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欧米列強の領地獲得競争を背景に、日本も蝦夷地へ進出し、外国と衝突しながらも交流するようになる。鎖国体制のもとでひたすら閉じこもっていたのではなく、北方地域ではすでに開国への流れは始まっていた。いっぽう内政においては、庶民からの献策を奨励し、民意の動向を重視する「世論の時代」ともいえる実態があった。また、開国前の関東には多くの庶民剣士がおり、彼らは幕末の過激事件にも参加していた。漂流民から新選組まで、幕末期を生きた人々を通して、鎖国から開国へ、そして「徳川の国」から近代国家へ向かおうとする社会の変貌を新たな視点から描く。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2012年04月11日
おそらく、現時点で最も信頼のおける(最近の研究を元にした)歴史シリーズ。『全集 日本の歴史』も12巻になって、いよいよ江戸時代末期の対外関係と開国について書かれる……のだけれど、面白いのは後半の庶民剣士をテーマにした章だった。
江戸時代は唯一の暴力機構である『士』が『農工商』を支配した時代、という...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月03日
[ 内容 ]
開国は蝦夷地から始まった。
迫りくる異国と政治を動かす民衆、新時代を生む幕末。
歴史が未来を切り拓く。
本書では、日本の近世を環太平洋史の視点から再解釈する。
[ 目次 ]
第1章 環太平洋時代の幕開け
第2章 漂流民たちの見た世界
第3章 鎖国泰平国家から国防国家へ
第4章 世論政...続きを読む
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