栗本薫のレビュー一覧

  • 絃の聖域(上)
    長唄の家元の息子の家庭教師として登場する、伊集院さん。芸の世界、そして命をかけるほどの情熱的な恋。ドロドロとした人間関係の中で、伊集院さんの推理が冴え渡る。伊集院大介シリーズの中では、一番好きな作品です。
  • グイン・サーガ100 豹頭王の試練
    とうとうグイン・サーガが100巻を達成しましたっ!!ああ、長かった道のり。でも、まだまだ折り返し地点?ってところが笑える。栗本さん、全100巻って言ってたのに(爆)あいかわらずのイシュトのイッちゃってるぶりには、もう言葉もない。
  • グイン・サーガ104 湖畔のマリニア
    マリちゃんの、あいかわらずの「たらし」っぷりにあきれます。今回、死んでいたと思われたあの子が生きていて、びっくり!!それと、謎の軍勢。ますます先が読みたくなる。
  • グイン・サーガ101 北の豹、南の鷹
    全編、ほぼグインとスカさんのからみです♪しかし、グラチーじいさんのキタナイやり方には、かなり怒りました。
  • グイン・サーガ4 ラゴンの虜囚
    パロ王国の遺児リンダとレムスを守りつつ、豹頭の戦士グインは小人族セムを率いてモンゴール軍に立ち向かう。グインの巧妙な作戦によって一時は優位になるも、圧倒的な軍事力の差はいかんともしがたく次第に形成は不利に……。そして、グインは起死回生の手段として、北方に住む伝説の巨人族ラゴンに応援を求めにいくが、セ...続きを読む
  • 仮面舞踏会
    伊集院大介大好き「最後の名探偵」やはり推理小説に探偵は欠かせません。大介の助手は結構代替わりしているけど、このアトム君と森薫女史が好きですね
  • 狂桜記 -大正浪漫伝説-
    叫びたいわけじゃないけど、とにかく何か怖い。別段なにか恐ろしいものがでてくるわけではないのに、背中が寒くなる。樹齢何百年という桜のもとで繰り広げられる、正気じゃない世界。
  • グイン・サーガ102 火の山
     イシュトヴァーンの話にグラチウスなどが介入してきたら、ちょっとなあという感じでしたが、しっかりイシュト自らの力で運命を切り開いてくれたことに感動。
     暗い森の中から、光輝く世界に抜け出したような爽快感がありました。
  • グイン・サーガ106 ボルボロスの追跡
    世界最長(ギネスには認めてもらえんかったらしい)ファンタジー(一個人による)。100巻完結予定が大幅にずれ込んでおります。ここまで続くともう終わらないでほしい。今1巻から読み返しているんだけど20巻目で止まってます。
  • 六道ヶ辻 たまゆらの鏡 -大正ヴァンパイア伝説-
    主人公・百合が語る、ヴァンパイアにまつわる大正初期の思い出譚。
    百合とその友人とも云える莢子が出会った、一人の美貌の伯爵。二人の住む田舎に斎門伯爵が越してきてから、奇妙な事件が起き始める。
    伯爵を追う意外な人物の登場と、その後の展開が興味深い。
    番外編のようなものだけど、本編を知らなくても楽しめる。...続きを読む
  • 六道ヶ辻 ウンター・デン・リンデンの薔薇
    大導寺竜介の妹・笙子の話。女学校の中で起きる、もの凄く閉塞的な依存関係が薄気味悪い。
    お互いしかいらないと思い詰め、最終的には死しかないのは必然的な気がする。
  • 六道ヶ辻 大導寺竜介の青春
    大導寺竜介、藤枝清顕、一乗寺忍という3人の、友情と恋愛が絡まった悲劇の話。
    若いからこそ、タイトル通り青春を生きていると感じられた作品。
  • 六道ヶ辻 ウンター・デン・リンデンの薔薇
    六道ヶ辻の中でも、主人公の大導寺竜介の妹の話。女性同士の禁断の恋と女子校で起こる様々な事件が交換日記の形式を挟んで書かれています。
  • グイン・サーガ81 魔界の刻印
    まだ途中ですが、グインとレムス、そしてイシュトバーンが最初に出会った頃には全く想像できなかった展開となってきておりワクワクしてきました!今までは、ただただ強くて頼りがいのある主人公だったのですが、ユーモア感が少しずつですがこの巻あたりから滲み出てきたようです。
  • グイン・サーガ30 サイロンの豹頭将軍
    いよっ!!グイン豹頭将軍!!こうなる事は分かってたけど、嬉しいですね。この頃がシリーズで一番面白かった頃かなぁ〜って思います。
  • グイン・サーガ97 ノスフェラスへの道
    あのグインももう97巻目。著者公約の100巻目まであと3冊。
    でもまだあと100巻くらいは続きそうな予感。
    さて、グインはどこへ行くのやら…ドキドキ。
  • グイン・サーガ87 ヤーンの時の時
    今回は今までの巻よりも、更に更に言葉が出ないくらいの展開だった。このところ毎巻が山場の連続になっている。大河小説の醍醐味がようやく味わえる段階まで物語が進んできたことを実感させられる。

    ですから、私のことは心配なさらずに。
    …私は、あなたに、お伝えしなければならないことがあるのです…たぶん、そのた...続きを読む
  • 六道ヶ辻 墨染の桜
    ストーリーテラーとしてまさに天才的な
    栗本薫さんの、六道ヶ辻シリーズ。
    
    まあ、とにかく栗本さんの筆の勢いが凄いです。こちらも京極堂ほどではないにしろ結構な分量なんですが、どんどん読ませられてしまいます。
    
    以下、少し内容を。
    
    戦前、上海で謎の死を遂げた美青年(←ここがミソ笑)大導寺乙...続きを読む
  • グイン・サーガ外伝27 サリア遊廓の聖女1
    グイン・サーガ最新作。今回は外伝。
    同シリーズ外伝『黄金の盾』を執筆した円城寺忍さんの作。

    クムのタイス。快楽の都を訪れたマリウスが、ミアイル公子殺害事件とナリス婚礼襲撃事件の直後にタイスに滞在した折の、遊郭での恋と冒険を回想するというもの。

    タイスでは、遊女見習いの美少女が拐かされる事件が続発...続きを読む
  • グイン・サーガ131 パロの暗黒
    グイン・サーガだが、グイン・サーガではなかった。栗本さんの文体に慣れ親しんだ身としては、妙にしっくりこない。内容的にも、栗本さんなら絶対にしないであろう「彼」の再登場もあったし。
    あとがきにあったように、これは、五代さんのグイン・サーガであった。新しい書き手(集団)を得て、この物語はどこにつくのであ...続きを読む