栗田有起のレビュー一覧

  • ハミザベス

    Posted by ブクログ

    【本の内容】
    はたちになる直前、ハムスターとマンションを相続した、まちる。

    実家を出て、一人暮らしを始めるが…。

    奇妙な設定を静かなユーモアで包んだ、注目作家のデビュー作ほか『豆姉妹』収録。

    第26回すばる文学賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    なんというか実にあっけらかんとした小説だ。

    登場人物達の意外な設定に驚き、話がどんどん思いもよらない方向へ転がってびっくりする。

    「ハミザベス」では、今まで会ったこともなかった父が死に、まちるは父と一緒に住んでいた若い女性からハムスターと遺産のマンションを譲り受け、そこに住むことに。

    更年期障害に苦しむ母。

    突然の明らかになる

    0
    2014年08月27日
  • マルコの夢

    Posted by ブクログ

    前半は流されて生きてきた主人公が自分の生き甲斐を見つけていく、ありがちな展開かと思って読んでましたが、とんでもない展開でした。作者の投げやりかとも思える話の成り行きが面白かったです。

    0
    2014年03月31日
  • ハミザベス

    Posted by ブクログ

    「ハミザベス」「豆姉妹」二作の中編が入っていますが、二つの作品とも普通のこと、起こったことを淡々と書きながら不思議な雰囲気を感じさせる作品ですね。

    0
    2014年03月10日
  • マルコの夢

    Posted by ブクログ

    生きるのは自分で、感じるのも自分。だったら、見え方なんて何だっていいじゃないか。人生の途中でイキイキとできるなら、それで十分だ。そんな風に感じる本でした。

    0
    2014年02月19日
  • ハミザベス

    Posted by ブクログ

    この作家は平易な文章で、すごく読みやすい。
    そして毎回、主人公の環境は特殊。なのに、主人公はその環境を特に憎んだりせず、前向きな姿勢を崩さない。
    「ハミザベス」も「豆姉妹」も、淡々として、すごく客観的に物事を見てて、ちょっと現実離れしてるんだけど、そんな雰囲気が好きだ。

    0
    2013年12月03日
  • お縫い子テルミー

    Posted by ブクログ

    表題作より、もう一編のほうがヨカッタな
    小学生の夏休みもイロイロ大変だよなー
    自分はぼんやりしてただけだけど…

    自転車とかプールとか体操服とか
    今、大人になってきくとそこはかとなくノスタルジー

    星はフツーの3つ

    0
    2013年07月31日
  • マルコの夢

    Posted by ブクログ

    軽いのが読みたかったんです。

    でも読みようによってはホラーだ。。

    きのこは美味い。
    秋だしね。

    0
    2013年03月16日
  • ハミザベス

    Posted by ブクログ

    ハミザベスって呼びづらいと思う。。

    よくある話なのか
    ありえない設定なのか
    だんだんわかんなくなってくる。
    それでも読みやすかった。

    豆姉妹もおかしい話なりに楽しめました。

    0
    2013年03月12日
  • ハミザベス

    Posted by ブクログ

    ほのぼのする会話だったり、面白い返しするな~とか、言う言うこんなことみたいな。フッとどこかの会話を切り取ってきた感じ。良かった。スーッと頭に入って来て、馴染んじゃう。もう何言ってんのか自分でも分からん!けど、なんか色々あった気がする。
    和むとはまた違う何か。何か悩んでる時に読めば、前向きになれる気がする。

    0
    2013年01月18日
  • マルコの夢

    Posted by ブクログ

    キノコを取り巻くゆるい奇妙な話だった。割とはじめの方に登場した、ギヨームがヒビの入ったレンズのメガネをごく普通に、当たり前に身につけてる描写に、「これは怪しい方向へ話が展開しそうだ」と思った。「そういうデザインの眼鏡なのか、フランスは、とくにパリはファッションにうるさい人が多いらしいから、眼鏡にもたとえばインパクトやら、個性やら、人との差別化やら求めるのかもしれない。すごいな、歴史がちがうんだな、フランスではファッションとは、人をそこまでかりたてるものなのだな。」と不意に現れた主人公のイノセンスな解釈に、心温まって、笑ってしまった。オシャレは我慢という言葉も頭をよぎったに違いない。姉、母、父み

    0
    2012年10月20日
  • オテル モル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小川糸の食堂かたつむりとか西加奈子のあおいとか、今までに読んだ本の中の、独特の空気感を感じさせるかなー?と。
    淡々としてて、ほんわかしてるのに、クールではないというか。
    どっかに諦めて受け入れてる覚悟みたいな強さを感じるし、なのに投げやりではないし。

