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大学を出たが就職の決まらない一馬。姉に呼ばれてパリに渡り、ふとしたことから三つ星レストランでキノコの管理を任される。ある日オーナーから、店の名物料理に使う「マルコ」という日本原産のキノコの買い付けを命じられた。パリではこの店だけで食べられる極上のものだ。早速日本に飛んだ一馬だったが、思いもよらない事実を知ることに――。魅惑のキノコをめぐる、奇想天外な物語。
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Posted by ブクログ
お仕事の物語かと思えばそうでもない独特な世界観。 キノコに振り回されながらも主人公の一馬の順応性が凄い。 キノコに仕組まれたような、でも逃れられない程の深刻さではなく、緩い感じが面白い。
159 「直筆って、すごいんだ。書かれた文字にはそのひとの魂がこもっているんだ。そのひとの歴史なんだ。過去、現在、未来のすべてがそこにあるんだ」 でも、料理長が言ったのだ。フランスにいるからには、フランスで採れたものを食べることだ。そうしてはじめて、その土地のことがわかる。 ...続きを読む*・*・*・*・ なにこれ。すごい。意味がわからない。面白い。 就職が決まらず、パリにいる姉の仕事を手伝いに行ったら三ツ星レストランにスカウトされた。そこまでのたんたんとした感じがとても面白くて読んでいたら、日本に飛んだあたりからどうもおかしい。トントン拍子で、主人公がキノコに早変わり。彼の人生、もっというと祖先、そしてキノコを食べたひとたち、みんなキノコに支配されてた。ぐわん。メヒコに不思議なキノコがあるらしいんだけど、それを小説にしたらこんな感じになるんじゃないかなって思った。おもしろかった。ぐわん。ぐわん。
たかがこんなものと思っているものに実は操られてるかもしれない 。 説明のつかないものを妄信していて、そんな自分に気付かないとか怖い。 キノコ怖いよ。
主人公のカズマはなぜかパリにいる。 就職がうまくいかず、悶々と過ごしていた時に姉から自分の仕事を手伝えとパリに誘われたからだ。 ふらふらとあちらへこちらへと尻軽に行動するカズマはまるで「あれ」のよう。 「あれ」がもう一人の主人公でもあるのだが。 やっぱり不思議で素敵でちょっと薄暗いお話。好...続きを読むきだ。 ただ、わざとらしい名古屋弁が・・・。作為的か違うのかわからないけど。あんな言葉しゃべらんわー。
キノコそのものであるキノコと、キノコに運命付られた青年の物語です。白昼夢のような印象を受けますが、それもすべて菌類特有の生態と非常に親和的で、なんというか味わい深い。何度も言いますが、キノコのように。 小説は、起承転結や変化がそれなりにあることを期待されつつ、実はフラクタルです。つまり、どの一節から...続きを読むも、その小説世界自体が匂い立つ。テーマやメタファーに還元されきらない、その世界の全体性が文字の連なりとなって現出してきます。菌類のその生命の拡がり、連綿と続く不思議な分裂とも再生産ともつかない在り方と、よく似ていると思いませんか。その意味で、物語である物語をさっと楽しむのにはうってつけです。 ただし時々、若者は苦笑いしてしまうようなブラックな表現がぽっと置かれていますので、そこはキノコのアクだと思って咀嚼しなければなりません。
大学を出たが就職の決まらない一馬。姉に呼ばれてパリに渡り、ふとしたことから三つ星レストランでキノコの管理を任される。ある日オーナーから、店の名物料理に使う「マルコ」という日本原産のキノコの買い付けを命じられた。パリではこの店だけで食べられる極上のもものだ。早速日本に飛んだ一馬だったが、思いもよらない...続きを読む事実を知ることにー。魅惑のキノコをむぐる、奇想天外な物語。
読みやすい。 不気味な自分を支配するなにかしらを知ったところで、多少の戸惑いや怒りを感じつつも、共生できる。 答えを出さないまま生きる日本人のあやふやさとその力強さ、と言ったら言い過ぎかな。そうして生きられるのは、何よりうまいから、という食感と、仕事がほしいという生活中心的な価値基準。すてきな俗物と...続きを読むしての面。呪いも忘れてしまえば呪いで無い。 河童で芥川龍之介が言っていた生活教が最近の気になるキーワード。
前半は流されて生きてきた主人公が自分の生き甲斐を見つけていく、ありがちな展開かと思って読んでましたが、とんでもない展開でした。作者の投げやりかとも思える話の成り行きが面白かったです。
生きるのは自分で、感じるのも自分。だったら、見え方なんて何だっていいじゃないか。人生の途中でイキイキとできるなら、それで十分だ。そんな風に感じる本でした。
軽いのが読みたかったんです。 でも読みようによってはホラーだ。。 きのこは美味い。 秋だしね。
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