栗田有起のレビュー一覧

  • オテル モル

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    表紙を見る限りのんびりとしたお話なのかと思いきや
    とんでもない波瀾万丈が起こっていた
    あっという間に読み終えるほど続きが気になり引き込まれる
    テレビ東京系ドラマ24でやってそうな物語でした、むしろやってほしい!!
    主演は永野芽郁ちゃんがいいな
    でも読み終えた日の夜悪夢みたの解せない

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    2024年03月22日
  • マルコの夢

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    お仕事の物語かと思えばそうでもない独特な世界観。
    キノコに振り回されながらも主人公の一馬の順応性が凄い。
    キノコに仕組まれたような、でも逃れられない程の深刻さではなく、緩い感じが面白い。

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    2023年08月17日
  • マルコの夢

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    ネタバレ

    魅惑的なキノコに導かれる物語。就職活動にことごとく失敗し、都合のよいアルバイトを急募していた姉夫婦にフランスへと呼び出された一馬。商売の手伝い……だったはずが、なぜか取引先の三ツ星レストランでキノコ担当に。辞めることも叶わず、上司命令で幻のキノコを求めて再び日本へ。異様な光景や寝耳に水な話に対する受容力の高さよ。彼の未来は開けているが、俯瞰するとキノコの掌で踊らされているような怖さも。

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    2022年10月24日
  • オテル モル

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    好きすぎて、読むのもったいなくてゆっくり噛み締めながら読んだけど
    さくっと読めちゃいます。

    偶然にも正反対姉妹のストーリーを2冊読み終え、展開的にも胸焼けところのこの本でした。

    つらくない。

    たくさんの描写があるわけじゃない。
    でもそのほうが読み手によってどうとでも捉えられる。
    そんなところが好き

    ふわふわしてて
    いしいしんじさんを思いだした

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    2022年07月03日
  • オテル モル

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    『約束もしないで誰かをひたすらに待ち続ける』

    不思議。と一言で片付けて仕舞えばこの物語は終わってしまう。

    ただ素晴らしい眠りを提供するためだけに作られたオテルは、客従業員全員が心から安眠快夢を望み、それぞれの思考に影響を及ぼすくらい不安定なバランスで成り立っている。

    主人公はまるで自分は無害であるような顔して、静かに狂い、主人公の双子の妹はその矛盾を埋めるようにピエロを演じている。

    世界はその世界を覗く人の数だけ広がっている。重なり合った世界は、夢の中でだけ調和を保ち、心の歪みを拭い去っていく。

    読み終わった時、すごく満足した。とても良いものを読んだと感じた。わたしが覗く世界も、こん

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    2018年06月26日
  • オテル モル

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    さすがの栗田さん!面白かった!!!
    この独特の空気感がたまらない。日常なのに非日常!
    最後の解説がまた的確に言葉をひろえていて脱帽。目的がなくてもしっかりと自分の手で生きてく主人公たち。
    ホテルで働きたくなった。主人公のお客様に対する真摯な姿勢がとても好感がもてるし、こんな風に相手のことを思いながら働けたら楽しいだろうなって。
    あー、面白かった!パタン。

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    2014年03月02日
  • オテル モル

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    とても日常的で、ふつうにあり得そうなのに、よく考えてみると、非日常的な世界。そのバランスがたまらなかった。

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    2014年02月19日
  • ハミザベス

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    このひと不思議だなあ、と思っていたらあとがきで的確に表現されていて、それそれ!と膝を打つ。マルコ、テルミーと読んできたけど、この人は本当にぶれない。かんたんなのにつかめない。さくさくなのにもやもやすっきり。


    *・*・*・*・

    「夢中になるのは期間限定。本気になったら永遠を目指す」




    今の状態がいやで、良くなりたいなら、でたらめにでも何かやったほうがいい。





    おじさん、そういうときは、頭をからっぽにして、さっさとやってしまえばいいんじゃないかな。テレパシーで彼に語りかける。私も、深く考えないまま、アフロにしちゃったよ。やってみると、案外、どうってことない。私ってこういうこ

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    2014年02月12日
  • オテル モル

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    とてもファンタジックな不思議なホテルが舞台で、登場するキャラクターもみんなちょっと浮世離れしてる。でも主人公はそんな中でも少し人間臭くてかわいい。このふわふわとした世界観にどっぷりハマってしまいました。

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    2014年01月24日
  • マルコの夢

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    「直筆って、すごいんだ。書かれた文字にはそのひとの魂がこもっているんだ。そのひとの歴史なんだ。過去、現在、未来のすべてがそこにあるんだ」





    でも、料理長が言ったのだ。フランスにいるからには、フランスで採れたものを食べることだ。そうしてはじめて、その土地のことがわかる。





    *・*・*・*・
    なにこれ。すごい。意味がわからない。面白い。
    就職が決まらず、パリにいる姉の仕事を手伝いに行ったら三ツ星レストランにスカウトされた。そこまでのたんたんとした感じがとても面白くて読んでいたら、日本に飛んだあたりからどうもおかしい。トントン拍子で、主人公がキノコに早変わり。彼の人生、も

