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【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 4万年の歩みを一気に描く新しい列島史。 古代から現代まで全16巻で知る日本の歴史。 一般読者を対象とした古代から現代までの日本通史の企画。混迷の時代の21世紀を生き抜くためのさまざまな知恵を先人に学ぶ。つまり、文字通り「歴史に学」んで、明日を生きる知恵とすることができる歴史全集とする。
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Posted by ブクログ
旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代それぞれにおける、人々の思想的な営みがよく理解できた。本書で扱う原始時代という時代は、文献資料がない時代ということで、古代以降の歴史と比べて当時の人々の理性的・人間的な部分を軽視してしまいがちな時代であると思う。しかし、そこには人間の理性の萌芽ともいえる「文明...続きを読む」が存在していたということを本書を通じて実感した。 原始時代人の理性のどのような部分が、今を生きる現代人と共通しているのかに注目していきたい。
考古学者である著者が、ヒトの確かな足跡が発見される旧石器時代から、巨大古墳が築かれる5世紀までの4万年の日本列島の歴史を文字の記録に頼らず、物質資料のみで描いた大作。 何より新鮮だったのが、歴史科学の再生において「認知科学(ヒューマンサイエンス)」をベースにし、人の心の普遍的特質から人の行動を考古...続きを読む学的に説明しようとした点。文字のない「物質」と「人の心」から読み解く考古学の世界は、自分が想像していた以上に惹かれるものであった。 無文字社会の人、もの、心のあり方とは?そもそも宗教というものはあったのか?日本という国はどうやって形成されていったのか? こういった素朴な疑問に対し、なんらかの新しい発見がきっと見つかるはずである。 架空の存在への信仰、美、芸術に満ちた世界。 5万年前も今も変わらない、人間の本質というものに気づかされる。 <以下引用> 考古学研究者が「画期」「革新」などと呼ぶような変革の多くは、実際には何十年も、何世代もかけて徐々に進んだ小さな変化の積み重ねであることが少なくない。このような小さな変化の積み重ねこそ、歴史が動くメカニズムであり、そこに人類史の本質がある。
文字による記録がほとんどない5世紀までの日本古代史について書かれた本。 文字資料がない、つまり物質資料しかない時代における社会のあり方や人々の心を読み解こうというのが、本書の趣旨となる。認知考古学という学問があるというのを初めて知った。読み物として非常に面白い。まさにこんな本を読みたかった。 た...続きを読むとえば。地球が寒冷化した時期には無個性なツルンとした土器が増える。なぜか?寒くなると食料が得にくくなるため、同じ場所に定住するのが難しくなる。結果、人の移動が増え、文化の交流が生まれる。これが土器の無個性化に繋がった。。。 面白いけど、推理ゲームの感はある。その説の裏づけとなる証拠を見つけるのは難しそうだ。同じ物的資料からでも、研究者ごとにバラバラな結論が出そうな気がする。
旧石器時代から古墳時代までの約4万年が対象。 当時の気候や土器、墓等の出土品から人々がどのように歩んで行ったかを検証していく。 なによりこの本が特徴的なのが、上記要素に加えて「心の科学」認知科学を用いて既成の解釈に囚われずに、新たなアプローチでこの時代を検証しているところ。 文字による記録が...続きを読むないこの時代のことを、日本列島の形や気候、土器の形状等の証拠と、人間の普遍的な行動を説明している認知科学とを用いて、さながら事件のプロファイリングをしていくように、その時々を推理していく過程はかなり分かりやすく、且つ刺激的だった。 そしてなにより、土器や古墳程度の認識しかなかったのが、本書のおかげで当時を生きていた人々がぐっと人間味が増して身近になった。 そして今後綿々と続いていく日本の歴史の最初のご先祖様としての認識が深まったように思う。 今後のこのシリーズを楽しみさせるに十分の要素をもった第1巻です。
日本列島の旧石器時代から縄文、弥生時代までを認知考古学という新しい手法で述べた試みである。認知考古学では、当時の人々の考え方から考古資料を読み解く。例えば、縄文時代は平等ではなく競争社会だったが、それを合理化するための儀式として土偶や祭具が使用されたという。
松木先生の書く文書はほんとにおもしろいです。 大学入学直前に読んで夢をふくらませた一冊。 しかしいざ発掘・整理作業・卒論等をやっていくと、なんだかこの本のイメージからかけ離れてしまっているのが現状 笑 もう一度読みたい。
[ 内容 ] 四万年の歩みを一気に描く新しい列島史。 [ 目次 ] 第1章 森と草原の狩人―旧石器時代 第2章 海と森の一万年―縄文時代前半 第3章 西へ東へ―縄文時代後半 第4章 崇める人、戦う人―弥生時代前半 第5章 海を越えた交流―弥生時代後半 第6章 石と土の造形―古墳時代 [ POP ...続きを読む] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
旧石器から古墳時代にかけての数万年を一人の著者が述べるという野心的な歴史書。まだ文字をあまり使わない時代であるため歴史の詳しい部分を語ることができないのはもどかしいが、異物や遺跡を通して断片的ながらと応じの状況を垣間見えることができる
著者の松木武彦さんは1961年生まれ。 つまり、2008年現在段階でまだ47歳。 この若さで『日本の歴史』を執筆するとは、おそれいります。 さて、ページを開くと、まず文字が大きいですね〜(笑)。 少し大きすぎるとも思いますが、これは編集の方針なので仕方ないです。 内容的には結構、斬新で、歴...続きを読む史と気候の変化を絡ませる点は結構参考になりました。 ですが、旧石器〜古墳時代の事象を解くのに「凝り」だけでは、説明が付かないと思います。 そのほかにも、今までの自分の説を白紙にするような言説など、いろいろ問題が多いのですが、考古学が専門に分かれる傾向にある中、一人で旧石器〜古墳時代まで纏め上げることは並大抵の苦労ではなかったと思います。 あと、比較的文章が平易で読みやすいですね。 一般の歴史好きの方には良いのではないでしょうか? 値段も手ごろで購入しやすいしね(・∀・)。 この本を読んで、考古学を好きになる人もいるかもしれません。 というか いてほしいな (*´・д・)(・д・`*)ネー
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松木武彦
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