    読んでると、小説の中のその場所を具体的にイメージできて、浮かんでくるので、映画を見てるような感じにおちいって、ちょっと不思議な感じでした。

    嫌いじゃないです、この人の書く世界。
    別のを読んでみるつもりです。

    0
    2012年12月17日
  • オテル モル

    Posted by ブクログ

    この本に出てくる人間は、語り部である女性を除き、人間そのものではないかもしれません。というのも、彼女が見取る誰かの印象、エネルギー、立ち現れる湿った気配そのものに名前とエピソードが付けられているのです。オテル・モルのお客様の眠りが、リネンに染みた汗、よだれ、涙、体液、はがれた皮膚、あか、脂から分かるように。
    主人公の過去こそ劇的ですが、実は物語そのものに大きな波はありません。ただ眠りの静かなダイナミクスが(語義矛盾を承知で)全体を引っ張って行きます。眠気の如く、それは柔らかくもひたすら強引に読み手を引っ張って行くのです。
    読み終わった後に眠れる日に、一度に読まれることをお勧めします。

    0
    2012年09月13日
  • マルコの夢

    Posted by ブクログ

    読後ふと妙な深読みをしてしまったのですけれど、
    そんな視点もあったのか!と、目からうろこの解説に感動を覚えつつ…。

    こと栗田さんに関しては、もっとマニアックでもいいのにな、
    突き抜けちゃってもいいのにな、…なんて事を身勝手にも愚考する今日この頃なのでした。
    なんだかとってもオシイカンジ。

    0
    2012年09月11日
  • お縫い子テルミー

    Posted by ブクログ

    栗田さんの本はとにかく会話の投げ合い感が可笑しくて大好きなので、
    主人公の境遇が過酷すぎた分、ナイスガッツ的なノリでもっと笑いたかったな、
    笑かして欲しかったな、と、貪欲な私は思ってしまったのでした。
    優しく前向きな主人公が◎。

    0
    2012年08月17日
  • オテル モル

    Posted by ブクログ

    最高の眠りと最良の夢を提供するオテルモル。そこで働き始めた希里。不思議な物語だが、双子の妹の子供とかつて恋人だった義理の弟と暮らす希里の心は、どんなものだったか。でも、妹の紗衣の幸せも祈っている。

    0
    2012年05月28日
  • オテル モル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不思議だった。
    オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン!!というホテルの話。
    眠るためにあるホテル。
    客の眠気がホテルの空気を作って・・・。

    もし、本当にあるなら 一度、行ってみたいと思った。

    0
    2012年01月21日
  • お縫い子テルミー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    *引用*

     母は私をよくぶった。そして言った。いらいらしてあんたにやつあたりをするのは。月のせいなんだからね。私、月のせいで変なんだから、うらまないでよ。そんなの、筋違いなんだよ。

    ―― 『お縫い子テルミー』 p.39

    0
    2011年11月18日
  • マルコの夢

    Posted by ブクログ

    『オテル モル』や『お縫い子テルミー』より断然現実味がなくてシュール。スーファミのRPGをやってる感じ。うん、よくわかんない!
    やっぱり特殊な仕事に就くんだなあ、この人の本の主人公は。羨ましい。
    表紙の字体が可愛い。

    0
    2011年11月24日
  • マルコの夢

    Posted by ブクログ

    「マルコの夢」(栗田有起)を読んだ。なにぶんにも坂口安吾を読んだ後なので、「何?このまぶしいくらいの軽やかさは。」という感じ。面白いか面白くないかで言えば面白い。けど私には「マルコ」をうまくイメージできなかったし、なんとなく登場人物の足が地に付いていないような気がする。
    なにしろ「オテル モル」がよかっただけに、「マルコの夢」に対して(自分の読解力は棚にあげて)いろいろ偉そうなこと言ってしまってますが、栗田有起さんの作品を読むのはまだこれが2冊目なのでもうすこしあれこれ読んでみようと思ってます。

    0
    2011年10月05日
  • マルコの夢

    Posted by ブクログ

    設定が好きだ。
    ただ、もっと面白くできそうな気がして、もったいないような。「菌食推進委員会」とか、かなりワクワクさせられたんだけど、あっさり進んでしまった。
    このボリュームでまとめるなら仕方ないのかな。

    0
    2011年07月26日