栗田有起のレビュー一覧

  • ハミザベス

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    高校生くらいの時に読んで好きになった作家。
    新鮮味は薄れたけど、まだ結構好きだった。

    表題作の「ハミザベス」よりも私はナンセンスな「豆姉妹」の方が好みではあります。
    文庫版持ってるんだけど、いしいしんじの解説がとても「しっくり」って感じ。
    あっさりとした文体、唐突な出来事、あるようでないようなストーリー、押しつけがましくない価値観の書き方、適当な会話(笑)。
    本当の日常生活ってこんなもんだよね、小説には思慮深い主人公が多いんだけど、この人の書く主人公はあっさりしてて好きだよ。
    愛嬌があって、好き。

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    2010年07月23日
  • マルコの夢

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    たかがこんなものと思っているものに実は操られてるかもしれない

    説明のつかないものを妄信していて、そんな自分に気付かないとか怖い。
    キノコ怖いよ。

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    2009年11月20日
  • お縫い子テルミー

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    彼女に裁縫があって良かった。と心から思う。彼女が食べるのも寝るのも忘れるほど没頭できるほど布に魅入られて良かった。と心から思う。

    お縫い子テルミーは、流しの仕立て屋として顧客の家に居候しながら仕事をするという少し現実味を帯びない設定で走り出す。

    ・学校に通わせてもらえていない
    ・布団で知らぬ大人と夜を共にすることに慣れている
    ・母親が自分に依存

    一見すると過酷で苛虐な生活を強いられてきた主人公。ただ本人はそれが当たり前となっているため疑問に思わず目の前の仕事に打ち込む日々。

    そして親元を離れ1人となり、意思決定も責任も全て自分に還る状況に置かれた時にテルミーは思う。

    「好きなように生

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    2025年02月07日
  • オテル モル

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    これ好き。シュールな空気感がとても好みだった。ただ話のまとまりには少し欠けるように思えた。著者はあえてホテル内を非現実的に、そこを一歩出ると現実的に描いてるのだと思うけど、ずっとホテルの中のシュールな雰囲気を味わっていたかった。
    この感じを求めて著者の他の作品も読んでみたけどなんか違った。

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    2025年01月23日
  • オテル モル

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    ネタバレ

    不器用な女が地下に伸びるホテルに就職面接に行くという冒頭からの流れは非常に良かったのだが、双子の妹の奇天烈な様子とかいろいろ詰め込みすぎたように感じられて、少し残念。よく寝れるホテルと妹の関係に意味があったのかなと考えたりもしたが、まあ面白かったので良しとする。

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    2024年10月17日
  • お縫い子テルミー

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    なんとなく好き!
    こういうふわふわした小説

    どっちも明るく楽しいお話ではないけれど
    それぞれの世界観がひしひしと伝わってきた
    テルミーも誠ニも前を向いているのが素敵
    清々しい気持ちになる

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    2024年05月21日
  • オテル モル

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    ”音楽で耳を塞がれていると安心する。音だけの世界は静かなのだ”
    20代で私もこの経験をした。
    爆音で音楽を聞いていたかったのは、静かな世界にいたかったからだ。
    外の世界と切り離した場所へ行きたかったからだ。
    うっすら気付いていたはずだけど、はっきり気付くのに随分時間がかかった。

    ”人は暗闇の中では熟睡できません。かえって興奮するのです”

    この小説はゆーるりと眠気を誘ってくれる。
    退屈で眠くなるのではない、眠りに誘ってくれるのだ。

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    2024年02月12日
  • オテル モル

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    オテルの設定だけでも興味をそそられる。
    眠りについての持論もハッとさせられる。
    加えて私生活は特殊で、ここでも引き込まれる。
    絵本のような柔らかな文章で、内容は個性的。
    不思議な感覚になるお話だ。

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    2023年11月15日
  • 蟋蟀

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    生き物をテーマにした物語集。
    脈絡がないのにそれでいて説得力があって、納得してしまう、夢を見ている時のあの独特の世界観を読んでいるようだった。

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    2023年08月13日
  • お縫い子テルミー

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    ABARE・DAICOが特に良かった。
    小学生のときの、友人と自分を比べて自信が無くなるかんじとか、周りの大人の言動をよく理解しきれなくて漠然と不安になるかんじとかを思い出した

    表題作「お縫い子テルミー」も、主人公の強さが好き

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    2021年07月17日
  • お縫い子テルミー

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    ABARE・DAIKOは友人に劣等感を感じながらも自分にも誇れる所を、と行動できる主人公が素敵。
    世間体とか劣等感とかそんなの気にしなくていいし、「他人の家でうんこしたっていい」んだと思えた。

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    2020年09月04日
  • お縫い子テルミー

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    お縫い子テルミー、ABARE・DAICOの2作で構成されている。

    お縫い子テルミーの感想を書かれている方が多いように見受けられますが、ABARE・DAICOの方が個人的に好きでした!

