高橋和枝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
雑誌「MOE」で紹介されているのを見て手にとりました。
児童文学ですし、内容としてはファンタジーに分類されるのでしょうが
何箇所かで思わず落涙。戦争で喪ったということではなくとも、大切な誰かを亡くした人なら一層心に染み入る物語だと思います。
田舎の描写がいいですね。そこで繰り広げられる親戚縁者の人間関係も。私には田舎はありませんが世代でしょうか、とても懐かしく感じました。
今の子供たちはこのような人間関係をどのように読むのでしょう。
最後にこの物語の元となったあるノンフィクションが著者によって語られます。衝撃の事実です。
「人間は二度死ぬ」私はそのことを忘れたくないと思います。
今法律 -
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Posted by ブクログ
学校司書のかえでさんとキツネのリンくんの優しいお話。
小学校低学年向けの短いお話ながら作り込まれていて、気づいたら読み終わっていた。
以下あらすじ。
学校司書のかえでさんは、ある日窓の方から聞こえる声に振り向くと、小さなキツネの子・リンくんがいた。
リンくんは、本のバーコードを読み取るピッピッという音が気になるのでやってみたいと懇願。かえでさんはリンくんの願いを叶えるため、校長にお願いをし図書委員をやってもらうことに!
リンくんは当たり前のようにお話するのだが、かえでさんの反応を見るに他の動物は話さないみたい。
そんな不思議な現象にも動じず、周囲の人間はリンくんを受け入れるあたたかい世界。 -
Posted by ブクログ
石井睦美さんの童話ですね。
石井睦美さん(1957年、神奈川県生まれ)
児童文学作家、絵本作家、翻訳家。
絵は、高橋和枝さん(1971年、神奈川県生まれ)
絵本作家、挿し絵画家、画家。東京芸術大学教育学部美術科卒業。
『おはなし12か月』シリーズの7月ですね。
七月です。
青い空に真っ白な雲が、
ぽこぽことうかんでいます。
はなもり公園に、はなもり小学校二年一組の
なかよし三人組、りえ、みな、ゆかが
あつまりました。
公園であそぶやくそくをしていたのです。
「あついね。」
「ねえ、もっとすずしいところに行かない?」
「すずしいところって?」
「いいからいいから、つい