松木武彦のレビュー一覧

  • シリーズ 地域の古代日本 東国と信越

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    国造研究における方法論や、古墳・埴輪祭祀の独自性、地方寺院と村堂の実態追求など、東国の特質を踏まえた古代社会への視角が興味深かった。

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    2025年12月01日
  • シリーズ 地域の古代日本 筑紫と南島

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    九州・沖縄地方の古代を対象とした論集。海外交流の先進地域としての北九州の様相や、沖ノ島祭祀、琉球列島の地域色豊かな先史時代など興味深い内容だった。

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    2025年11月26日
  • シリーズ 地域の古代日本 東アジアと日本

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    シリーズの総論として、東アジア世界の中における日本古代国家の形成過程を扱う内容。個人的には伝播ルートを踏まえた漢字文化の受容過程が特に興味深かった。

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    2025年11月24日
  • 古墳時代の歴史

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    これは面白い。
    邪馬台国と大王家という二つのくだりが今一つ説得力がないというか、粗いので★評価を一つ下げましたが、科学的に考えるとはこういうことなり。
    そう考えると、調査不可の墳墓、記紀への基本的な依拠など、大王家を奉る発想は非常に根深く、それが教科書をはじめとして教育の根幹に置かれているのだから、日本社会においてその呪縛から逃れるのは至難。
    この点についても興味深いなと思った次第。

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    2025年11月19日
  • 古墳時代の歴史

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    松木先生の遺作。古墳時代の流れや、地域ごとの門閥が割拠しつつ、物や当時の最新技術(鉄、武具)が広い地域に行き渡った動きを経年的に整理されており、分かりやすい。加えて、世界の当時の動きや文化の成り立ちも踏まえて語られており、世界の流れにも興味を持てる。

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    2025年11月17日
  • 古墳時代の歴史

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    考古学的アプローチによる古墳の解説、私の愛読するジャンルの一つであるが、未解明な部分が多すぎるが故に、それぞれの学者は一つの研究テーマについて緻密に研究を進め、発表する。読み手はその情報を読んで知識を蓄え、その充実した内容に満足するわけだ。しかし研究者による古墳へのアプローチの幅はとても広く、一冊の本から与えられた知識からは全体像が掴めない。だからこそたくさん読むのだが、読めば読むほど新たな疑問が湧いてきたり、一度吸収したはずの情報が記憶から抜け落ちてしまったりして、自分の中の古代へのイメージがどんどんぼやけていってしまうことに気づいた。
    多方面から古墳を見つめた学者がこぞって本を出してくれる

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    2025年10月29日
  • 古墳とはなにか 認知考古学からみる古代

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    古墳についての研究がどうなっているのかわかるものでよかった。
    弥生時代の「古墳以前」の状態から古墳の発生、時代による古墳の形状の変化とか、まったく知らなかった。たぶん研究の蓄積でいろいろなことが明らかになったのだろう。
    日本だけでなく、中国・朝鮮半島、さらにはユーラシアの反対側のイギリスの状況も見据えて、人類史の中での位置づけを述べている(仮説という面もあろうが)。

    前方後円墳がああいう形状であるのは仏教が広まる前のカルトによる儀式の場であったことが由来であろうということで、仏教後に古墳が廃れたことと整合性はある。
    ただし、そのカルトはなんだかブラックボックスに見える。おそらく「認知考古学」

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    2025年05月18日
  • 古墳

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    <目次>
    第1部  いろいろな古墳
    第2部  古墳の歴史をたどる
    第3部  古墳はどう変わったか
    第4部  古墳が終わる道筋
    第5部  古墳とは何か
    第6部  古墳、ここが一番

    <内容>
    古墳研究の第一人者による古墳の概説。ただ地域別とか時代別とかの作りではなく、松木先生らしい、形や副葬品などでの分類が面白い。写真もふんだんで、その古墳に行きたくなる。また先生による古墳見学の注意も(例えば、○○古墳は羨道が低いので要注意など)。

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    2024年06月26日
  • 古墳とはなにか 認知考古学からみる古代

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     本書の主な内容
    〇前方後円墳の成立年代
     ・鏡や土器の型式の検討、年輪年代、放射性炭素といった複数の手続から、纏向の前方後円墳は3世紀前半には出現し、半ばごろには箸墓が完成していた(76頁)。
     ・一方で経済の中心については、生産技術の一つのメルクマールである鉄器を見ると、鉄センターの拠点は九州北部と考えられる。
       ⇒ツクシとヤマトの関係 

    〇前方後円墳の形(第2章)
     ・箸墓を例に取ると、箸墓の前方部が、後円部の上からゆるやかに、しかし深く降下し、そこから再び前方部の前端に向かってせり上がる、逆放物線のスロープ面を作る形を目指した結果としてできた形(99頁)。
     ・後円部は石室と棺

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    2023年07月20日
  • 考古学から学ぶ古墳入門

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    古墳の変遷や最近の発掘成果や学説が分かり面白い。NHK「英雄たちの選択」で松木先生の古代へのロマンを熱く語る語り口を聞いて、この本を読もうと思った。古墳から当時の人々が古墳に情熱を注いだ理由や、古墳の盛衰、古墳が作られた後どのようにみられてきたのかなど、様々な視点で古墳を知ることができた。

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    2023年06月05日
  • 美の考古学―古代人は何に魅せられてきたか―

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    人の脳の実に1/4が美を認知するための部分だと脳科学者の中野信子さんは言った。
    じゃあ人は美をどう必要としてきたのか?めっちゃタイムリーに興味があったので、とっても面白かった。社会的な情報ツールである側面やモノ時計の感覚は特に興味深かった!