    恵まれない環境の中、劣等感を持って生きる12歳の誠二が成長していく様子が描かれている。
    エピソードが斬新で面白く、様々な経験を通して強く逞しくなっていく姿に感動した!

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    2020年06月13日
  • ハミザベス

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    2つのお話。
    今回も、不思議なことを躊躇なくしちゃう、気持ちは普通の主人公のおはなし。
    あぁ、この、違和感のある自然さがくせになる。

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    2018年08月15日
  • お縫い子テルミー

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    特に思うところも無いけれど、なんとなく好き。
    別に何も残さないけど、そこが良かった。
    個人的には、栗田さんの作品を、文学的な評価とか考える対象、みたいなものに分類してほしくないとさえ思った。

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    2018年02月18日
  • 蟋蟀

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    ネタバレ

    それぞれの話に動物がモチーフとして使われているが、
    そのアプローチのしかたは様々。
    一つひとつ個性のあるお話で面白かった。

    だいたいの話に共通するのは、
    結末、結果というものがしっかり書かれておらず、
    その後のことを考えさせる余韻のあるところ。

    栗田有起さん作品の特徴である、日常的なものがあっという間に非日常化する感覚は健在。

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    2017年11月04日
  • オテル モル

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    よぎるのは双子の妹沙衣のこと、まつわる家族のこと。
    そんな希里の働きはじめたこのホテル、地下13階建てである。
    これだけでもう「ん?」となる。

    たしかにねむりというのは、実体のあるようなないような不思議な時間空間かもしれない。
    淡々と語られる難しい現実と、あいだに流れるゆるやかでちょっとしたおかしさのある空気感。
    希里とホテルには似ているところがあるような気がした。

    3冊目を読み終えて、やっぱり好きだな栗田さん。

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    2017年01月31日
  • オテル モル

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    眠りについて本を読みたくなったら手に取りたくなる一冊

    これは時期的にすばるで読んだのかしら、それとも芥川賞予想で候補先読んで行ったときに読んだのかしら。なんとなく、単行本で読んではいなかった記憶があります。

    そのあと出たマルコの夢は単行本で読んだけど興味はなく、それで栗田作品は以降読まなかったな。

    ただ、この間の白河夜船を読むにあたって、眠くて眠くて仕方がない物語に対して、眠るためのホテル、眠りに困っている人への物語をあてがいたかったのですね。

    それで、約10年ぶりの再読です。

    いいわぁ。このホテルの具合を想像していくだけで眠くなりますよ、私は。
    読み進めて行って、ああああ双子だった

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    2016年11月20日
  • オテル モル

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     作品中には色々と不条理なことが起こっているのに、悲惨さが強調されることなく描かれているのは、登場人物がみな、置かれている状況にただただ適応しようとしているから。作品中に良い意味で匂いや音を感じないのも新鮮だった。読後感は不思議な感覚。現実を見たのか、それとも夢を見たのか…といった感じ。

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    2015年11月29日
  • ハミザベス

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    いい意味で実にサバサバしている。
    スキッと簡潔な文体も、ストンストンとしたよどみのない空気感も。
    出てくる人々が、とても魅力的。
    会話部の掛け合いなどは、ちょっとしたコントのよう。

    主人公の、ひょうひょうと目の前にあることをそのまま受け入れる姿が、楽しく心地良い。
    軽快だけれど、軽々しいというのとは全く違う感じ。
    常にやさしさがある気がした。

    おもしろかった。
    私は好きだな。

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    2014年08月08日
  • ハミザベス

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    多くの人が言っているように表題作の『ハミザベス』より、同録の『豆姉妹』の方が楽しい作品です。突如成り行きと思い付きで巨大アフロヘアにしてしまった女子高生の主人公の様子が何とも笑えしまいます。
    この2週間ほど、栗田さんの作品を遡るように読んできました。
    過去に戻れば戻るほど、不思議な舞台設定は現実的になって行きます。栗田さんのデビュー作であるこの本では、確かに奇妙な設定もあるのですが(例えば巨大精子・卵子)、それは物語の片隅に追いやられています。ただ、どこか不思議な雰囲気をもつ登場人物は最初からあるようです。
    どんどん個性が際立ってきている作家さんのような気がします。

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    2016年05月29日