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【第26回すばる文学賞受賞作】はたちの誕生日を前に、死んだと思っていた父が本当に死んだらしい。マンションを一部屋とハムスターを遺産として受け取った、まちる。母と暮らした家を出て、地上33階で静かに重ねる日常。元恋人の幼なじみや、父の同居人だった女性との不思議な関係と友情……。不器用なやさしさをユーモアでくるみ、流れる会話でつむぐ、新しい小説世界。注目作家のデビュー作ほか『豆姉妹』収録。
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Posted by ブクログ
このひと不思議だなあ、と思っていたらあとがきで的確に表現されていて、それそれ!と膝を打つ。マルコ、テルミーと読んできたけど、この人は本当にぶれない。かんたんなのにつかめない。さくさくなのにもやもやすっきり。 *・*・*・*・ 「夢中になるのは期間限定。本気になったら永遠を目指す」 今の...続きを読む状態がいやで、良くなりたいなら、でたらめにでも何かやったほうがいい。 おじさん、そういうときは、頭をからっぽにして、さっさとやってしまえばいいんじゃないかな。テレパシーで彼に語りかける。私も、深く考えないまま、アフロにしちゃったよ。やってみると、案外、どうってことない。私ってこういうこともする人間なんだな、ってわかっただけ。時間の進み方が変わるわけでなし、見えなかったものが見えるわけでもなし、生活はそれまでと同じに流れていく。おじさん、滝に打たれなよ。もしかしたら、なんかいいことあるかもしれない。なかったとしても、そこで震えてるよりはましだと思うよ。
「ハミザべス」と「豆姉妹」。 栗田さんは初読みなのですが、 ちょっとビックリするくらい、どちらも抜群に良かったです。 読み始めから終りまで、とにかくずーっと心地良く、 あっけらかんとした清々しい語り口と独自のユーモアに、 すっかりガッツリやられてしまったのでした。
あっさり読んでしまった。 文章に癖がないからスラスラ読めるし、違和感であるべき場所が違和感に感じない、みたいな、栗田有起さんの作品を言うならばそんな感じ。 それを解説のいしいしんじさんが上手いこと言ってた。 『ハミザベス』も『豆姉妹』も、主人公は悩んでるはずで、寂しいはずでどうしていいか分からない...続きを読むはずなのに、寂しさがない。むしろ、なんてさっぱりしていて付き合いやすそうな子なんだっていう主人公たちだから、読んでいて辛くない。自分の道を切り開いていく強さみたいなのを持っている彼女たちが好きだ。 そして毎回すっきりした気持ちにさせてくれる文章を書く栗田さんが好きだ。
ハミザベス。 ハムスターの名前。 なんてピッタリな可愛い名前。 ハミザベスもじわじわと染みいるお話だが、収録されている「豆姉妹」のことを語らずにしてどうする。と思わずにはいられない。 「豆姉妹」 なぜ、こんな楽しい話が生まれてきたのか。と思った。寂しいのに面白い。会話のテンポが良い。突拍子...続きを読むもないストーリー展開なのに違和感がない。頁をめくるたびに笑ってしまう。しんみりしてしまう。
栗田さんの作品2冊目。 【ハミザベス】まるで友達の話を聞いているように話は進み、終わってしまった。。。 そうそう、それくらい身近にありそうな話。でも、絶対に無いだろうな、っていう。 不思議な感覚で読んだのは、オテルモルも一緒だけど、また一味違った作品でした。 人は、突然の贈り物をもらったら何を失うの...続きを読むか?それとも失わないのか。 人は、突然大切な人を失ったら、何を悟るのか。 バランスを保つ事を辞めない=生きる。 そんな事を思った作品。 【豆姉妹】これはこれは、面白かった! こんな姉妹を知り合いに欲しい。でも、自分がなりたいとは思わない。 人はいつか、自立して生きなければいけないの? でも、依存できる環境があれば、甘えったっていいじゃん? きっとこの姉妹+1は素敵な人生を歩むんだろうな。
高校生くらいの時に読んで好きになった作家。 新鮮味は薄れたけど、まだ結構好きだった。 表題作の「ハミザベス」よりも私はナンセンスな「豆姉妹」の方が好みではあります。 文庫版持ってるんだけど、いしいしんじの解説がとても「しっくり」って感じ。 あっさりとした文体、唐突な出来事、あるようでないようなスト...続きを読むーリー、押しつけがましくない価値観の書き方、適当な会話(笑)。 本当の日常生活ってこんなもんだよね、小説には思慮深い主人公が多いんだけど、この人の書く主人公はあっさりしてて好きだよ。 愛嬌があって、好き。
2つのお話。 今回も、不思議なことを躊躇なくしちゃう、気持ちは普通の主人公のおはなし。 あぁ、この、違和感のある自然さがくせになる。
いい意味で実にサバサバしている。 スキッと簡潔な文体も、ストンストンとしたよどみのない空気感も。 出てくる人々が、とても魅力的。 会話部の掛け合いなどは、ちょっとしたコントのよう。 主人公の、ひょうひょうと目の前にあることをそのまま受け入れる姿が、楽しく心地良い。 軽快だけれど、軽々しいというのと...続きを読むは全く違う感じ。 常にやさしさがある気がした。 おもしろかった。 私は好きだな。
多くの人が言っているように表題作の『ハミザベス』より、同録の『豆姉妹』の方が楽しい作品です。突如成り行きと思い付きで巨大アフロヘアにしてしまった女子高生の主人公の様子が何とも笑えしまいます。 この2週間ほど、栗田さんの作品を遡るように読んできました。 過去に戻れば戻るほど、不思議な舞台設定は現実的に...続きを読むなって行きます。栗田さんのデビュー作であるこの本では、確かに奇妙な設定もあるのですが(例えば巨大精子・卵子)、それは物語の片隅に追いやられています。ただ、どこか不思議な雰囲気をもつ登場人物は最初からあるようです。 どんどん個性が際立ってきている作家さんのような気がします。 ======================= 07-033 2007/04/05 ☆☆☆☆ 直前に読んだ絲山秋子さんの「イッツ・オンリー・トーク」のように、どこか淡々とした味わいのある作品です。 ちょっと不思議な雰囲気を持つ花野さん。中学時代に恋愛関係になりかけたけど虚弱体質の私を気遣ううちに家族のようになってしまった彰。更年期障害に苦しむ母親。そんな人たちと、奇妙に素直な主人公たちの係わりが、少しユーモラスに描かれます。こうした人間関係が主題なのかな。 それにしても、途中出てくる巨大精子・卵子の話は何でしょう?「豆姉妹」には巨大アフロヘアーが出てくるし。栗田さんは巨大物好き?
ハミザベス・豆姉妹の2編が入っている。解説がいしいしんじだったので、購入。 ハミザベスは話に登場する動物の名前。最初この題名を見て何か深刻な話かと思ったら、とても楽しい話だった。そして名前の由来も可愛い。でもどちらかというと豆姉妹の方が面白い。要所要所笑いがある。どちらの話も日常の淡々とした話の...続きを読むようで、そうでもなかったりする。作風的には川上弘美さんとか長嶋有さんとかに似ているような。読後感のさわやかさや満足度が似ているのかな。繰返し読めそう。豆姉妹・・。お勧め。
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