高橋和枝のレビュー一覧
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小さい頃に見たきれいなもの。あの時に感じた気持ち。あれは一体なんだったんだろう?を形にしたお話。
筆者の講演会を聞いてから読むと、子供の頃のほうこちゃんと今の方子先生が出会ったら…という風に読めてファンとしてはワクワク。
作中作もキュンキュンしちゃうすてきな可愛いお話ばかりだよ。特にもぐらのお話が好きでした。
ほうこ先生の作品では今作のように年齢を超えた友情が度々描かれるよね。これがかなり素敵な関係性で、自分も小さき人々を尊重して一人の人間として接したいなと強く思わされる。
今回は挿絵はご自身ではないんだけど、高橋和枝氏の柔らかい色使いやほんわかした作画が物語にマッチしていてすてき。
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ただ今、富安陽子さんの作品を読み続けて、不思議な物語の魅力を知りたい期間中です。
「盆まねき」とは、『八月のお盆の三日間にみんなでご先祖さまの供養をする行事』のことで、既にご存知の方にとっては、あまり得るものは無いと思われるかもしれないが、本書に関しては富安さん自身の実話が重なることによって、改めてお盆について考えてみようという気持ちにさせてくれるのではないかと思った、本書は『野間児童文芸賞』受賞作品である(2011年)。
毎年、主人公「なっちゃん」(小三)の家族は、母の父にあたる「ヒデじいちゃん」の家で盆まねきをするのが通例となっており、これまでは帰省ならではのイベントや遊びを楽 -
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ネタバレ小4娘と読んだ。
とにかく、かわいい!!
子ぎつねのリンくんは図書室のバーコードリーダーに興味津々。
単にやってみたいだけと言う理由ではなく、いなくなってしまったお友達のことりちゃんの鳴き声に似ているからと。
それもかわいすぎる!
司書のかえでさんや学校の子供達と触れ合う中で、ことりちゃんを思い出して泣いてしまうシーンは不覚にも泣きそうになってしまった。
渡り鳥のことりちゃんがまた春になったら戻ってくるとわかり、それで一安心、物語もおしまいかと思いきや、まさかの子ぎつねとの別れ。
子ぎつねはきつねとして、山で生きていく術を学ばなければならない。
子供の絵本としては別れは悲しいものであるが -
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ネタバレクリスマスが近づくと自分の名前が嫌になる黒須三太くん。今年は噂のせいで1年生からお願いの手紙がたくさん届いてしまう。おまけにしゃべるトナカイから、今年のサンタに指名されたと言われ…?
まずタイトルにひかれた。そして突拍子もない設定だけど、わくわくする。三太たちが、プレゼントを配るのを楽しみにしているところ、用意できないプレゼントのかわりを考えるところ、プレゼントをあげるのともらうのとどっちがいいかと考えるところ、とてもすてきな3人組。
あとおじいちゃんも最高!おじいちゃんはやっぱりあの人なのか答えがでてないところもよかった。みんながほしいものがほしい時にあるまる屋。もしかしたら、たくやの本当の -
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読み聞かせ 2年生 7分程度
新しい年を迎えるための準備や気持ちを書いた行事絵本。
「もうすぐ今年が終わるね」と聞いた くまのこ はびっくり!「今年が終わるの?終わったらどうなるの?」「来年が来るのよ」「らいねん って何??」
くまのこは、お父さんお母さんと一緒に らいねん のための準備をします。
お掃除、年賀状、おせち料理、松飾り、年越しそば…。
こんなに準備してもらえるなんて、らいねん って羨ましいなあ。じゃあぼくも らいねん のためにとっておきのキャラメルを用意しよう、松飾りだけじゃなくて松ぼっくりも飾っておこう。
そして大晦日の夜、遠くから聞こえてくる鐘の音を聞いて新年を迎えた く -
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小学3~4年生向け。
3章くらいから、「死んだ人を思い出すのって、ドーナツの穴みたいだな」と思いながら読んでいた。
穴だけでは存在できないけど、周りでいろいろ記憶してくれていることで存在する。
ドーナツ部分が出っ張ったりへこんだりする形をそのまま受けて、穴の形も決まる。
自分はどんな「穴」になりたいか。
奥さんや子供が覚えてくれていたら、それで十分だな。
「いいドーナツの穴だったねぇ」と思い出してもらいながら、「それはドーナツ自体がいいものだからだよ」とうっすら気づいてもらえたらいいな、と思う。
死んでからは穴づくりできないから、今から作っておかないと。 -
購入済み
盆まねき
初めて購入した電子書籍。とても良かったです。感動しました。最後のところは涙が出ました。家族を思い、子孫を思い、国を思って、特攻を成功させたしゅんすけおじさん、そんな思いで亡くなられた方がたくさんおられたと思います。一度死んでも、人の記憶から失われて二度目の死が訪れないように、言い伝え、偲びつづけることが必要だと思います。
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なっちゃんが八月のお盆をおばあちゃんの家で親戚の人たちとともにご先祖さまの供養をする3日間の出来事が描かれている。
1章おじいちゃんの話、2章フミおばちゃんの話、3章大ばあちゃんの話をなっちゃんが聞くのだか、どの話も不思議でちょっとこわくて、美しく、心に残る。
4章でなっちゃん自身が体験する不思議な世界。そして最後に書かれたもうひとつの物語。
子どもの頃のお盆の行事の楽しさや不思議さ、ちょっと怖い気持ちまでもが甦り懐かしくなった。
大人から昔の話を聞くのは楽しかった。写真でしか知らない昔の人の話を聞いては、みんな繋がっている不思議を感じていた。
「人間は二回死ぬ。一回目は心臓が止まったとき