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    2023年02月11日
  • はじめての考古学

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    大学時代の恩師のお名前を本屋でお見かけして、思わず購入。
    分かりやすい文章、語りかけてくる文体に当時の講義を思い出しました。

    「はじめて」と銘打っているだけあって、まずは考古学が扱う年代や史料についての話から入り、実際に旧石器時代から古墳時代にかけての時代解説。
    そして考古学が現代人にとって、どう役に立つかなどの解説も。
    初心者にも親しみやすく、それでいて内容は完全に初心者よりは詳しいため、それなりに考古学に触れている人でも楽しんで読める本でした。
    要は誰でも楽しんで読める本。
    是非、これまで考古学に触れてこなかったけど、少し勉強して見たいなと思う人に読んでいただきたいです。
    考古学の世界に

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    2022年02月20日
  • はじめての考古学

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    最新の考古学の成果を比較的平易な言葉で分かりやすく解説してくれる初心者にも優しい良書。邪馬台国や天皇家については意図的にぼやかしてる?のが残念。

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    2022年01月01日
  • 考古学から学ぶ古墳入門

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    小学6年生のとき、社会の授業(歴史の授業)で古墳について学び、しかも、当時、自分が住んでいた市にも古墳があることを、友人のお父さんから教えてもらい、その友人と、友人のお父さんと自分の3人で、その古墳に見学に行きました。

    そのとき以来、古墳には興味を持っているのですが、この本で読んで、古墳は奥が深い、と改めて思いました。
    同時に、古墳は日本にとって、非常に魅力的な文化資産だと思いました。

    中高生時代に、こんな風に古墳について学べていたら、もっと楽しく、もっと好奇心を持って古墳や歴史を学ぶことができたかもしれません。

    それにしても、古墳って、たくさんあるんですね。
    全国も15万もあ

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    2020年01月26日
  • 全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記

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    日本列島の旧石器時代から縄文、弥生時代までを認知考古学という新しい手法で述べた試みである。認知考古学では、当時の人々の考え方から考古資料を読み解く。例えば、縄文時代は平等ではなく競争社会だったが、それを合理化するための儀式として土偶や祭具が使用されたという。

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    2017年08月16日
  • 美の考古学―古代人は何に魅せられてきたか―

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    日本古代史を政治や経済ではなく「美」で捉え直す。博物館・歴史資料館において、展示されている実物を見ずに説明パネルを読んでいるような考古学のあり方と一線を画す。
    文化のライフサイクルとも言うべき、素朴段階(発現期)、複雑段階(機能的役割以上の社会的メディア)、端正段階(機能優先)の考え方はピラミッドをはじめ様々な古代史の疑問へのヒントになりそうである。
    物時計(世代が変わると物の見た目が変わる)、物地図(地域ごとの変異)。

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    2016年09月09日
  • 全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記

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    松木先生の書く文書はほんとにおもしろいです。
    大学入学直前に読んで夢をふくらませた一冊。
    しかしいざ発掘・整理作業・卒論等をやっていくと、なんだかこの本のイメージからかけ離れてしまっているのが現状 笑
    もう一度読みたい。

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    2011年10月31日
  • 全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記

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    [ 内容 ]
    四万年の歩みを一気に描く新しい列島史。

    [ 目次 ]
    第1章 森と草原の狩人―旧石器時代
    第2章 海と森の一万年―縄文時代前半
    第3章 西へ東へ―縄文時代後半
    第4章 崇める人、戦う人―弥生時代前半
    第5章 海を越えた交流―弥生時代後半
    第6章 石と土の造形―古墳時代

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    [ 関連図

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    2010年06月26日
  • 古墳

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    ・松木武彦 「古墳」(角川文庫)を読んだ。といふより見た。前著「古墳とは何か」に続く書である。基本的 に、写真とその説明が見開き2頁に収められてゐる。読むよりは見る方が多い。うつかりするとポイントを見逃してしまひさ うである。しかし、そのポイン トをきちんと見ていくと、第1部「いろいろな形の古墳」、第 2部「古墳の歴史をたどる」、 第3部「古墳はどう変わったか」のそれぞれが分かるやうにできてゐる。前著でははつきりしなかつたところも本書では写真付きで分かり易くなつてゐ る。筆者が同じであるから、書いてあることに違ひはない。本書を先に見てから前著を見るのもありであらう。松木氏の基本 的な立場は、「

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    2025年06月07日
  • 縄文とケルト ──辺境の比較考古学

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    縄文とケルト、イギリスと日本の先史時代を概観する。一見遠く隔たる文化圏だがその深層には驚くべき共通点がある。著者は旧石器から新石器時代の遺跡を巡り比較考古学の視点から相違点を解き明かそうとしている。基層文化の痕跡を辿りそこに宿る原像とその後の変遷を読み解く。古代に根ざした暮らしと民族、国々を考察している。同じように遺跡を巡りその時代に想いを馳せたい。


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    2024年12月10日