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    2014年01月21日
  • オテル モル

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    初めて読んだのは雑誌に載ったときで
    それからずっともう一度読みたいと思い続けてて、漸く文庫を発見した。

    主人公は自分と姪と義理の弟であり元彼である姪の父との3人暮らし。
    就職したのは地下深くに建てられたオテル。
    そのオテルは位置づけにはビジネスホテルでありながら、眠るためだけに存在している。
    そんなオテルで働く主人公と周りの人々とのお話。


    全体的に薄暗い雰囲気のお話。
    その薄暗さがなんともいえず気持ちよく感じた。
    私には大好きな本。

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    2013年12月03日
  • お縫い子テルミー

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    なんと気持ちのいい小説か。人は強いとか弱いとか、そんなことはまったく重要ではなくて、いることだけがすべてなのだと感じた作品。

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    2013年07月27日
  • オテル モル

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    ネタバレ

    栗田有起はこの本で知ったしこの本からとても好きになった。
    こんなホテルがあればいいのに。
    大都市の中ひっそりとした小道?脇道?を進めばなんとかして辿りつけられるかもしれない

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    2012年11月29日
  • お縫い子テルミー

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    テルミー、シナイちゃん。

    いい。

    昭和の感じ、
    テルミーの持つ諦めと強さとポジティブさの気持ちいいバランス、
    会話、
    シナイちゃんの突き抜け感、
    嫌なヤツが出て来ないところが好き。

    これからのテルミーも知りたい。
    読んでいて楽しかった。

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    2012年09月19日
  • お縫い子テルミー

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    15歳で歌舞伎町で働きながら、服を仕立てる「流しのお縫い子」をしているテルミー。
    飾りなく、リアルで、かわいいとゆう感覚からではないけど、すごく少女性の強い空気が充満していました。

    簡潔な文章なのに詳しく説明されるよりその部屋の空気も広さも
    臭いも伝わってきすぎて、時に息苦しく、時にとってもリラックスした
    静かな時間が流れてました。

    創作の突き動かされる衝動に身を委ねていくファミレスでの場面は、
    テルミーちゃんと一緒に高揚しました。
    今後のテルミーちゃんが優しくて温かいココロの居場所を見つけて
    大切な人と手を繋いでいて欲しいなと静かに祈った、
    なんとも不思議な夕暮れの景色のような読後感で

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    2012年09月11日
  • ハミザベス

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    「ハミザべス」と「豆姉妹」。
    栗田さんは初読みなのですが、
    ちょっとビックリするくらい、どちらも抜群に良かったです。
    読み始めから終りまで、とにかくずーっと心地良く、
    あっけらかんとした清々しい語り口と独自のユーモアに、
    すっかりガッツリやられてしまったのでした。

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    2013年03月08日
  • ハミザベス

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    あっさり読んでしまった。
    文章に癖がないからスラスラ読めるし、違和感であるべき場所が違和感に感じない、みたいな、栗田有起さんの作品を言うならばそんな感じ。
    それを解説のいしいしんじさんが上手いこと言ってた。

    『ハミザベス』も『豆姉妹』も、主人公は悩んでるはずで、寂しいはずでどうしていいか分からないはずなのに、寂しさがない。むしろ、なんてさっぱりしていて付き合いやすそうな子なんだっていう主人公たちだから、読んでいて辛くない。自分の道を切り開いていく強さみたいなのを持っている彼女たちが好きだ。
    そして毎回すっきりした気持ちにさせてくれる文章を書く栗田さんが好きだ。

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    2012年02月07日
  • お縫い子テルミー

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    稀有な本。
    人生に立ち止まった時読みたくなります。
    まっすぐ ひたすらまっすぐ。

    作者の主人公を見守る目も温かい。
    物語の温度もすてき。

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    2011年12月28日
  • ハミザベス

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    ハミザベス。

    ハムスターの名前。

    なんてピッタリな可愛い名前。

    ハミザベスもじわじわと染みいるお話だが、収録されている「豆姉妹」のことを語らずにしてどうする。と思わずにはいられない。

    「豆姉妹」

    なぜ、こんな楽しい話が生まれてきたのか。と思った。寂しいのに面白い。会話のテンポが良い。突拍子もないストーリー展開なのに違和感がない。頁をめくるたびに笑ってしまう。しんみりしてしまう。

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    2011年06月06日
  • ハミザベス

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    栗田さんの作品2冊目。
    【ハミザベス】まるで友達の話を聞いているように話は進み、終わってしまった。。。
    そうそう、それくらい身近にありそうな話。でも、絶対に無いだろうな、っていう。
    不思議な感覚で読んだのは、オテルモルも一緒だけど、また一味違った作品でした。
    人は、突然の贈り物をもらったら何を失うのか?それとも失わないのか。
    人は、突然大切な人を失ったら、何を悟るのか。
    バランスを保つ事を辞めない=生きる。
    そんな事を思った作品。
    【豆姉妹】これはこれは、面白かった!
    こんな姉妹を知り合いに欲しい。でも、自分がなりたいとは思わない。
    人はいつか、自立して生きなければいけないの?
    でも、依存でき

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    2010年09月07日