスの咆哮は傑作だった。
子供の私はティラノサウルスの声、ヴェロキラプトルの狡猾さにしびれたものだ。
映画と違うところもしばしば。ハモンドの夢には変わりないが、ビジネス色が強め。
登場人物も概ね一緒だが、設定が少しちがう。
姉弟ではなく、ティムとれっくすは兄妹。
マルカム死亡?映画じゃ生存してたけどどうなんだろう。どう考えても死亡の描写だったけど。
ネドリー死亡。
マルカムは死んだなら残念だな。カオス理論推しで全部言ってた通りになって自分が犠牲になってるところが残酷だ。
嵐に見舞われ、島は大混乱。
下巻に進む。 -
ネタバレ
物質とエネルギー
・地球上の生物は、蛋白質酵素の助力のもとに、小さいスペースで生化学反応を行う方法を身に付けて進化してきた。
生化学者たちも、ようやくそれらの反応を再現できるまでになっているが、
それは他の全てから一つの反応を切り離したときだけである。
生きた細胞の場合は違う。そこでは小さい場の中で、さまざまな反応が同時に進行し、
エネルギーと生長と運動を供給している。
それはばらばらではなく、人間には到底それを再現するすべがない。
前菜からデザートまで揃ったディナーコースを準備するのに、それらの材料を全部一皿に混ぜ合わせ、
火にかけてから、あとでアップルパイをチーズソースの中から取り出そうとしても無理なのと同じことである。
細胞は酵素を使って、何百種類もの反応を同時にやってのける。
種々の酵素は調理場でただ一つの仕事をしているコックのようなものだ。
パン焼き係がステーキを作ることはできないし、ステーキ係がその道具を使って前菜を拵えることはできない。
だが、酵素にはそれ以上の役目がある。
酵素は他の方法では起こり得ない化学反応を可能にする。
生化学者も、非常な高温や高圧、あるいは強い酸を使えば、その反応を再現することはできる。
しかし人体も、個々の細胞も、そういう極端な環境には耐えられない。
酵素は、生命の媒介者として、体温と大気圧のもとで、化学反応の進行を助けるのだ。
・正常な環境には、抑制と均衡が存在する。それが細菌の猛烈な生長を鈍らせる。
抑制の無くなった生長は、数学的に見て恐るべきものになる。
大腸菌の一つの細胞は、理想的な条件下に置くと、20分に1回の割合で分裂し、幾何級数的に増殖していく。
それこそ、1日で地球と同じ大きさの超巨大集落を生み出してしまう。
それが現実に起こらないのは、環境には抑制と均衡が存在するからだ。
たとえ”理想的な環境”のもとでも、生長を無限に続けることはできない。
食物が無くなる。酸素が無くなる。
コロニーの中の局所的条件が変わり、生物の発育を抑制する。
だが、もしここに、物質を直接、エネルギーに転化できる生物があり、
それに対して核爆発のような巨大で潤沢なエネルギー源を与えられたとしたら…
・実際には、効率100%の生命体は存在しえない。そもそも100%だったら、熱力学の法則に反する。